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公開番号
2024172927
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023090994
出願日
2023-06-01
発明の名称
ルイボス茶組成物
出願人
有機合成薬品工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
A23L
2/38 20210101AFI20241205BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】本発明の目的は、飲みやすいルイボス茶を提供することである。
【解決手段】前記課題は、本発明のグリシン及び液体のルイボス茶を含む、ルイボス茶組成物、又はグリシン及びルイボス茶葉を含む、ルイボス茶葉組成物によって解決することができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
グリシン及び液体のルイボス茶を含む、ルイボス茶組成物。
続きを表示(約 140 文字)
【請求項2】
グリシン及びルイボス茶葉を含む、ルイボス茶葉組成物。
【請求項3】
請求項2に記載のルイボス茶葉組成物を含むティーバッグ。
【請求項4】
ルイボス茶葉又は液体のルイボス茶にグリシンを混合する工程を含む、ルイボス茶の風味改善方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ルイボス茶組成物に関する。本発明によれば、ルイボス茶の風味を改善することができる。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
ルイボス(Aspalathus linearis)を乾燥させた葉は、ルイボス茶として利用される。ルイボス茶(ルイボスティー)は、健康茶の一種である。近年は日本でもコンビニエンスストアなどでペットボトルやパック入り飲料として売られ、一般化してきている。
【0003】
ルイボスは、フラボノイドを含めた多数のフェノール系化合物を含んでおり、抗酸化作用があるとされている。特に、ルイボスティー熱水抽出物は、高脂肪含有食品に対する抗酸化物質として利用可能である。更に、ルイボスティーが食後高血糖を改善し、食後の血糖値の急激な上昇を抑えること、更に血中の尿酸濃度を低下させ、高尿酸血症、痛風の予防ないし治療に有効であることが報告されている。また、ノンカフェインの健康茶であり、リラックス効果、美肌効果、抗アレルギー対策にも効果が期待されている。また、ルイボスの茶葉のティーバッグも開発されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実用新案登録3137381号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ルイボスティーは独特の風味を有しており、例えばクセのある木の皮のような風味を有し、飲みにくく感じることもあり、更に独特な後味を呈した。
従って、本発明の目的は、飲みやすいルイボス茶を提供することである。
本発明は、その様な飲料の飲みにくさを解消し、爽やかな清涼感、味のキレが向上した飲料の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、飲みやすいルイボス茶について、鋭意研究した結果、驚くべきことに、ルイボス茶にグリシンを添加することによって、無糖でありながら甘みが付加され、ルイボスティーの風味が改善することを見出した。一部のクセをマスクし、その風味、味をマイルドにし、すっきりして飲みやすい飲料にすることを見出した。
本発明は、こうした知見に基づくものである。
従って、本発明は、
[1]グリシン及び液体のルイボス茶を含む、ルイボス茶組成物、
[2]グリシン及びルイボス茶葉を含む、ルイボス茶葉組成物、
[3][2]に記載のルイボス茶葉組成物を含むティーバッグ、及び
[4]ルイボス茶葉又は液体のルイボス茶にグリシンを混合する工程を含む、ルイボス茶の風味改善方法、
に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明のルイボス茶組成物によれば、無糖でありながらでも甘味を付加することができ、ルイボス茶の風味を改善することができ、飲みやすいルイボスティー飲料を提供することができる。具体的には、例えば爽やかな清涼感を示し、味のキレを向上させることができる。また、ノンシュガーでありながら、甘味風味を付与することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[1]ルイボス茶組成物及びルイボス茶葉組成物
本発明のルイボス茶組成物は、グリシン及び液体のルイボス茶を含む。本発明のルイボス茶葉組成物は、グリシン及びルイボス茶葉を含む。グリシンを含むことにより、腐敗しやすいルイボスティーの保存性を向上させることができる。また、低カロリーで甘みが感じられるルイボスティーを提供することができる。更にグリシンルイボスティーを夜飲むことによって、口腔衛生を改善し、更に睡眠を改善することができる。本発明のルイボス茶組成物は、身体の凝り改善、いらいら感抑制、顔の乾燥和らげる、顔の肌荒れ防止、飲酒翌朝の調子改善、及び夜中の目覚めの回数(トイレの回数)の低減などに優れた効果を示す。
【0009】
《ルイボス茶》
ルイボスはマメ亜科のアスパラトゥス属の一種である。葉を乾燥させることによって、ルイボス茶として飲用されている。ルイボス茶は、ほのかに甘みがあり、カフェインを含まないのが特徴である。
また、ルイボス茶は、フラボノール、フラボン、ジヒドロカルコン、ビテキシンなどのフェノール系化合物を含んでおり、抗酸化作用があることが報告されている。また、ルイボス茶は、食後高血糖を改善し、食後の血糖値の急激な上昇を抑えること、更に血中の尿酸濃度を低下させ、高尿酸血症、痛風の予防ないし治療に有効であることが報告されている。
【0010】
《グリシン》
本発明に用いるグリシンは下記式[2]:
JPEG
2024172927000001.jpg
16
128
で表される化合物である。本発明の組成物に含まれるグリシンとしては、グリシンを比較的多く含む食品又は天然物からの抽出物、濃縮物、又は精製物等を用いることができる。また、合成されたグリシンを用いてもよい。グリシンの合成方法としては、ホルムアルデヒドとシアン化水素とアンモニアからアミノアセトニトリル(グリシノニトリル)を合成し、これを水酸化ナトリウム等で加水分解してグリシンの金属塩を製造した後、硫酸等の酸で中和するストレッカー法が挙げられる、更に、ホルムアルデヒドとシアン化水素からグリコロニトリルを合成し、これとアンモニアと二酸化炭素とを水の存在下にて反応させることによりヒダントインを製造した後、加水分解により製造するヒダントイン法が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)
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