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公開番号
2025002011
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-09
出願番号
2023101891
出願日
2023-06-21
発明の名称
含フッ素共重合体の製造方法
出願人
AGC株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
C08F
290/06 20060101AFI20241226BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】フルオロ(ポリ)エーテル基を含む含フッ素共重合体を製造するに際し、フルオロ(ポリ)エーテル基を効率的に導入できる含フッ素共重合体の製造方法を提供すること。
【解決手段】フルオロ(ポリ)エーテル基含有モノマーAと、前記モノマーAと異なるモノマーBとを、少なくとも各1種ずつ含む状態で共重合し、含フッ素共重合体を製造する方法であって、前記共重合を、水素結合を形成可能な化合物Xを含む溶媒中において行う、製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
フルオロ(ポリ)エーテル基含有モノマーAと、前記モノマーAと異なるモノマーBとを、少なくとも各1種ずつ含む状態で共重合し、含フッ素共重合体を製造する方法であって、
前記共重合を、水素結合を形成可能な化合物Xを含む溶媒中において行う、製造方法。
続きを表示(約 570 文字)
【請求項2】
前記モノマーBが、水素結合を形成可能な構造を有する、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記モノマーBが、アミド結合、ウレタン結合、ウレア結合、スルホンアミド結合、スルホン酸、カルボン酸、ヒドロキシ基、メルカプト基、およびアミノ基から選ばれる1以上の構造を有する、請求項1に記載の製造方法。
【請求項4】
前記モノマーBが、アミド結合、ウレタン結合、およびヒドロキシ基から選ばれる1以上の構造を有する、請求項1に記載の製造方法。
【請求項5】
前記化合物Xの含有量が、前記モノマーBの含有量に対し0.1当量以上である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項6】
前記化合物Xが、プロトン性溶媒、または、異なる原子間に二重結合を有する化合物である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項7】
前記含フッ素共重合体におけるフッ素原子含有量が4質量%以上である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項8】
前記含フッ素共重合体が非フッ素系有機溶媒に1質量%以上で溶解する、請求項1に記載の製造方法。
【請求項9】
フルオロ(ポリ)エーテル基を含み、フッ素原子含有量が4質量%以上である含フッ素共重合体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、含フッ素共重合体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
フルオロ(ポリ)エーテル基は低い表面自由エネルギーを有することから、当該基を含むフッ素ポリマーは撥水撥油コ-ティング剤の用途が期待される。たとえば、水素原子の全てがフッ素原子に置換されたペルフルオロ(ポリ)エーテル基(以下「PFPE基」とも記載する。)と加水分解性シリル基とを有する含フッ素エーテル化合物は、高い潤滑性、撥水撥油性等を示す表面層を基材の表面に形成できるため、表面処理剤に好適に用いられる。含フッ素エーテル化合物を含む表面処理剤は、表面層が指で繰り返し摩擦されても撥水撥油性が低下しにくい性能(耐摩擦性)及び拭き取りによって表面層に付着した指紋を容易に除去できる性能(指紋汚れ除去性)が長期間維持されることが求められる用途、例えば、タッチパネルの指で触れる面を構成する部材、メガネレンズ、ウェアラブル端末のディスプレイの表面処理剤として用いられる。
【0003】
一方で、フルオロ(ポリ)エーテル基は分子量が大きく、電子的にも重合性が低いことから、フルオロ(ポリ)エーテル基をポリマーに導入することは導入効率が低い。また、他のモノマーと共重合する際に他のモノマーがアミド基を有する場合には、アミド基同士の水素結合相互作用が優位に働き、他のモノマー同士の重合が促進され、フルオロ(ポリ)エーテル基の導入がさらに困難となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、フルオロ(ポリ)エーテル基を含む含フッ素共重合体を製造するに際し、フルオロ(ポリ)エーテル基を効率的に導入できる含フッ素共重合体の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、下記の含フッ素共重合体の製造方法に関する。
フルオロ(ポリ)エーテル基含有モノマーAと、前記モノマーAと異なるモノマーBとを、少なくとも各1種ずつ含む状態で共重合し、含フッ素共重合体を製造する方法であって、前記共重合を、水素結合を形成可能な化合物Xを含む溶媒中において行う、製造方法。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、含フッ素共重合体を製造するに際し、フルオロ(ポリ)エーテル基を効率的に導入できる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書においては、式(x)で表される化合物を「化合物(x)」と記載する場合がある。また式(y)で表される基を「基(y)」と記載する場合がある。
本明細書においては、フルオロ(ポリ)エーテル基とは、(ポリ)オキシフルオロアルキル基を意味し、オキシフルオロアルキル基とポリオキシフルオロアルキル基の総称である。ペルフルオロ(ポリ)エーテル基とは、(ポリ)オキシペルフルオロアルキル基を意味し、オキシペルフルオロアルキル基とポリオキシペルフルオロアルキル基の総称である。フルオロアルキル基とは、アルキル基の水素原子の一部または全部がフッ素原子で置換された基を意味し、ペルフルオロアルキル基とは、アルキル基の水素原子の全部がフッ素原子で置換された基を意味する。
【0008】
本明細書において質量平均分子量(Mw)とは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)によりテトラヒドロフランを移動相として測定される、標準ポリメチルメタクリレート(PMMA)を基準として換算した質量平均分子量を意味する。また、数平均分子量(Mn)とは、同様のGPCで測定した数平均分子量を意味する。
【0009】
本明細書において特に説明のない場合、%は質量%を表す。
【0010】
本発明の実施形態に係る製造方法は、フルオロ(ポリ)エーテル基含有モノマーAと、前記フルオロ(ポリ)エーテル基含有モノマーと異なるモノマーBの少なくとも各1種ずつを含む状態で共重合し、含フッ素共重合体を製造する方法である。そして当該共重合を、水素結合を形成可能な化合物Xを含む溶媒中において行う。
これにより、反応系においてモノマーB同士の相互作用が抑制され、モノマーAとモノマーBとの重合が促進される結果、フルオロ(ポリ)エーテル基を含フッ素共重合体に効率的に導入できる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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