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公開番号
2024175716
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2023093626
出願日
2023-06-07
発明の名称
回転電機用ステータおよび回転電機用ステータの製造方法
出願人
本田技研工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H02K
1/20 20060101AFI20241212BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】ステータコアのスロットからロータへの冷却油の漏れを安価な構成で防止することが可能な回転電機用ステータを提供する。
【解決手段】回転電機用ステータ2は、軸線を中心とした内周面20aを有するとともに、径方向に延設された周方向複数のスロット22を有するステータコア20と、スロット22に配置されたコイル21と、内周面20aに対向するように軸線を中心として略円筒形状に構成されたシート状の外部絶縁部材50と、を備える。外部絶縁部材50は、ステータコア20の内側に入り込む発泡体52を一体に有し、ステータコア20は、冷却油をスロット22に導く冷却媒体供給部と、発泡体52がスロット22に入り込むように内周面20aに設けられた開口221と、をさらに有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
軸線を中心とした周面を有するとともに、径方向に延設された周方向複数のスロットが設けられたステータコアと、
前記スロットに配置されたコイルと、
前記周面に対向するように前記軸線を中心として略円筒形状に構成されたシート状ないしフィルム状の絶縁部材と、を備え、
前記絶縁部材は、前記ステータコアの内側に入り込む発泡体を一体に有し、
前記ステータコアは、
冷却媒体を前記スロットに導く冷却媒体供給部と、
前記発泡体が前記ステータコアの内側に入り込むように前記周面に設けられた発泡体導入部と、をさらに有することを特徴とする回転電機用ステータ。
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【請求項2】
請求項1に記載の回転電機用ステータにおいて、
前記発泡体導入部は、前記周面から径方向に延設された前記スロットの開口により構成されることを特徴とする回転電機用ステータ。
【請求項3】
請求項2に記載の回転電機用ステータにおいて、
前記絶縁部材は、周方向に分割して配置された周方向複数の分割絶縁部材により構成され、
前記分割絶縁部材は、前記開口を介して前記スロットに挿入されるように周方向端部から径方向に向けて屈曲された屈曲部を有することを特徴とする回転電機用ステータ。
【請求項4】
請求項2または3に記載の回転電機用ステータにおいて、
前記ステータコアは、前記周面に設けられた前記開口の周方向の幅が前記スロットの周方向の幅よりも小さくなるように構成されることを特徴とする回転電機用ステータ。
【請求項5】
請求項1に記載の回転電機用ステータにおいて、
前記ステータコアは、前記周方向複数のスロットを形成するように設けられた周方向複数のティースをさらに有し、
前記発泡体導入部は、前記ティースの周面に設けられた切り欠きにより構成されることを特徴とする回転電機用ステータ。
【請求項6】
請求項5に記載の回転電機用ステータにおいて、
前記ステータコアは、前記周面に設けられた前記切り欠きの周方向の幅が、前記周面からの径方向の距離が増加するに従い大きくなるように構成されることを特徴とする回転電機用ステータ。
【請求項7】
請求項1に記載の回転電機用ステータにおいて、
前記ステータコアは、単一または積層された複数枚の電磁鋼板からなる第1鋼板部と単一または積層された複数枚の電磁鋼板からなる第2鋼板部とを軸方向に交互に積層して構成され、
前記周面は、前記第1鋼板部の周面と前記第2鋼板部の周面とを含み、
前記第1鋼板部の周面は、径方向に凹設された第1凹部と径方向に突設された第1凸部とを周方向交互に有し、
前記第2鋼板部の周面は、径方向に凹設された第2凹部と径方向に突設された第2凸部とを周方向交互に有し、
前記第1鋼板部と前記第2鋼板部とは、前記第1凹部と前記第2凸部および前記第2凹部と前記第1凸部がそれぞれ軸方向に隣接するように積層されていることを特徴とする回転電機用ステータ。
【請求項8】
軸線を中心とした周面を有するとともに径方向に延設された周方向複数のスロットが設けられたステータコアと、前記スロットに配置されたコイルと、を有し、前記スロットを冷却媒体が流れるように構成される回転電機用ステータの製造方法であって、
前記スロット側の表面に発泡層が設けられた、前記軸線を中心として略円筒形状に構成されたシート状ないしフィルム状の絶縁部材を、前記周面に対向するように配置する配置工程と、
前記絶縁部材を前記周面に当接させる当接工程と、
