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公開番号
2024173305
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023091642
出願日
2023-06-02
発明の名称
シート搬送ローラ用ゴム組成物およびシート搬送ローラ
出願人
住友ゴム工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C08L
9/00 20060101AFI20241205BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】摩擦係数が向上したシート搬送ローラを作製できるゴム組成物を提供する。
【解決手段】本発明のシート搬送ローラ用ゴム組成物は、基材ゴムとテルペン系樹脂とを含有し、前記基材ゴムが、ジエン系ゴムを含有することを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
基材ゴムとテルペン系樹脂とを含有し、
前記基材ゴムが、ジエン系ゴムを含有することを特徴とするシート搬送ローラ用ゴム組成物。
続きを表示(約 740 文字)
【請求項2】
前記基材ゴム100質量%中のジエン系ゴムの含有率が、50質量%以上である請求項1に記載のシート搬送ローラ用ゴム組成物。
【請求項3】
前記ジエン系ゴムが、イソプレンゴムおよび/または天然ゴムを含む請求項1に記載のシート搬送ローラ用ゴム組成物。
【請求項4】
前記テルペン系樹脂の含有量が、前記基材ゴム100質量部に対して、1質量部~15質量部である請求項1に記載のシート搬送ローラ用ゴム組成物。
【請求項5】
前記基材ゴムが、さらにエチレン-α-オレフィン共重合体を含有する請求項1に記載のシート搬送ローラ用ゴム組成物。
【請求項6】
前記シートが、枚葉紙である請求項1に記載のシート搬送ローラ用ゴム組成物。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載のシート搬送ローラ用ゴム組成物から成型されたことを特徴とするシート搬送ローラ。
【請求項8】
基材ゴムとテルペン系樹脂とを含有するシート搬送ローラ用ゴム組成物の製造方法であって、
ジエン系ゴムを含有する基材ゴムと、テルペン系樹脂とを、テルペン系樹脂の軟化点以上の温度で混練することを特徴とするシート搬送ローラ用ゴム組成物の製造方法。
【請求項9】
基材ゴムとテルペン系樹脂と加硫剤とを含有するシート搬送ローラ用ゴム組成物の製造方法であって、
ジエン系ゴムを含有する基材ゴムとテルペン系樹脂とを、テルペン系樹脂の軟化点以上の温度で混練して混練物を得る第1工程と、
前記混練物に加硫剤を混合する第2工程とを有することを特徴とするシート搬送ローラ用ゴム組成物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート搬送ローラの形成に使用されるゴム組成物に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
静電式複写機、レーザープリンタ、普通紙ファクシミリ装置、およびこれらの複合機、インクジェットプリンタ等の画像形成装置、ならびに自動現金預払機(ATM)等の機器類におけるシート搬送機構には、各種のシート搬送ローラが組み込まれている。前記シート搬送ローラは、紙、プラスチックフィルム等のシートと接触しながら回転して摩擦によってシートを搬送する。
【0003】
シート搬送ローラの材料としては、摩擦係数、耐環境性能(耐オゾン性等)、コストなどの観点からエチレンプロピレンジエンモノマー共重合体(EPDM)が使用されることが多い。ここで、近年、画像形成装置等で使用されるシートの種類が多岐にわたるようになり、シート搬送ローラに対して高い摩擦係数が要求される場合がある。特に、帳票類のスキャナやソートを行う書類処理装置に使用される枚葉類搬送用のローラは、高速で多様な枚葉類を送り出すため、摩耗しやすく、摩耗した状態でも高い摩擦係数の維持が要求されている。そこで、ローラの摩擦係数を高める様々な技術が提案されている。
【0004】
例えば、特許文献1には、紙送りローラのローラ本体を形成するためのゴム組成物であって、少なくともエチレンプロピレンジエンゴムを含むゴム、前記ゴムの総量100質量部あたり20質量部以下のフィラー、および前記ゴムの総量100質量部あたり2.5質量部以上の過酸化物架橋剤を含み、前記エチレンプロピレンジエンゴムは、エチレン含量が55%以上、72%以下の非油展エチレンプロピレンジエンゴムと、油展エチレンプロピレンジエンゴムであり、前記非油展エチレンプロピレンジエンゴムの割合は、前記ゴムの総量100質量部中の20質量部以上、80質量部以下であるゴム組成物が記載されている。
【0005】
また、特許文献2には、ローラ本体を含み、前記ローラ本体は、イソプレンゴム、および天然ゴムからなる群より選ばれた少なくとも1種のイソプレン系ゴム(ただし、エポキシ化天然ゴムを除く)を、ゴムの総量100質量部中に55質量部以上の割合で含むゴム組成物の架橋物からなる紙送りローラが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2020-02271号公報
特開2021-91549号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、シート搬送ローラの摩擦係数を向上するゴム組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、EPDMを含む基材ゴムにテルペン系樹脂を添加したゴム組成物から摩擦係数に優れたシート搬送ローラを作製できることについて既に出願済みであるが、さらなる摩擦係数の向上を求めて鋭意検討した結果、ジエン系ゴムを含む基材ゴムにテルペン系樹脂を添加することにより、作製されたシート搬送ローラの摩擦係数が一層向上することを見出し、本発明を完成するに至った。即ち、上記課題を解決することができた本発明のシート搬送ローラ用ゴム組成物は、基材ゴムとテルペン系樹脂とを含有し、前記基材ゴムが、ジエン系ゴムを含有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、摩擦係数が向上したシート搬送ローラを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明のシート搬送ローラの一例を示す斜視図である。
摩擦係数測定方法を説明する模式図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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