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公開番号
2025001377
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-08
出願番号
2023100914
出願日
2023-06-20
発明の名称
ロータ
出願人
株式会社アイシン
代理人
Knowledge Partners弁理士法人
主分類
H02K
1/26 20060101AFI20241225BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】新たな部品を設けることなく、樹脂の漏れを封止可能なロータを提供する。
【解決手段】回転軸を中心に回転し、軸方向に所定の長さを有するロータであって、周方向で隣り合う複数の突極、および、隣り合う前記突極の間にスロットが形成されたロータコアと、前記スロットを通って前記突極に巻き回されたロータコイルと、前記軸方向において前記ロータコアの両端をそれぞれ覆うエンドカバーと、前記ロータコイルが巻き回された前記突極の間の隙間を埋めるくさびと、を有し、前記くさびは、前記軸方向において、前記ロータコアの両端から前記エンドカバー側に突出し、前記エンドカバーで潰される突起部を有し、前記軸方向において、前記エンドカバーで前記突起部が潰された際の前記くさびの両端および前記ロータコアの両端は前記エンドカバーに当接する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
回転軸を中心に回転し、軸方向に所定の長さを有するロータであって、
周方向で隣り合う複数の突極、および、隣り合う前記突極の間にスロットが形成されたロータコアと、
前記スロットを通って前記突極に巻き回されたロータコイルと、
前記軸方向において前記ロータコアの両端をそれぞれ覆うエンドカバーと、
前記ロータコイルが巻き回された前記突極の間の隙間を埋めるくさびと、を有し、
前記くさびは、前記軸方向において、前記ロータコアの両端から前記エンドカバー側に突出し、前記エンドカバーで潰される突起部を有し、
前記軸方向において、前記エンドカバーで前記突起部が潰された際の前記くさびの両端および前記ロータコアの両端は前記エンドカバーに当接する、
ロータ。
続きを表示(約 230 文字)
【請求項2】
前記突起部の形状は、
前記周方向に対して垂直な方向の断面形状が三角形状または半円形状である、
請求項1に記載のロータ。
【請求項3】
前記突起部を潰す前記エンドカバーの面は、平面である、
請求項1または2に記載のロータ。
【請求項4】
前記突起部は、前記軸方向から見て、前記くさびの前記周方向に延びる面上を横断するように設けられている、
請求項1または2に記載のロータ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロータに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、周方向に所定の間隔で突極部が形成されたロータコアと、突極部に巻かれ電磁石として機能するコイルと、周方向に隣り合う突極部の間をつなぐ補極部材と、を含むロータを備えた巻線界磁型の回転電機が記載されている。この特許文献1に記載された回転電機におけるロータは、周方向で隣り合う突極部と補極部材との間に樹脂がモールドされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-121108号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1におけるロータは、突極部と補極部材との間に樹脂をモールドすることで、補極部材とコイルとロータコアとが固定される。この特許文献1において、樹脂をモールドする際は、例えば図4に示すように、ロータコア(20)の軸方向における両端をカバー部材であるエンドカバー(40)でカバーした状態で行うことが想定されるが、例えば補極部材(50)にヒケ(S)等があった場合や、ロータコア(20)の積厚のバラツキが大きい場合には、ロータコア(20)の軸方向の端面と補極部材の軸方向の端面とが当該軸方向において予め定めた設計位置に存在しないことが考えられる。そのような状態で、補極部材(50)が取り付けられたロータコア(20)にエンドカバー(40)を取り付けると、軸方向においてエンドカバー(40)と補極部材(50)との間に隙間(図示せず)が生じることになるため、そこからモールドする際の樹脂がロータコア(20)の径方向外側に向かって漏れ出る可能性がある。このような漏れに対しては、例えばガスケット等の部品を新たなに設けるなどして当該漏れを封止することが想定されるが、当該漏れを封止する部品を設けることで部品コストが増大することになる。