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公開番号
2024174074
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-13
出願番号
2024167574,2023033021
出願日
2024-09-26,2023-03-03
発明の名称
発光装置
出願人
日亜化学工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H01L
33/58 20100101AFI20241206BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】光を出射する光学部材の角の領域での出射光の輝度の低下を抑えた発光装置を提供する。
【解決手段】実施形態に係る発光装置は、基板と、前記基板上に配置された発光素子と、前記発光素子上に配置され第1面を有する波長変換部材と、前記第1面から上方に離隔して配置された光学部材と、前記波長変換部材と前記光学部材との間に配置され、前記光学部材の屈折率よりも低い屈折率を有する透光層と、前記発光素子、前記波長変換部材、前記透光層および前記光学部材を囲む光反射性部材と、を備える。前記光学部材は、前記上面に、第1領域と前記第1領域に隣り合う第2領域とを含む。前記第1領域は、前記第1面に対する内角が第1角度の第1出射面を含む。前記第2領域は、前記第1角度よりも小さい第2角度の第2出射面を含む。前記第2領域は、前記光学部材の1つの角の領域に位置する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基板と、
前記基板上に配置された発光素子と、
前記発光素子上に配置され、前記発光素子と対向する面の反対側に位置する第1面を有する波長変換部材と、
上面を有し、前記第1面から上方に離隔して配置された光学部材と、
前記波長変換部材と前記光学部材との間に配置され、前記光学部材の屈折率よりも低い屈折率を有する透光層と、
前記発光素子、前記波長変換部材、前記透光層および前記光学部材を囲む光反射性部材と、
を備え、
前記光学部材の上面は、前記第1面に対する内角が第1角度の第1出射面を含む第1領域と、前記第1領域に隣り合い、前記第1面に対する内角が第2角度の第2出射面を含む第2領域と、を含み、
上面視で、
前記光学部材の外周の形状は、凸多角形であり、
前記凸多角形は、
第1辺部、第2辺部および前記第1辺部が前記第2辺部に交差する第1頂点を有し、
前記第2領域は、
前記第1頂点と、
前記第1辺部を二等分する点よりも前記第1頂点に近い前記第1辺部上の第1点と、
前記第2辺部を二等分する点よりも前記第1頂点に近い前記第2辺部上の第2点と、
をそれぞれ結ぶ直線によって囲まれた領域に含まれ、
前記第2角度は、前記第1角度よりも小さい発光装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記第2出射面は、前記第2角度が0°に設定された平坦面である請求項1記載の発光装置。
【請求項3】
前記第2領域は、前記発光素子の外周よりも外側に位置する請求項1記載の発光装置。
【請求項4】
前記第2領域は、前記発光素子の外周の内側の領域を含む請求項1記載の発光装置。
【請求項5】
前記光学部材は、前記上面に、前記第1領域に隣り合う第3領域を含み、
上面視で、
前記凸多角形は、第3辺部および前記第1辺部が前記第3辺部に交差する第2頂点をさらに有し、
前記第3領域は、
前記第2頂点と、
前記第1辺部を二等分する位置よりも前記第2頂点に近い前記第2辺部上の第3点と、
前記第3辺部を二等分する位置よりも前記第2頂点に近い前記第3辺部上の第4点と、
をそれぞれ結ぶ直線によって囲まれた領域に含まれた請求項1記載の発光装置。
【請求項6】
前記光学部材は、前記上面に、前記第1領域に隣り合う第4領域および第5領域を含み、
上面視で、
前記凸多角形は、第4辺部および前記第2辺部が前記第4辺部に交差する第3頂点をさらに有し、
前記第4領域は、
前記第3頂点と、
前記第2辺部を二等分する位置よりも前記第3頂点に近い前記第2辺部上の第5点と、
前記第4辺部を二等分する位置よりも前記第3頂点に近い前記第4辺部上の第6点と、
をそれぞれ結ぶ直線によって囲まれた領域に含まれ、
前記凸多角形は、前記第3辺部が前記第4辺部に交差する第4頂点をさらに有し、
前記第5領域は、
前記第4頂点と、
前記第3辺部を二等分する位置よりも前記第4頂点に近い第7点と、
前記第4辺部を二等分する位置よりも前記第4頂点に近い第8点と、
をそれぞれ結ぶ直線によって囲まれた領域に含まれた請求項5記載の発光装置。
【請求項7】
平面視で、
前記第2領域の外周は、前記第1頂点を頂点に含む方形または三角形である請求項1記載の発光装置。
【請求項8】
前記発光素子の外周は、前記第1辺部に平行な辺を有し、
前記第2領域および前記第3領域は、いずれも、前記第1辺部に平行な辺および前記第1辺部に直交する辺を有する正方形または長方形であり、
前記第2領域と前記第3領域との間で前記第1辺部に平行な前記第1領域の長さは、前記発光素子の前記辺の長さの90%~110%の範囲以内である請求項5または6に記載の発光装置。
【請求項9】
前記光学部材の上面は、前記第1出射面を有する錐体を含む請求項1記載の発光装置。
【請求項10】
前記錐体は、複数個配置されており、前記複数の錐体は、連続的かつ規則的に並んだ請求項9記載の発光装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
実施形態は、発光装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
