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公開番号
2024173994
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-13
出願番号
2024165465,2024072633
出願日
2024-09-24,2018-04-12
発明の名称
薬剤仕分装置、薬剤返却システム、薬剤仕分装置の制御方法、及び、プログラム
出願人
株式会社湯山製作所
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
A61J
3/00 20060101AFI20241206BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】薬剤自体を認識し、自動的に仕分ける薬剤仕分装置を備える。
【解決手段】薬剤仕分装置(1)は、複数種類の薬剤を収容する第1収容部(11)と、薬剤を種類毎に仕分けられた状態で収容する第2収容部(14)と、第1収容部から取り出した薬剤の種類を判別する判別部(64)と、判別部による判別結果に基づき、薬剤を種類毎に第2収容部に収容する搬送・仕分ユニット(12)と、を備え、複数種類の薬剤は、容器に収容されていない薬剤、または包装が施されていない薬剤であり、かつ、患者に処方された後に返品された薬剤である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
薬剤仕分装置であって、
前記薬剤仕分装置に投入された複数種類の薬剤のそれぞれについて、その種類を判別する判別部と、
前記判別部による判別結果に基づき、前記薬剤を種類毎に仕分ける仕分部と、
前記仕分部による仕分対象の薬剤について、前記薬剤の返却先に関する返却先情報に基づき、前記薬剤仕分装置から取出す対象とするかを判定する仕分制御部と、を備え、
前記仕分部は、前記返却先情報に基づき前記薬剤仕分装置から取出す対象として特定された薬剤を、前記薬剤仕分装置における薬剤の取出し側に仕分ける、薬剤仕分装置。
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
前記仕分制御部は、前記仕分対象の薬剤について、前記返却先情報に基づき、ユーザによる鑑査結果を反映した薬剤に関する薬剤データを印字したジャーナルの要否を判定し、前記ジャーナルが必要であると判定した場合、前記仕分対象の薬剤を前記薬剤仕分装置から取出す対象として特定する、請求項1に記載の薬剤仕分装置。
【請求項3】
前記仕分部が種類毎に仕分けた薬剤が収容される複数の仕分容器を備え、
前記返却先情報は、複数種類の薬剤に関する薬剤データのそれぞれに紐付けられて記憶されており、
前記仕分制御部は、前記仕分対象の薬剤について、前記返却先情報が、前記返却先が前記薬剤仕分装置とは異なる設備又は装置であり、前記仕分容器に設けられた情報記録媒体に記録された前記薬剤データを読取るリーダが前記返却先に設けられていないことを示す場合に、前記ジャーナルが必要であると判定する、請求項2に記載の薬剤仕分装置。
【請求項4】
前記仕分部が種類毎に仕分けた薬剤が収容される複数の仕分容器を備え、
前記複数の仕分容器のそれぞれが設けられた位置と対応するように、前記仕分容器に対応する部分を表示部に表示する表示制御部と、を備え、
前記表示制御部は、前記薬剤の返却先に応じて、前記仕分容器に対応する部分を色分けする、請求項1から3の何れか1項に記載の薬剤仕分装置。
【請求項5】
前記判別部が判別した薬剤の種類を、前記薬剤仕分装置とは異なる複数の分包機のそれぞれが実装している、薬剤の種類を示す薬剤データと照合した結果、前記判別部が判別した薬剤の種類が前記薬剤データが示す薬剤の種類と一致した場合には、前記複数の分包機の何れかを、前記薬剤の返却先として決定し、一致しなかった場合には、薬剤棚を、前記薬剤の返却先として決定する制御部を備え、
前記表示制御部は、前記制御部が決定した返却先に応じて、前記仕分容器に対応する部分を色分けする、請求項4に記載の薬剤仕分装置。
【請求項6】
前記薬剤の返却先と、前記薬剤の返却先に対応付けて設定された表示色とが記憶されている記憶部を備える、請求項4又は5に記載の薬剤仕分装置。
【請求項7】
前記仕分部が種類毎に仕分けた薬剤が収容される複数の仕分容器を備え、
前記複数種類の薬剤のそれぞれには、薬剤を特定するための薬剤固有情報が複数割り当てられており、
前記仕分部によって仕分けられた薬剤を返却する返却先、又は当該返却先へ返却するための返却補助装置から取得した、当該薬剤に係る複数の薬剤固有情報のうちの少なくとも1つの薬剤固有情報を、(1)前記仕分容器に設けられた情報記録媒体に記憶するか、又は、(2)ユーザによる鑑査結果を反映した薬剤に関する薬剤データを印字したジャーナルに印字する、請求項1から6のいずれか1項に記載の薬剤仕分装置。
【請求項8】
請求項1から7の何れか1項に記載の薬剤仕分装置と、
前記仕分部が仕分けた薬剤を、返却先へと返却するための返却補助装置であって、
前記仕分部が仕分けた薬剤の種類を示す薬剤データ及び返却先情報が印字されたジャーナルから、前記薬剤の種類を示す薬剤データ及び返却先情報を読取る読取部と、
前記読取部が読取った薬剤の種類を示す薬剤データ及び返却先情報を表示する表示部と、を備える返却補助装置と、
