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公開番号
2025002827
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-09
出願番号
2023103190
出願日
2023-06-23
発明の名称
非水電解質二次電池および電池システム
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
H01M
4/13 20100101AFI20241226BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】SOCの推定精度を改善すること。
【解決手段】非水電解質二次電池は、正極、負極および電解質を含む。正極および負極の少なくとも一方は、二相共存型活物質を含む。二相共存型活物質は、2種以上の粒子群を含む。単極試験において、各粒子群の放電曲線は、電位平坦部を有する。各粒子群は、電位平坦部における電位が実質的に等しい。各粒子群は、電位平坦部に対応する比容量が互いに異なる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
正極、負極および電解質を含み、
前記正極および前記負極の少なくとも一方は、二相共存型活物質を含み、
前記二相共存型活物質は、2種以上の粒子群を含み、
単極試験において、各前記粒子群の放電曲線は、電位平坦部を有し、
各前記粒子群は、前記電位平坦部における電位が実質的に等しく、かつ、
各前記粒子群は、前記電位平坦部に対応する比容量が互いに異なる、
非水電解質二次電池。
続きを表示(約 910 文字)
【請求項2】
前記二相共存型活物質は、一般式:
Li
x
Fe
y
M
z
PO
4
の組成を有し、
前記一般式中、Mは、Al、Co、Cr、Cu、Mg、Mn、Mo、Nb、Ni、Ti、V、W、および、Zrからなる群より選択される少なくとも1種であり、かつ0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1の関係が満たされる、
請求項1に記載の非水電解質二次電池。
【請求項3】
全種の前記粒子群のうち、前記比容量が最大である前記粒子群は、全種の前記粒子群の合計に対して、50から90%の質量分率を有する、
請求項1または請求項2に記載の非水電解質二次電池。
【請求項4】
前記非水電解質二次電池の放電曲線は、2以上の電圧平坦部を有し、
前記電圧平坦部の数は、前記粒子群の種類の数に等しく、
各前記電圧平坦部同士の間に段差があり、かつ
前記段差は、過電圧の増加を示す、
請求項1に記載の非水電解質二次電池。
【請求項5】
請求項4に記載の非水電解質二次電池、および
制御装置を含み、
前記制御装置は、SOC推定を実行するように構成されており、
前記SOC推定は、
(a)前記非水電解質二次電池に流れた電流の合計量から、現在のSOCを推定した第1推定値を算出すること、
(b)前記第1推定値および各前記粒子群の前記比容量から、前記過電圧が増加するべきSOCを推定した第2推定値を算出すること、
(c)前記過電圧の増加を検出することにより、実際に前記過電圧が増加した時のSOCの実測値を取得すること、
(d)前記第2推定値が前記実測値に比して大きい時、前記第1推定値に補正値を加算することにより、第3推定値を算出すること、および
(e)前記第2推定値が前記実測値以下である時、前記第1推定値から前記補正値を減算することにより、前記第3推定値を算出すること、
を含む、
電池システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、非水電解質二次電池および電池システムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
特開2010-027409号公報(特許文献1)は、二相共存型活物質を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-027409号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
二相共存型活物質を含む非水電解質二次電池(以下「電池」と略記され得る。)が開発されている。二相共存型活物質においては、二相共存反応(「二相分離反応」とも記される。)により、放電が進行する。二相共存型活物質の放電曲線においては、電位平坦部(プラトー)の平坦性が非常に高い傾向がある。電池の電圧変化が小さいため、終始安定した出力が期待される。ただし、電圧変化は、電池のSOC(State Of Charge)を推定するための情報として使用され得る。電圧変化が小さいため、SOCの推定が難しくなる可能性がある。
【0005】
SOCの推定精度を高めるため、例えば、複数種の二相共存型活物質を混合することが提案されている(特許文献1参照)。複数種の二相共存型活物質は、互いに異なるイオン拡散係数を有する。すなわち、複数種の二相共存型活物質は、反応性が互いに異なる。反応性の違いにより、放電曲線に段差が現れる。段差の位置により、SOCが推定され得る。しかしながら、充放電レートの大小により、段差の位置が大きく変化する可能性がある。SOCの推定精度に改善の余地がある。
【0006】
本開示の目的は、SOCの推定精度を改善することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
1.非水電解質二次電池は、正極、負極および電解質を含む。正極および負極の少なくとも一方は、二相共存型活物質を含む。二相共存型活物質は、2種以上の粒子群を含む。単極試験において、各粒子群の放電曲線は、電位平坦部を有する。各粒子群は、電位平坦部における電位が実質的に等しい。各粒子群は、電位平坦部に対応する比容量が互いに異なる。
【0008】
以下「電位平坦部における電位」は「プラトー電位」とも記される。「電位平坦部に対応する比容量」は「プラトー容量」とも記される。2種以上の粒子群は、それぞれ、二相共存型活物質である。2種以上の粒子群は、実質的に等しいプラトー電位を有する。2種以上の粒子群は、互いに異なるプラトー容量を有する。
【0009】
図1は、段差の発生原理を示す第1概略図である。図1の横軸は、SOCである。SOCは、0から100%までの値を取る。横軸を右に行く程、SOCは小さくなる。図1の縦軸は、反応電位である。一例として、3種の粒子群の組み合わせが説明される。第1活物質は、第1プラトー電位P
1
を有する。第2活物質は、第2プラトー電位P
2
を有する。第3活物質は、第3プラトー電位P
3
を有する。「P
0
=P
1
=P
2
=P
3
」の関係が満たされる。第1活物質は、第1プラトー容量C
1
を有する。第2活物質は、第2プラトー容量C
2
を有する。第3活物質は、第3プラトー容量C
3
を有する。「C
3
<C
2
<C
1
」の関係が満たされる。図1においては、一例として「C
2
/C
1
=0.8(80%)」および「C
3
/C
1
=0.5(50%)」の関係が満たされる。
【0010】
図2は、段差の発生原理を示す第2概略図である。放電の進行により、SOCが減少する。SOCの減少により、第3活物質は、最初に完全放電状態になる。第3活物質が完全放電状態に達することにより、第3活物質がキャリアイオンを受け入れなくなる。そのため、第2活物質および第1活物質へのキャリアイオンの分配量が増加すると考えられる。分配量の増加は、実質的なレートの上昇である。負荷の上昇により、過電圧の増加ΔV
1
が発生する。過電圧の増加により、反応電位が卑な方向にシフトすると考えられる。その結果、第3プラトー容量C
3
に対応する位置に第1段差S
1
が形成され得る。さらに放電が進行することにより、第2活物質が完全放電状態になる。過電圧の増加ΔV
2
が発生する。第2プラトー容量C
2
に対応する位置に第2段差S
2
が形成され得る。各段差の位置は、SOC推定を補助する情報となり得る。プラトー容量の差による段差の位置は、充放電レートに依存し難いと考えられる。したがって、SOCの推定精度の改善が期待される。
(【0011】以降は省略されています)
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