TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024172649
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023090500
出願日2023-05-31
発明の名称媒体処理装置、画像形成装置、及び画像形成システム
出願人株式会社リコー
代理人弁理士法人武和国際特許事務所
主分類B65H 31/26 20060101AFI20241205BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】複数の用紙を搬送方向に揃えて処理可能な媒体処理装置を提供する。
【解決手段】媒体処理装置は、内部トレイに積載された媒体を挟んで対向配置された一対の挟持部が離間して、媒体を受け入れ可能な離間状態と、一対の挟持部で媒体を挟持する挟持状態と、一対の挟持部で複数の媒体を押圧して綴じる綴じ状態とに切替可能に構成されている。媒体処理装置は、N(Nは自然数)枚の媒体が内部トレイに積載されている状態において、(N+1)枚目の媒体がN枚目の媒体に対し接触しながら第一搬送方向に搬送されるとき、綴じ手段を挟持状態とする。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
シート状の複数の媒体を積載可能な内部トレイ及び排出トレイと、
前記内部トレイを経由して前記排出トレイに至る第一搬送方向に、前記媒体を搬送する第一搬送手段と、
前記内部トレイに積載された前記媒体に接離して、前記第一搬送方向と異なる方向である第二搬送方向に搬送する第二搬送手段と、
前記第二搬送方向における前記内部トレイの下流側の端部に配置されて、前記内部トレイに積載された複数の前記媒体を綴じる綴じ手段と、
前記第一搬送手段、前記第二搬送手段、及び前記綴じ手段の動作を制御するコントローラとを備え、
前記綴じ手段は、
前記内部トレイに積載された前記媒体を挟んで対向配置された一対の挟持部が離間して、前記媒体を受け入れ可能な離間状態と、
一対の前記挟持部で前記媒体を挟持する挟持状態と、
一対の前記挟持部で複数の前記媒体を押圧して綴じる綴じ状態とに切替可能に構成され、
前記コントローラは、N(Nは自然数)枚の前記媒体が前記内部トレイに積載されている状態において、(N+1)枚目の前記媒体が前記N枚目の前記媒体に対し接触しながら前記第一搬送方向に搬送されるとき、前記綴じ手段を前記挟持状態とすることを特徴とする媒体処理装置。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記綴じ手段は、前記第二搬送方向に直交する主走査方向に移動可能であり、
前記コントローラは、前記内部トレイに積載された前記媒体の前記主走査方向の中央を含む位置において、前記綴じ手段を前記挟持状態に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の媒体処理装置。
【請求項3】
前記コントローラは、1枚目の前記媒体が前記内部トレイに到達する前に、前記内部トレイに積載された前記媒体の前記主走査方向の中央を含む位置に、前記綴じ手段を移動させることを特徴とする請求項2に記載の媒体処理装置。
【請求項4】
前記コントローラは、
所定枚数の前記媒体が前記内部トレイに積載されたことに応じて、前記内部トレイに積載された前記媒体の綴じ位置に対面する位置まで、前記綴じ手段を前記主走査方向に移動させ、
前記綴じ位置に対面する位置で、前記綴じ手段を前記綴じ状態に切り替えることを特徴とする請求項2に記載の媒体処理装置。
【請求項5】
前記綴じ手段は、
複数の前記媒体に綴じ針を貫通させて綴じる針綴じ手段と、
複数の前記媒体を加圧変形させて綴じる圧着綴じ手段とを備え、
前記コントローラは、
(N+1)枚目の前記媒体が前記N枚目の前記媒体に対し接触しながら前記第一搬送方向に搬送されるとき、前記針綴じ手段及び前記圧着綴じ手段の一方を前記挟持状態とし、
所定枚数の前記媒体が前記内部トレイに積載されたことに応じて、前記針綴じ手段及び前記圧着綴じ手段の他方で、所定枚数の前記媒体を綴じることを特徴とする請求項1に記載の媒体処理装置。
【請求項6】
前記綴じ手段は、
複数の前記媒体を加圧変形させて綴じる圧着綴じ手段と、
複数の前記媒体に綴じ針を貫通させて綴じる針綴じ手段とを備え、
前記コントローラは、(N+1)枚目の前記媒体が前記N枚目の前記媒体に対し接触しながら前記第一搬送方向に搬送されるとき、前記第二搬送方向に直交する主走査方向に離間した位置に配置した前記針綴じ手段及び前記圧着綴じ手段の両方を前記挟持状態とすることを特徴とする請求項1に記載の媒体処理装置。
【請求項7】
一対の前記挟持部は、
前記内部トレイに積載された前記媒体を加圧変形させて綴じる凹凸状の一対の綴じ歯と、
前記内部トレイに積載された前記媒体に対して、一対の前記綴じ歯と共に接離する一対の補助部材とを含み、
前記挟持状態は、前記内部トレイに積載された前記媒体を、
一対の前記綴じ歯及び一対の前記補助部材の両方で挟持する第一挟持状態と、
一対の前記綴じ歯及び一対の前記補助部材のうちの一対の前記補助部材のみで挟持する第二挟持状態とを含み、
前記コントローラは、
複数の前記媒体を綴じる綴じ位置に前記綴じ手段を配置した場合において、(N+1)枚目の前記媒体が前記N枚目の前記媒体に対し接触しながら前記第一搬送方向に搬送されるとき、前記綴じ手段を前記第一挟持状態とし、
前記綴じ位置と異なる位置に前記綴じ手段を配置した場合において、(N+1)枚目の前記媒体が前記N枚目の前記媒体に対し接触しながら前記第一搬送方向に搬送されるとき、前記綴じ手段を前記第二挟持状態とすることを特徴とする請求項1に記載の媒体処理装置。
【請求項8】
前記第二搬送方向に直交する主走査方向における前記内部トレイに積載された前記媒体の両側に配置されて、前記内部トレイに積載された複数の前記媒体の前記主走査方向の位置を揃える一対の主走査方向揃え部を備え、
