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公開番号2024174185
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-13
出願番号2024173175,2022188097
出願日2024-10-02,2022-11-25
発明の名称計時器又は宝飾品のための外側部品の要素及びその製造方法
出願人モントレー ブレゲ・エス アー
代理人個人
主分類A44C 27/00 20060101AFI20241206BHJP(小間物;貴金属宝石類)
要約【課題】 機械的耐性と審美性が優れた材料によって作られた計時器又は宝飾品のための
外側部品の要素を提供する。
【解決手段】 本発明は、繊維強化ポリマーマトリックス複合材料を用いて作られた計時
器又は宝飾品のための外側部品の要素又はコンポーネントに関し、この外側部品の要素又
はコンポーネントには、その面(2)の少なくとも1つに、金属性ガラスによって作られ
たインサート(6)を収容する少なくとも1つの空欠部(4)がある。本発明は、さらに
、このような外側部品の要素を製造する方法に関する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
繊維強化ポリマーマトリックス複合材料を用いて作られた計時器又は宝飾品のための外
側部品の要素又はコンポーネントであって、
この外側部品の要素又はコンポーネントには、その面(2)の少なくとも1つに、金属
性ガラスによって作られたインサート(6)を収容する少なくとも1つの空欠部(4)が
ある
ことを特徴とする外側部品の要素又はコンポーネント。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記マトリックスを形成するために用いられるポリマー材料は、熱可塑性又は熱硬化性
である
ことを特徴とする請求項1に記載の外側部品の要素又はコンポーネント。
【請求項3】
前記ポリマー材料は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリテトラフルオロ
エチレン(PTFE)、及びポリアミドイミド(PAI)からなる群から選択される
ことを特徴とする請求項2に記載の外側部品の要素又はコンポーネント。
【請求項4】
前記ポリマーマトリックスを強化する前記繊維は、ガラス繊維、炭素繊維、及びアラミ
ド繊維からなる群から選択される
ことを特徴とする請求項2に記載の外側部品の要素又はコンポーネント。
【請求項5】
前記ポリマーマトリックスを強化する前記繊維は、ガラス繊維、炭素繊維、及びアラミ
ド繊維からなる群から選択される
ことを特徴とする請求項3に記載の外側部品の要素又はコンポーネント。
【請求項6】
前記複合材料は、±10%の範囲内で35%のPEEKポリマーと65%の炭素繊維を
含む
ことを特徴とする請求項5に記載の外側部品の要素。
【請求項7】
前記インサートを作るために用いる前記金属性ガラスは、バルク金属性ガラス(BMG
)タイプのものである
ことを特徴とする請求項1に記載の外側部品の要素又はコンポーネント。
【請求項8】
前記インサートに用いられる前記金属性ガラスは、ジルコニウム又は白金を含む
ことを特徴とする請求項7に記載の外側部品の要素又はコンポーネント。
【請求項9】
前記インサートを作るために用いられる前記金属性ガラスは、不可避の不純物を除けば
、ジルコニウム、銅、ニッケル、アルミニウム、ニオブ、及び/又はチタンの合金に由来
する
ことを特徴とする請求項8に記載の外側部品の要素又はコンポーネント。
【請求項10】
前記インサートを作るために用いられる前記金属性ガラスは、ジルコニウム、銅、チタ
ン、ニッケル、アルミニウム及びニオブを、重量%で、60≦Zr≦75、10≦Cu≦
20、0≦Ti≦6、7≦Ni≦15、0≦Al≦8、0≦Nb≦6の量含む
ことを特徴とする請求項9に記載の外側部品の要素又はコンポーネント。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、計時器又は宝飾品のための外側部品の要素に関する。本発明は、さらに、こ
のような外側部品の要素を製造する方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
裏部、ミドル部、ベゼル、ブレスレットリンクのような計時器又は宝飾品のための外側
部品の要素を製造する方法が、すでに数多く提案されている。これらの既知の製造方法の
うち、ポリマーマトリックス中に繊維を分散させて得られる複合材料を用いてこのような