したがって、新たな部品を設けることなく樹脂の漏れを封止できる開発が望まれる。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、新たな部品を設けることなく、樹脂の漏れを封止可能なロータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するため、回転軸を中心に回転し、軸方向に所定の長さを有するロータであって、周方向で隣り合う複数の突極、および、隣り合う前記突極の間にスロットが形成されたロータコアと、前記スロットを通って前記突極に巻き回されたロータコイルと、前記軸方向において前記ロータコアの両端をそれぞれ覆うエンドカバーと、前記ロータコイルが巻き回された前記突極の間の隙間を埋めるくさびと、を有し、前記くさびは、前記軸方向において、前記ロータコアの両端から前記エンドカバー側に突出し、前記エンドカバーで潰される突起部を有し、前記軸方向において、前記エンドカバーで前記突起部が潰された際の前記くさびの両端および前記ロータコアの両端は前記エンドカバーに当接する。
【0007】
すなわち、ロータは、周方向においてロータコアに形成された隣り合う突極の間にくさびを有する。当該くさびは、軸方向において、ロータコアの両端からエンドカバー側に突出し、エンドカバーで潰される突起部を有する。そして、エンドカバーで突起部を潰した際のくさびの両端およびロータコアの両端はエンドカバーに当接する。つまり、軸方向において、くさびの長さがエンドカバー側に突出した分、ロータコアより長いことにより、エンドカバーでロータコアの両端を覆った際には、軸方向における寸法が長いくさびがエンドカバーの内面によって潰され、くさびとロータコアとの寸法差が吸収される。そして、当該寸法差が吸収されることにより、エンドカバーの内面と、くさびの両端およびロータコアの両端と、が当接し密着する。すなわち軸方向において、エンドカバーとくさびおよびロータコアとの間でシールがされる。これにより、軸方向における樹脂の漏れを封止でき、その結果、エンドカバーとくさび(およびロータコア)との間で隙間(軸方向における隙間)が生じること回避できる。そして、このように軸方向における隙間が生じることを回避できることで、樹脂がロータコアの径方向外側に向かって漏れ出ることを回避できる。したがって、例えば上述の寸法差を吸収するために、ガスケット等の新たな部品を設ける必要がなく、その結果、ロータを構成する際の部品点数ならびに部品コストが増大することを回避できる(言い換えれば、ロータを構成する際の部品点数ならびに部品コストを低減できる)。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態におけるロータの模式図である。
ロータを軸方向から視た場合の図である。
図3Aは図2のロータの一部を拡大した図であり、図3Bはくさびを説明するための図であり、図3Cは突起部の一例を説明するための図であり、図3Dは突起部の他の例を説明するための図である。
課題を説明するための参考図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
ここでは、図を参照しつつ、下記の順序に従って本発明の実施形態について説明する。なお、以下に示す実施形態は、本発明を具体化した一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。
(1)ロータの構成:
(2)他の実施形態:
【0010】
(1)ロータの構成:
図1は、本実施形態に係るロータ1の模式図である。図2は、本実施形態に係るロータ1を軸方向から視た図である。図1および図2に示すロータ1は、当該ロータ1の径方向外側で同心円上に配置されるステータ(図示せず)と共にモータを構成する。例えば、ロータ1は、電動車両やハイブリッド車両のモータに適用され、当該モータは、走行用の駆動力を生成する電動機として機能すると共に、回生トルクで発電を行う発電機として機能する。ステータはケーシング(モータケース)に固定され、ロータ1は、ステータに対して回転可能となっている。なお、本明細書においては、ロータ1の軸に沿った方向を「軸方向」と称し、軸に垂直な方向(ロータの半径方向)を「径方向」と称す。また、径方向における軸側を「径方向内側」と称し、径方向における軸と反対側(軸から離れる側)を「径方向外側」と称す。さらに、軸を中心とした円の周に沿った方向を「周方向」と称す。
(【0011】以降は省略されています)
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