前記コントローラは、一対の前記主走査方向揃え部を前記主走査方向の一方に移動させることによって、前記内部トレイに積載された複数の前記媒体を前記主走査方向にずらすことを特徴とする請求項1に記載の媒体処理装置。
【請求項9】
筐体と、
前記筐体に収容されて媒体に画像を形成する画像形成手段と、
前記筐体に着脱可能に支持されて、前記画像形成手段によって画像が形成された前記媒体を処理する請求項1に記載の媒体処理装置とを備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項10】
媒体に画像を形成する画像形成装置と、
前記画像形成装置に接続された請求項1に記載の媒体処理装置とを備える画像形成システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、媒体処理装置、画像形成装置、及び画像形成システムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、画像形成装置によって画像が形成されたシート状の媒体を束にして綴じる処理を行う媒体処理装置が知られている。なお、シート状の媒体の例として用紙が広く知られているので、本明細書では、シート状の媒体の束に関しては複数の用紙を積層した「用紙束」を例に用いることとする。
【0003】
このような媒体処理装置の一例として、用紙を内部トレイに向けて第一搬送方向に搬送する第一搬送手段と、内部トレイに積載された用紙を第一搬送方向と異なる方向である第二搬送方向に搬送する第二搬送手段と、内部トレイに積載された複数の用紙の第二搬送方向の下流側の端部を閉じる綴じ手段とを備える用紙処理装置がある(例えば、特許文献1を参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の媒体処理装置において、内部トレイに用紙が既に積載された状態で、第一搬送手段によって新たな用紙が内部トレイに搬送されると、用紙の摩擦によって内部トレイ上の用紙が第一搬送方向にずれる可能性がある。その結果、搬送方向にずれて積層された複数の用紙が綴じ手段によって綴じられるという課題が生じる。
【0005】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、複数の用紙を搬送方向に揃えて処理可能な媒体処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術的課題を解決するため、本発明の一態様は、シート状の複数の媒体を積載可能な内部トレイ及び排出トレイと、前記内部トレイを経由して前記排出トレイに至る第一搬送方向に、前記媒体を搬送する第一搬送手段と、前記内部トレイに積載された前記媒体に接離して、前記第一搬送方向と異なる方向である第二搬送方向に搬送する第二搬送手段と、前記第二搬送方向における前記内部トレイの下流側の端部に配置されて、前記内部トレイに積載された複数の前記媒体を綴じる綴じ手段と、前記第一搬送手段、前記第二搬送手段、及び前記綴じ手段の動作を制御するコントローラとを備え、前記綴じ手段は、前記内部トレイに積載された前記媒体を挟んで対向配置された一対の挟持部が離間して、前記媒体を受け入れ可能な離間状態と、一対の前記挟持部で前記媒体を挟持する挟持状態と、一対の前記挟持部で複数の前記媒体を押圧して綴じる綴じ状態とに切替可能に構成され、前記コントローラは、N(Nは自然数)枚の前記媒体が前記内部トレイに積載されている状態において、(N+1)枚目の前記媒体が前記N枚目の前記媒体に対し接触しながら前記第一搬送方向に搬送されるとき、前記綴じ手段を前記挟持状態とすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、複数の用紙を搬送方向に揃えて処理可能な媒体処理装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
画像形成装置の外観図。
パンチ孔穿設ユニット及び綴じユニットの内部構成を示す図。
綴じユニットを厚み方向(A)及び主走査方向(B)から見た図。
針綴じ手段の状態を示す図である。
画像形成装置のハードウェア構成図。
本実施形態に係る綴じ処理のフローチャート。
S601における綴じユニットの平面図。
1枚目のシートの先端が内部トレイに到達するまでの綴じユニットの側面図。
1枚目のシートに対するS606-S608の処理を示す側面図。
S610における綴じユニットの側面図。
3枚目のシートの先端が内部トレイに到達するまでの綴じユニットの側面図。
3枚目のシートに対するS606-S608の処理を示す側面図。
シート束に対するS613の処理を示す平面図。
シート束に対するS614の処理を示す側面図。
変形例1に係る綴じユニットの平面図。
圧着綴じ手段の状態を示す図。
変形例1に係る綴じ処理のフローチャート。
変形例2に係る綴じ処理のフローチャート。
変形例2に係る綴じユニットの平面図。
変形例3に係る綴じ処理のフローチャート。
図20のステップS2001における綴じユニットの平面図。
画像形成システムの外観図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る画像形成装置10について、図面を参照しながら説明する。図1は、画像形成装置10の外観図である。画像形成装置10は、シート状の媒体の一例であるシートS(典型的には、用紙)に画像を形成する装置である。図1に示すように、画像形成装置10は、筐体11と、画像形成手段12とを備える。
【0010】
筐体11は、画像形成装置10の構成部品を収容する内部空間が形成された箱状である。また、筐体11には、画像形成装置10の外部からアクセス可能な胴内空間13が形成されている。胴内空間13は、例えば、筐体11の上下方向の中央よりやや上方に位置している。また、胴内空間13は、筐体11の外側壁が切り欠かれて、外部に露出されている。さらに、胴内空間13には、パンチ孔穿設ユニット20、及び綴じユニット30(媒体処理装置)が取り付け可能になっている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許