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公開番号2024173385
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023091763
出願日2023-06-02
発明の名称車載電力変換装置
出願人株式会社豊田自動織機
代理人個人,個人
主分類H02M 7/48 20070101AFI20241205BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】インバータに冗長性を持たせつつ、車両の走行状態に応じて、スイッチング損失、及び導通損失を抑制することができる車載電力変換装置を提供すること。
【解決手段】インバータ20は、電源PWから出力された電力を変換しつつ単相二線式交流電力を出力する第1インバータ回路、及び前記電源から出力された電力を変換しつつ単相二線式交流電力を出力する第2インバータ回路と、を備える。第1インバータ回路は、車両の車室内に設けられた一以上の車室内給電口CN1に電力を供給する。第2インバータ回路は、車両の車室外に設けられた一以上の車室外給電口CN2に電力を供給する。制御部は、車両の走行状態に基づいて、車両が走行状態であると判定した場合、車室外給電口CN2のうち、少なくとも一つの車室外給電口CN2への電力の供給を停止、又は制限する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載され、電源から出力された電力を変換するインバータと、
前記インバータを制御する制御部と、を備え、
前記インバータは、前記電源から出力された電力を変換しつつ単相二線式交流電力を出力する第1インバータ回路、及び前記電源から出力された電力を変換しつつ単相二線式交流電力を出力する第2インバータ回路と、を備え、
前記第1インバータ回路は、前記車両の車室内に設けられた一以上の車室内給電口に電力を供給して、
前記第2インバータ回路は、前記車両の車室外に設けられた一以上の車室外給電口に電力を供給して、
前記制御部は、前記車両の走行状態に基づいて、前記車両が走行状態であると判定した場合、前記車室外給電口のうち、少なくとも一つの前記車室外給電口への電力の供給を停止、又は制限する、
車載電力変換装置。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記車室外給電口に接続された負荷への電力供給の有無に更に基づいて、前記負荷への電力供給がないと判定した場合、前記車室外給電口のうち、少なくとも一つの前記車室外給電口への電力の供給を停止、又は制限しつつ、前記負荷への電力供給があると判定した場合、前記車室外給電口のうち、少なくとも一つの前記車室外給電口への電力の供給を継続する、
請求項1に記載の車載電力変換装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記車室外給電口に接続された負荷への電力の供給状態に更に基づいて、前記負荷に供給される電力の大きさに応じて、前記車室外給電口のうち、少なくとも一つの前記車室外給電口への電力の供給を停止、又は制限する、
請求項1に記載の車載電力変換装置。
【請求項4】
前記電源は、一つであり、
前記第1インバータ回路と、前記第2インバータ回路とは、前記電源に対して互いに並列に接続される、
請求項1に記載の車載電力変換装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車載電力変換装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、自動車に搭載された直流電源から出力された直流電力をインバータにて交流電力に変換して、車室内給電口に供給する技術(例えば、特許文献1)や、車室外給電口に供給する技術(例えば、特許文献2)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平9-74666号公報
特開2012-16197号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1や特許文献2に開示の方法によって、車室内外に電力を給電する際に、共通のインバータを用いると、一方の給電口に短絡等が原因で過電流が発生した場合、インバータを停止して電力の供給を停止すると、他方の給電口への電力の供給も停止される。したがって、車両は、車室内給電口用と、車室外給電口用との二つのインバータを備えることが好ましい。一方で、車室外給電口から給電を受ける機器は、車両の走行中には給電の必要がない場合がある。この場合、車室外給電口用のインバータは、電力変換を必要としないにも関わらず、スイッチング損失や導通損失が生じてしまう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成する車載電力変換装置は、車両に搭載され、電源から出力された電力を変換するインバータと、前記インバータを制御する制御部と、を備え、前記インバータは、前記電源から出力された電力を変換しつつ単相二線式交流電力を出力する第1インバータ回路、及び前記電源から出力された電力を変換しつつ単相二線式交流電力を出力する第2インバータ回路と、を備え、前記第1インバータ回路は、前記車両の車室内に設けられた一以上の車室内給電口に電力を供給して、前記第2インバータ回路は、前記車両の車室外に設けられた一以上の車室外給電口に電力を供給して、前記制御部は、前記車両の走行状態に基づいて、前記車両が走行状態であると判定した場合、前記車室外給電口のうち、少なくとも一つの前記車室外給電口への電力の供給を停止、又は制限する、ことを特徴とする。
【0006】
かかる構成によれば、インバータに冗長性を持たせつつ、車両の走行状態に応じて、スイッチング損失、及び導通損失を抑制することができる。
上記目的を達成する車載電力変換装置において、前記制御部は、前記車室外給電口に接続された負荷への電力供給の有無に更に基づいて、前記負荷への電力供給がないと判定した場合、前記車室外給電口のうち、少なくとも一つの前記車室外給電口への電力の供給を停止、又は制限しつつ、前記負荷への電力供給があると判定した場合、前記車室外給電口のうち、少なくとも一つの前記車室外給電口への電力の供給を継続してもよい。
【0007】
かかる構成によれば、車両が走行状態であっても、車室外給電口に電力を供給している場合には、その供給を継続することができる。
上記目的を達成する車載電力変換装置において、前記制御部は、前記車室外給電口に接続された負荷への電力の供給状態に更に基づいて、前記負荷に供給される電力の大きさに応じて、前記車室外給電口のうち、少なくとも一つの前記車室外給電口への電力の供給を停止、又は制限してもよい。
【0008】
かかる構成によれば、車両が走行状態であっても、車室外給電口に電力を供給している場合には、その供給を継続しつつ、かつ所定の電力以上の電力を供給しないようにすることができる。したがって、車両の走行に伴い、所定の電力以上を使用する機器の電気的故障を抑制することができる。
【0009】
上記目的を達成する車載電力変換装置において、前記電源は、一つであり、前記第1インバータ回路と、前記第2インバータ回路とは、前記電源に対して互いに並列に接続されてもよい。
【0010】
かかる構成によれば、一つの電源により、インバータに冗長性を持たせつつ、車両の走行状態に応じて、スイッチング損失、及び導通損失を抑制することができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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