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公開番号2024173760
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2024085319
出願日2024-05-27
発明の名称繊維屑回収装置及び仮撚加工機
出願人TMTマシナリー株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B04C 5/12 20060101AFI20241205BHJP(物理的または化学的工程を行なうための遠心装置または機械)
要約【課題】繊維屑と空気とを好適に分離し、繊維屑が外部に排出されることを抑制可能な繊維屑回収装置、及びこの繊維屑回収装置を備える仮撚加工機を提供する。
【解決手段】糸屑を含む繊維屑を移送する繊維屑移送配管11と、繊維屑移送配管11を移送した繊維屑を回収する繊維屑回収部13と、繊維屑移送配管11を移送した繊維屑を空気から分離して繊維屑回収部13に回収するサイクロン分離器30Aとを備える。サイクロン分離器30Aは、空気から分離された繊維屑を繊維屑回収部13に排出する繊維屑排出部46と、繊維屑が分離された空気を外部に排出する空気排出部50と、糸屑が空気排出部50をとおって外部に排出されないように遮る遮蔽部材60とを有する。遮蔽部材60は、糸屑の径よりも大きい間隙を有し、空気排出部50における空気の流量が、繊維屑排出部46における空気の流量よりも大きくなるように構成されている。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
糸屑を含む繊維屑を空気とともに移送する繊維屑移送配管と、
前記繊維屑移送配管の管内を移送した繊維屑を回収する繊維屑回収部と、
前記繊維屑移送配管と前記繊維屑回収部との間に設けられ、前記繊維屑移送配管の管内を移送した前記繊維屑を空気から分離し、分離した前記繊維屑を前記繊維屑回収部に回収するサイクロン分離器と、
を備え、
前記サイクロン分離器は、
前記空気から分離された前記繊維屑を、空気とともに前記繊維屑回収部に排出する繊維屑排出部と、
前記繊維屑が分離された後の空気を外部に排出する筒状の空気排出部と、
前記繊維屑が分離された後の空気が前記空気排出部に流入してから外部に排出されるまでの経路上の所定部位に設けられ、前記繊維屑排出部から排出されずに前記空気排出部に向かう糸屑を、前記空気排出部をとおって外部に排出されないように遮る遮蔽部材と、
を有し、
前記遮蔽部材は、
前記糸屑の径よりも大きい間隙を有し、前記空気排出部における空気の流量が、前記繊維屑排出部における空気の流量よりも大きくなるように構成されている
繊維屑回収装置。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
繊維機械に設けられ、当該繊維機械で生じる繊維屑を回収する繊維屑回収装置であって、
前記サイクロン分離器は、
前記繊維屑移送配管の長手方向が内周壁に沿うように前記繊維屑移送配管が接続され、前記繊維屑移送配管の管内を移送した前記繊維屑を、遠心力により前記内周壁に沿って下方へ移動させる円筒状の本体部と、
前記本体部の下方において前記本体部と前記繊維屑排出部との間に設けられる繊維屑移送部と、を有する、
請求項1に記載の繊維屑回収装置。
【請求項3】
前記繊維屑移送配管は、複数備えられており、
前記サイクロン分離器は、前記複数の繊維屑移送配管のそれぞれに対して1つずつ備えられている、
請求項1又は2に記載の繊維屑回収装置。
【請求項4】
前記繊維屑移送配管は、複数備えられており、
前記繊維屑回収部は、前記複数の繊維屑移送配管よりも少ない数だけ備えられている、
請求項1~3のいずれか1項に記載の繊維屑回収装置。
【請求項5】
前記空気排出部は、
当該空気排出部が前記本体部の内部に入り込まないようにしつつ、当該空気排出部の内部と前記本体部の内部とが連通して設けられる、
請求項2に記載の繊維屑回収装置。
【請求項6】
前記繊維屑移送部は、前記本体部から前記繊維屑排出部に向けて径が小さくなる傾斜部を有して構成される、
請求項2に記載の繊維屑回収装置。
【請求項7】
前記繊維屑は、ポリエステル繊維又はポリアミド繊維であって、
前記傾斜部は、鉛直方向との間で成す角度が7~10[°](上下限値含む)となるテーパー状に形成されてなる、
請求項6に記載の繊維屑回収装置。
【請求項8】
前記空気排出部は、前記本体部の内部と連通する部位における水平方向に沿った開口面積が、前記繊維屑排出部の水平方向に沿った開口面積よりも大きくなるように構成されてなる、
請求項6又は7に記載の繊維屑回収装置。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1項に記載の繊維屑回収装置を備える仮撚加工機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、空気から分離された繊維屑を回収する繊維屑回収装置、及びこの繊維屑回収装置を備える仮撚加工機に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