前記周面に当接した前記絶縁部材を加熱する加熱工程と、を含む回転電機用ステータの製造方法。
【請求項9】
請求項8に記載の回転電機用ステータの製造方法において、
前記当接工程は、加熱部を有する径方向に移動可能な治具を、前記絶縁部材に対向するように配置して、前記加熱部を径方向に移動させることを含み、
前記加熱工程は、前記加熱部を加熱させることを含む回転電機用ステータの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転電機用ステータおよび回転電機用ステータの製造方法に関する。
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【背景技術】
【0002】
従来より、ステータコアの内周面に設けられたスロットに、軸方向に閉塞部材を係合させてスロットの開口を塞ぐとともに、スロットの内部を冷却油が流通するように構成されたステータが知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-271150号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1記載のステータのように、スロットの開口に閉塞部材を係合する構成では、スロットと閉塞部材とを互いに精度よく形成する必要があり、コストの増加を伴う。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様である回転電機用ステータは、軸線を中心とした周面を有するとともに、径方向に延設された周方向複数のスロットが設けられたステータコアと、スロットに配置されたコイルと、周面に対向するように軸線を中心として略円筒形状に構成されたシート状ないしフィルム状の絶縁部材と、を備える。絶縁部材は、ステータコアの内側に入り込む発泡体を一体に有し、ステータコアは、冷却媒体をスロットに導く冷却媒体供給部と、発泡体がステータコアの内側に入り込むように周面に設けられた発泡体導入部と、をさらに有する。
【0006】
本発明の他の態様は、軸線を中心とした周面を有するとともに径方向に延設された周方向複数のスロットが設けられたステータコアと、スロットに配置されたコイルと、を有し、スロットを冷却媒体が流れるように構成される回転電機用ステータの製造方法であって、スロット側の表面に発泡層が設けられた、軸線を中心として略円筒形状に構成されたシート状ないしフィルム状の絶縁部材を、周面に対向するように配置する配置工程と、絶縁部材を周面に当接させる当接工程と、周面に当接した絶縁部材を加熱する加熱工程と、を含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、安価な構成で、スロットからロータへの冷却媒体の漏れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態に係る回転電機用ステータを含む回転電機の要部構成を示す断面図。
スロットの構成を示す図1の要部拡大図。
スロットに配置される内部絶縁部材の斜視図。
本発明の実施形態に係る回転電機用ステータの製造工程を説明する斜視図。
図4の回転電機用ステータに含まれる絶縁部材の構成を示す図。
本発明の実施形態に係る回転電機用ステータの製造方法を説明する図。
図4のVII-VII線に沿った断面図。
スロットへの冷却油の流れを説明する図。
本発明の実施形態に係る回転電機用ステータに用いられる絶縁部材の変形例を示す図。
本発明の実施形態に係る回転電機用ステータの変形例を示す図。
図10のA-A線に沿った断面図。
図10のB-B線に沿った断面図。
図2の変形例を示す図。
本発明の実施形態に係る回転電機用ステータをインナステータとして構成する例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図1~図13を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る回転電機用ステータを含む回転電機100の要部構成を示す断面図である。回転電機100は、ハイブリッド車両や電気自動車に搭載され、車両駆動用の電動機として用いることができ、発電機として用いることもできる。なお、回転電機100は、車両以外に搭載し、種々の用途に用いることもできる。
【0010】
図1は、軸線CL0に対し垂直な回転電機100の断面図である。図1に示すように、回転電機100は、軸線CL0を中心に回転するロータ1と、ロータ1の外周面1aを包囲するようにロータ1の外側に設けられたステータ2とを備える。ステータ2の周囲にはケース3が配置される。以下では、軸線CL0の延在する方向を軸方向、軸線CL0から放射状に延びる方向を径方向、軸線CL0を中心とした円の円周に沿った方向を周方向と定義する。
(【0011】以降は省略されています)
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