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公開番号2024173966
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-13
出願番号2024164000,2023155655
出願日2024-09-20,2021-04-27
発明の名称散薬秤量装置
出願人株式会社湯山製作所
代理人個人
主分類A61J 3/00 20060101AFI20241206BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】より正確な散薬の排出が可能な散薬秤量装置を提供する。
【解決手段】
薬剤容器設置部20に薬剤容器13を設置し、薬剤容器13から秤量容器載置部25に載置した秤量容器14に自動で散薬を排出する散薬秤量装置において、散薬秤量装置が排出遮断部材50bを有するものとする。また、薬剤容器13は、散薬排出部から散薬を排出するものとする。そして、散薬秤量装置は、排出遮断部材50bの少なくとも一部を散薬排出部と秤量容器14の間に位置させることで、薬剤容器13から秤量容器14への散薬の排出を遮断することを可能なものとする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
薬剤容器設置部と、開閉可能な蓋部を有するケース部材を有し、
前記薬剤容器設置部に薬剤容器を設置し、薬剤容器から秤量容器載置部に載置した秤量容器に自動で散薬を排出するものであり、前記ケース部材に前記薬剤容器設置部と前記秤量容器載置部が収容されるものであって、
薬剤容器から秤量容器に排出した薬剤の重量を測定可能な第二重量測定手段と、前記蓋部の閉状態と開状態を自動的に判別可能なセンサ部材をさらに有し、
薬剤容器を前記薬剤容器設置部に載置した後に前記蓋部を閉状態とすることで、自動でロック状態となり、秤量容器に対して所定量の散薬を排出した後に前記第二重量測定手段によって測定された測定値が安定状態となったことを条件として、前記ロック状態が解除される、散薬秤量装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、散薬を秤量することが可能な散薬秤量装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、規模の大きな薬局等では、散薬を自動で分包する散薬分包機が導入されている。このような散薬分包機として、特許文献1に開示されたV升方式の散薬分包機や、特許文献2に開示された分配皿方式の散薬分包機が知られている。
【0003】
これらの散薬分包機で分包を行う場合には、散薬分包機に投入する散薬を事前に秤量する必要がある。このような薬剤師による秤量作業を簡易化するための装置として、特許文献3に開示された散薬秤量装置がある。
【0004】
特許文献3には、振動台を有する薬剤容器設置台を有し、薬剤容器設置台に薬剤容器を設置することが可能な散薬秤量装置が開示されている。この散薬秤量装置は、載置した薬剤容器を振動させることで、薬剤容器から秤量皿に散薬を排出させる装置である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平10-258111号公報
特開2010-247841号公報
国際公開第2019/13836号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の散薬秤量装置は、意図しない散薬の排出を防止又は抑制し、より正確な散薬の排出を行うという観点から、改善の余地があった。
【0007】
そこで本発明は、より正確な散薬の排出が可能な散薬秤量装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための本発明の一つの様相は、薬剤容器設置部と、開閉可能な蓋部を有するケース部材を有し、前記薬剤容器設置部に薬剤容器を設置し、薬剤容器から秤量容器載置部に載置した秤量容器に自動で散薬を排出するものであり、前記ケース部材に前記薬剤容器設置部と前記秤量容器載置部が収容されるものであって、薬剤容器から秤量容器に排出した薬剤の重量を測定可能な第二重量測定手段と、前記蓋部の閉状態と開状態を自動的に判別可能なセンサ部材をさらに有し、薬剤容器を前記薬剤容器設置部に載置した後に前記蓋部を閉状態とすることで、自動でロック状態となり、秤量容器に対して所定量の散薬を排出した後に前記第二重量測定手段によって測定された測定値が安定状態となったことを条件として、前記ロック状態が解除される、散薬秤量装置である。
上記した様相は、散薬の排出動作が完了し、且つ、散薬が載せられた状態の秤量容器が前記秤量容器載置部に載置された状態で前記第二重量測定手段によって測定された測定値が安定状態となったことを条件として、前記ロック状態が自動で解除されることが好ましい。
上記した様相は、薬剤容器は、散薬排出部から散薬を排出するものであり、本体部は、薬剤容器の重量を測定可能な第一重量測定手段と、排出遮断部材を有し、前記排出遮断部材は、散薬を排出する際に前記散薬排出部の下方となる落下遮断位置と、前記落下遮断位置から離れた位置である退避位置の間で移動するものであり、散薬の排出動作が完了し、且つ、前記第一重量測定手段によって測定された測定値と前記第二重量測定手段によって測定された測定値が安定状態となったことを条件として、前記排出遮断部材が前記退避位置から前記落下遮断位置に移動し、さらに、前記ロック状態が自動で解除されることが好ましい。
上記した様相は、前記蓋部が閉状態であるとき、薬剤容器と秤量容器の上方及び側方を前記蓋部が覆った状態となることが好ましい。
上記した様相は、前記蓋部が開状態であるとき、薬剤容器の前記薬剤容器設置部への設置、薬剤容器の前記薬剤容器設置部からの取り外し、秤量容器の前記秤量容器載置部への載置、並びに、薬剤容器及び秤量容器の外部への移動及び内部への移動が可能となることが好ましい。
本発明に関連する様相は、薬剤容器設置部と、排出遮断部材を有し、前記薬剤容器設置部に薬剤容器を設置し、薬剤容器から秤量容器載置部に載置した秤量容器に自動で散薬を排出するものであり、薬剤容器は、散薬排出部から散薬を排出するものであり、前記排出遮断部材の少なくとも一部を前記散薬排出部と秤量容器の間に位置させることで、薬剤容器から秤量容器への散薬の落下を遮断するものであり、前記排出遮断部材を移動させる遮断部材移動機構を有し、前記排出遮断部材は、散薬を排出する際に前記散薬排出部の下方となる落下遮断位置と、前記落下遮断位置から離れた位置である退避位置の間で移動するものであり、前記薬剤容器設置部に設置した薬剤容器の重量を測定可能な第一重量測定手段を有し、秤量容器上の薬剤の重量を測定可能な第二重量測定手段をさらに有し、薬剤容器から秤量容器に散薬を排出させる動作が実行された後、前記排出遮断部材が前記落下遮断位置に位置した状態で薬剤容器が前記薬剤容器設置部から取り外され、その後に薬剤容器が前記薬剤容器設置部に載置されていない状態で、前記第一重量測定手段によって測定された測定値が安定状態となり、且つ、前記第二重量測定手段によって測定された測定値が安定状態となったことを条件として、前記排出遮断部材が前記落下遮断位置から前記退避位置に移動する、散薬秤量装置である。
【0009】
本様相の散薬秤量装置によると、排出遮断部材を散薬排出部と秤量容器の間に位置させることにより、意図しない秤量容器への散薬の排出を遮断できる。この結果、秤量容器に対してより正確に散薬を排出させることが可能となる。
【0010】
本様相は、前記排出遮断部材を移動させる遮断部材移動機構を有し、前記排出遮断部材は、散薬を排出する際に前記散薬排出部の下方となる落下遮断位置と、前記落下遮断位置から離れた位置である退避位置の間で移動する。
(【0011】以降は省略されています)

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