仮撚加工機或いは紡績装置などの繊維機械においては、繊維機械に繊維を掛ける際、或いは、繊維機械に備えられた巻取装置で繊維が巻き取られることで形成されたパッケージを交換する際であっても、繊維が供給され続ける。このため、繊維機械においては、従来より、糸掛け中或いはパッケージ交換中に、繊維屑を吸引して回収することが行われている。
【0003】
例えば特許文献1には、複数の吸い込み口が設けられたサクション管と、サクション管の端部に接続された繊維屑捕集容器と、繊維屑捕集容器に接続された負圧ポンプ又は吸い込み送風機と、を備えた、連続走行する多数本糸用のサクション装置が開示されている。特許文献1に開示されたサクション装置では、負圧ポンプ又は吸い込み送風機の作動によってサクション管内が負圧となり、複数の吸い込み口からサクション管内に吸い込まれた繊維屑が、サクション管内を吸引されて繊維屑捕集容器に回収される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平6-40661号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されたサクション装置では、サクション管の吸い込み方向の下流端側において繊維屑捕集容器を介して接続された負圧ポンプ又は吸い込み送風機の作動によって、繊維屑がサクション管内を吸引されて回収される。このようなサクション装置によれば、空気とともに糸屑が外部に排出されるおそれがある。
【0006】
本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、繊維屑と空気とを好適に分離し、糸屑が外部に排出されることを抑制可能な繊維屑回収装置、及びこの繊維屑回収装置を備える仮撚加工機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明の繊維屑回収装置は、
糸屑を含む繊維屑を空気とともに移送する繊維屑移送配管と、
前記繊維屑移送配管の管内を移送した繊維屑を回収する繊維屑回収部と、
前記繊維屑移送配管と前記繊維屑回収部との間に設けられ、前記繊維屑移送配管の管内を移送した前記繊維屑を空気から分離し、分離した前記繊維屑を前記繊維屑回収部に回収するサイクロン分離器と、
を備え、
前記サイクロン分離器は、
前記空気から分離された前記繊維屑を、空気とともに前記繊維屑回収部に排出する繊維屑排出部と、
前記繊維屑が分離された後の空気を外部に排出する筒状の空気排出部と、
前記繊維屑が分離された後の空気が前記空気排出部に流入してから外部に排出されるまでの経路上の所定部位に設けられ、前記繊維屑排出部から排出されずに前記空気排出部に向かう糸屑を、前記空気排出部をとおって外部に排出されないように遮る遮蔽部材と、
を有し、
前記遮蔽部材は、
前記糸屑の径よりも大きい間隙を有し、前記空気排出部における空気の流量が、前記繊維屑排出部における空気の流量よりも大きくなるように構成されている
ことを特徴とするものである。
【0008】
上記(1)に記載の繊維屑回収装置によれば、維移送配管内を移送した繊維屑は、繊維屑移送配管に接続されたサイクロン分離器を経て、繊維屑回収部に回収される。サイクロン分離器では、繊維屑移送配管の管内を移送した空気から繊維が繊維屑として分離される。空気から分離された繊維屑は繊維屑回収部に回収され、繊維屑が分離された空気は空気排出部から外部に排出されるため、繊維屑と空気とを好適に分離することができる。ただし、本体部の内周壁に沿って下方に移動する流れに乗れなかった繊維屑は、空気排出部に向かい、空気排出部をとおって外部に排出される場合がある。とくに糸屑が空気排出部から外部に排出された場合には、かかる糸屑が作業者に絡まる可能性もあり、安全面及び衛生面において好ましくない。この点、上記(1)に記載の繊維屑回収装置によれば、糸屑が繊維屑排出部から排出されずに空気排出部に向かったとしても、かかる糸屑は、空気排出部をとおって外部に排出されないように遮蔽部材によって遮られる。しかも、この遮蔽部材は、糸屑の径よりも大きい間隙を有し、空気排出部における空気の流量が、繊維屑排出部における空気の流量よりも大きくなるように構成されている。よって、繊維屑と空気との良好な分離を維持しつつ、糸屑が外部に排出されることを抑制し、空気排出部をとおって外部に排出された糸が作業者に絡まないようにすることが可能となる。
【0009】
上記(1)に記載の「遮蔽部材」について、「繊維屑が分離された後の空気が前記空気排出部に流入してから外部に排出されるまでの経路上の所定部位に設けられ、」とは、空気排出部に流入した糸屑が空気排出部をとおって外部に排出されることを遮ることができればよい趣旨である。すなわち、遮蔽部材は、例えば空気排出部と外部との境界の開口(すなわち空気排出部の端部の開口)のように特定の部位に設けられることに限定されない。
【0010】
また、上記(1)に記載の「前記空気排出部をとおって外部に排出されないように遮る」は、例えば、外部に排出される前に糸屑を捕捉すること等が相当する。なお、「外部」は、例えば大気中のようにサイクロン分離器を構成する部材の外側の領域が相当する。
(【0011】以降は省略されています)

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