を備える、薬剤返却システム。
【請求項9】
薬剤仕分装置の制御方法であって、
前記薬剤仕分装置に投入された複数種類の薬剤のそれぞれについて、その種類を判別する判別ステップと、
前記判別ステップによる判別結果に基づき、前記薬剤を種類毎に仕分ける仕分ステップと、
前記仕分ステップでの仕分対象の薬剤について、前記薬剤の返却先に関する返却先情報に基づき、前記仕分対象の薬剤を前記薬剤仕分装置から取出す対象とするかを判定する仕分制御ステップと、を含み、
前記仕分ステップでは、前記返却先情報に基づき前記薬剤仕分装置から取出す対象として特定された薬剤を、前記薬剤仕分装置における薬剤の取出し側に仕分ける、薬剤仕分装置の制御方法。
【請求項10】
請求項1に記載の薬剤仕分装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、前記判別部及び前記仕分制御部としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、薬剤を仕分ける薬剤仕分装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、返品された複数種類の薬剤は、薬剤師または医師の手により種類毎に仕分けられていた。返品される薬剤は、様々な患者に処方される、または処方された調剤後の薬剤である。そのため、1患者単位の処方箋情報に基づいて、調剤機器等に予め薬種単位でまとめられた薬種群(薬剤カセット)から、一服用時期単位毎に、(1種または複数種の)薬剤(錠剤)を取りまとめる(分包する)調剤業務に比べて、複数の患者に処方された薬剤がまとめて返品される薬剤の種類は非常に多い。そのため、返品された薬剤を自動的に仕分けて、再利用することの有用性は高い。なお、一服用時期用に調剤される薬剤は、一般に2~3種類程度であり、多くても10種類程度である。
【0003】
なお、仕分け業務にかかる時間、手間、または仕分け間違い(薬剤カセットへの戻し間違い)による誤投与のリスクを避けるため、返品された薬剤を、そのまま廃棄する薬局または病院(正確には院内薬剤部)も存在している。
【0004】
特許文献1には、返品されたアンプルまたはバイアルを自動的に認識して格納する薬剤仕分装置が開示されている。この薬剤仕分装置は、アンプルまたはバイアルの向き及び姿勢と、アンプルまたはバイアルの性状(例:形状、大きさ、種類及び使用期限)とを認識する。そして、認識されたアンプルまたはバイアルの大きさに応じて格納時に個々のアンプルまたはバイアルに設定される格納領域と、個々のアンプルまたはバイアルの識別情報とを関連付けて、アンプルまたはバイアルを個別に配置し、それによって個別のアンプルまたはバイアルを取り出し可能に格納する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2015/170761号(2015年11月12日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1での返品対象は、アンプルまたはバイアルであり、錠剤またはカプセル等の、容器等に収容されていない薬剤、または包装等が施されていない薬剤自体ではない。そのため、特許文献1では、このような薬剤(例:錠剤またはカプセル)そのものを識別し、自動的に仕分けることについてまでは想定されていない。
【0007】
本発明の一態様は、薬剤自体を認識し、自動的に仕分けることが可能な薬剤仕分装置を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様に係る薬剤仕分装置は、薬剤仕分装置であって、前記薬剤仕分装置に投入された複数種類の薬剤のそれぞれについて、その種類を判別する判別部と、前記判別部による判別結果に基づき、前記薬剤を種類毎に仕分ける仕分部と、前記仕分部による仕分対象の薬剤について、前記薬剤の返却先に関する返却先情報に基づき、前記薬剤仕分装置から取出す対象とするかを特定する仕分制御部と、を備え、前記仕分部は、前記返却先情報に基づき前記薬剤仕分装置から取出す対象として特定された薬剤を、前記薬剤仕分装置における薬剤の取出し側に仕分ける。
【0009】
本発明の一態様に係る薬剤仕分装置の制御方法は、薬剤仕分装置の制御方法であって、前記薬剤仕分装置に投入された複数種類の薬剤のそれぞれについて、その種類を判別する判別ステップと、前記判別ステップによる判別結果に基づき、前記薬剤を種類毎に仕分ける仕分ステップと、前記仕分ステップでの仕分対象の薬剤について、前記薬剤の返却先に関する返却先情報に基づき、前記仕分対象の薬剤を前記薬剤仕分装置から取出す対象として特定する仕分制御ステップと、を含み、前記仕分ステップでは、前記返却先情報に基づき前記薬剤仕分装置から取出す対象として特定された薬剤を、前記薬剤仕分装置における薬剤の取出し側に仕分ける。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一態様に係る薬剤仕分装置によれば、薬剤自体を認識し、自動的に仕分けることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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