外側部品の要素を製造する方法がある。このような複合材料の例として、炭素繊維をポリ
マーマトリックス中にて分散させるものがあり、炭素繊維強化ポリマー(Carbon Fibre R
einforced Polymer:CFRP)としても知られている。
【0003】
複合材料を用いて作られた、計時器又は宝飾品のための外側部品の要素が、使用時に、
外部からの攻撃に対する機械的耐性が高くないことと、輝度が低いこと、である2つの大
きな課題の影響を受けることが多いことが確認されている。実際に、炭素繊維が分散した
ポリマーマトリックスは、比較的柔らかく、傷がつきやすいことがわかっている。このた
め、このような複合材料を用いて装飾や起伏を作る手法では、技術的に長い寿命を期待す
ることができないことがわかっている。また、炭素繊維強化ポリマーマトリックスタイプ
の複合材料を用いて得た外側部品の要素は、マット的な外観を有し、このために、高級な
携行型時計(例、腕時計、懐中時計)の外側部品のためにこのような外側部品の要素を用
いることは考えにくい。
【0004】
これらの問題を改善するために、代替的手法がすでに提案されている。ベゼルやリュウ
ズタイプの制御機構や押し部品のような外部からの攻撃を非常に多く受ける外側部品の要
素を作るために、金属やセラミックス材料が用いられている。この他、金属性マトリック
スや繊維強化タイプの複合材料も用いられている。また、最近、セラミックス補強材と金
属性マトリックスによって構成する、サーメットと一般的に呼ばれる複合材料を用いて、
計時器又は宝飾品のための外側部品の要素を作ることも提案されている。
【0005】
金属マトリックスと繊維を含む複合材料、セラミックスによって強化された複合材料の
使用のおかげで、外側部品の要素の機械的耐性という点において進歩が見られているが、
得られる外側部品の要素は、その装飾又は起伏の機械的耐性に関して、携行型時計及び宝
飾品の分野における必要条件をまだ十分に満たしていない。実際に、これらの外側部品の
要素に装飾や起伏を形成するために通常用いられる技術は、物理的気相成長法(PVD)
と電鋳を組み合わせており、非常に薄い層しか得ることができない。この結果、このよう
な薄い層が金属性であるために外観に光沢はあっても、厚みは非常に小さく、このような
薄い層の摩擦や摩耗に対する機械的耐性は高くない。
【0006】
例えば、欧州特許出願EP2315673A1に、腕時計のベゼルなどを装飾するため
の別の技術が提案されている。簡潔に説明すると、この技術は、セラミックスなどによっ
て作られたベゼルの面に凹部を形成して、この凹部がタイムインデックスなどを受ける。
そして、アモルファス金属によって作られた環状のフランジをベゼルの面に堆積させる。
次に、このアモルファス金属フランジをそのガラス転移温度Tgよりも高い温度まで加熱
し、アモルファス金属が凹部に入り込むように加圧する。その後に、アモルファス金属を
冷却し、余分な材料を除去する。
【0007】
この技術のおかげで、機械的応力や摩耗に強い固体の装飾が形成された、計時器のため
の外側部品の要素が得られる。しかし、この技術には、アモルファス金属フランジを用意
し、加熱し、加圧し、冷却し、最後に外側部品の要素の面における余分なアモルファス金
属を除去する必要があり、実行に時間がかかり、コストが高くなってしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、特に機械的耐性と審美性に関係する、携行型時計又は宝飾品の分野において
求められる必要条件、を完全に満たす材料によって作られた、計時器又は宝飾品のための
外側部品の要素を提供することによって、上記の課題及びその他の課題を改善することを
目的とする。本発明は、さらに、このような外側部品の要素を製造する方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このような状況に鑑みて、本発明は、繊維強化ポリマーマトリックス複合材料を用いて
作られた計時器又は宝飾品のための外側部品の要素又はコンポーネントに関し、この外側
部品の要素又はコンポーネントには、その面の少なくとも1つに、金属性ガラスによって
作られたインサートを収容する少なくとも1つの空欠部がある。
【0010】
本発明の特別な実施形態において、前記マトリックスを形成するために用いられるポリ
マー材料は、熱可塑性又は熱硬化性である。
(【0011】以降は省略されています)

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