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公開番号
2024172976
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023091065
出願日
2023-06-01
発明の名称
車両用ベントダクト
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
B60H
1/26 20060101AFI20241205BHJP(車両一般)
要約
【課題】換気性能を維持しつつ、車室内への騒音の進入を抑制できる車両用ベントダクトを得る。
【解決手段】車両用ベントダクト10は、車体に取付けられると共に、車室内と車室外とを連通する開口部23と、該開口部23の上縁に設けられた係止爪部30とを含んで構成されたダクト本体20と、ダクト本体20における係止爪部30に揺動可能な状態で係止されて開口部23を覆う弁体22と、を有し、ダクト本体20には、開口部23の下縁から車両外側かつ車両上方側へ延在する遮音壁部34が形成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
車体に取付けられると共に、車室内と車室外とを連通する開口部と、該開口部の上縁に設けられた係止爪部とを含んで構成されたダクト本体と、
前記ダクト本体における前記係止爪部に揺動可能な状態で係止されて前記開口部を覆う弁体と、
を有し、
前記ダクト本体には、前記開口部の下縁から車両外側かつ車両上方側へ延在する遮音壁部が形成されている、車両用ベントダクト。
続きを表示(約 340 文字)
【請求項2】
前記開口部の下縁には、前記弁体を車両内側から支持するストッパが設けられている請求項1に記載の車両用ベントダクト。
【請求項3】
前記遮音壁部は、前記弁体が揺動する際における前記弁体の下端の軌道と対応する形状に湾曲している請求項1に記載の車両用ベントダクト。
【請求項4】
前記遮音壁部と分岐して前記開口部の下縁から車両外側へ延在する分岐壁部を備えている請求項1に記載の車両用ベントダクト。
【請求項5】
前記弁体及び前記遮音壁部は、上下方向に複数配置されており、
上方に位置する前記遮音壁部よりも下方に位置する前記遮音壁部の方が長く形成されている請求項1~4の何れか1項に記載の車両用ベントダクト。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用ベントダクトに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ダクト本体と弁体とを備えたベントダクトが開示されている。特許文献1に記載のベントダクトでは、ダクト本体に形成された取付ピンに弁体の挿通孔が揺動可能に挿通されている。また、弁体の挿通孔の形状を工夫することで、弁体を車室外側へ大きく揺動させることが可能な構造となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-171843号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に開示されたベントダクトでは、車両の走行時における気流の影響や車両の振動などによって弁体がばたつくことで車室内に騒音が進入する可能性がある。一方、弁体の質量を大きくすれば、弁体のばたつきを抑制できる反面、ベントダクトの本来の機能である換気性能が低下する可能性がある。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、換気性能を維持しつつ、車室内への騒音の進入を抑制できる車両用ベントダクトを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の本発明に係る車両用ベントダクトは、車体に取付けられると共に、車室内と車室外とを連通する開口部と、該開口部の上縁に設けられた係止爪部とを含んで構成されたダクト本体と、前記ダクト本体における前記係止爪部に揺動可能な状態で係止されて前記開口部を覆う弁体と、を有し、前記ダクト本体には、前記開口部の下縁から車両外側かつ車両上方側へ延在する遮音壁部が形成されている。
【0007】
請求項1に記載の本発明に係る車両用ベントダクトでは、車体に取付けられるダクト本体を備えており、ダクト本体には車室内と車室外とを連通する開口部が形成されている。また、ダクト本体における開口部の上縁には係止爪部が設けられており、この係止爪部に弁体が揺動可能な状態で係止される。そして、弁体によって開口部が覆われている。これにより、無負荷状態では弁体によって開口部が覆われることで車外からの騒音が車室内へ進入するのを抑制できる。また、車室内と車室外との気圧差が生じた際には、弁体が揺動して開口部が一時的に開放されることで、車室内の空気を排気できる。
【0008】
また、ダクト本体には、開口部の下縁から車両外側かつ車両上方側へ延在する遮音壁部が形成されている。これにより、車外からダクト本体へ向かう音の一部を遮音壁部で遮ることができ、車内へ音が進入するのを抑制できる。
【0009】
請求項2に記載の本発明に係る車両用ベントダクトは、請求項1において、前記開口部の下縁には、前記弁体を車両内側から支持するストッパが設けられている。
【0010】
請求項2に記載の本発明に係る車両用ベントダクトでは、ストッパによって弁体を車両内側から支持することで、弁体が開口部内に入り込むのを抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)
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