発光装置は、出射する光を狭配光化することによって、より高い輝度での発光が可能になる。発光装置の狭配光化のために、発光素子上に配置された波長変換層の上方にテクスチャ加工された光学部材を有する構造が知られている(特許文献1参照)。特許文献1の発光装置では、波長変換層と光学部材との間に空気の層を配置することによって、さらに狭配光化された発光装置を実現している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2018-531517号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
実施形態は、光学部材の上面における角の領域での輝度の低下を抑えた発光装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態に係る発光装置は、基板と、前記基板上に配置された発光素子と、前記発光素子上に配置され、前記発光素子と対向する面の反対側に位置する第1面を有する波長変換部材と、上面を有し、前記第1面から上方に離隔して配置された光学部材と、前記波長変換部材と前記光学部材との間に配置され、前記光学部材の屈折率よりも低い屈折率を有する透光層と、前記発光素子、前記波長変換部材、前記透光層および前記光学部材を囲む光反射性部材と、を備える。前記光学部材は、前記上面に、前記第1面に対する内角が第1角度の第1出射面を含む第1領域と、前記第1領域に隣り合い、前記第1面に対する内角が第2角度の第2出射面を含む第2領域と、を含む。上面視で、前記光学部材の外周の形状は、凸多角形であり、前記凸多角形は、第1辺部、第2辺部および前記第1辺部が前記第2辺部に交差する第1頂点を有し、前記第2領域は、前記第1頂点と、前記第1辺部を二等分する点よりも前記第1頂点に近い前記第1辺部上の第1点と、前記第2辺部を二等分する点よりも前記第1頂点に近い前記第2辺部上の第2点と、をそれぞれ結ぶ直線によって囲まれた領域に含まれ、前記第2角度は、前記第1角度よりも小さい。
【発明の効果】
【0006】
本実施形態によれば、光学部材の上面における角の領域での輝度の低下を抑えた発光装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態に係る発光装置を例示する模式的な上面図である。
図1のII-II線における矢視断面であり、実施形態に係る発光装置を例示する模式的な断面図である。
図1のIII-III線における矢視断面であり、実施形態に係る発光装置を例示する模式的な断面図である。
図1のIVA部の模式的な拡大上面図である。
図4AのIVB-IVB線における模式的な断面図である。
図4Aの一部を拡大した模式的な斜視図である。
実施形態の変形例に係る発光装置の模式的な拡大上面図である。
図5AのVB-VB線における模式的な断面図である。
実施形態に係る発光装置の動作を説明するための模式的な断面図である。
実施形態に係る発光装置の動作を説明するための模式図である。
比較例に係る発光装置の動作を説明するための模式図である。
実施形態に係る発光装置の動作を説明するための模式図である。
実施形態に係る発光装置の動作を説明するために、比較例の発光装置の一部を示す模式的な拡大上面図である。
実施形態に係る発光装置の動作を説明するために、比較例の発光装置の一部を示す模式的な断面図であり、図8AのVIIIB-VIIIB線における矢視断面図である。
実施形態に係る発光装置の動作を説明するために、発光装置の一部を例示する模式的な拡大上面図である。
実施形態に係る発光装置の動作を説明するために、発光装置の一部を例示する模式的な断面図であり、図9AのIXB-IXB線における矢視断面図である。
実施形態に係る発光装置の輝度に関するパラメータの定義を説明するための模式的な上面図である。
図10のパラメータの定義による相対輝度を表すグラフ図である。
実施形態の変形例に係る発光装置を例示する模式的な上面図である。
実施形態の変形例に係る発光装置を例示する模式的な上面図である。
実施形態の変形例に係る発光装置を例示する模式的な上面図である。
実施形態の変形例に係る発光装置を例示する模式的な上面図である。
実施形態の変形例に係る発光装置を例示する模式的な上面図である。
実施形態の変形例に係る発光装置を例示する模式的な上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して詳細な説明を適宜省略する。なお、断面図は、切断面のみを示す端面図を用いることがある。
【0009】
図1は、実施形態に係る発光装置を例示する模式的な上面図である。
図2は、図1のII-II線における矢視断面であり、実施形態に係る発光装置を例示する模式的な断面図である。
図3は、図1のIII-III線における矢視断面であり、実施形態に係る発光装置を例示する模式的な断面図である。
図1~図3に示すように、本実施形態に係る発光装置1は、基板10と、発光素子20と、波長変換部材30と、光学部材40と、透光層60と、光反射性部材70と、を備える。
【0010】
発光素子20は、基板10上に配置されている。波長変換部材30は、発光素子20上に配置されている。波長変換部材30は、第1面31aを有しており、発光素子20は、第1面31aの反対側の波長変換部材30の面に対向して配置されている。発光素子20は、光出射面21Sを有する。光出射面21Sは、波長変換部材30の第1面31aの反対側の面に対向する位置に配置されている。光出射面21Sは、発光素子20が主として光を出射する面である。第1面31aと光出射面21Sとは平行である。
(【0011】以降は省略されています)
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