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公開番号2024172412
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023090117
出願日2023-05-31
発明の名称空気入りタイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B60C 19/00 20060101AFI20241205BHJP(車両一般)
要約【課題】操縦安定性を高めつつ、電子部品の耐久性や通信機能を維持することができる空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】本発明は、空気入りタイヤであって、トレッド部2と、一対のサイドウォール部3と、一対のビード部4とを含む。ビード部4には、ビードコア5からタイヤ半径方向外側に延びるビードエーペックスゴム8と、ビードエーペックスゴム8に沿ってタイヤ半径方向に延びるビード補強層15と、少なくとも1つの電子部品20とが設けられている。ビード補強層15は、少なくとも1枚のスチールプライ16を含む。スチールプライ16は、一方側の端部と他方側の端部とが重ねられたスプライス部17を含む。電子部品20は、タイヤ半径方向において、スチールプライ16の配置領域内に位置し、かつ、タイヤ周方向において、スプライス部17から離れた場所に位置する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
空気入りタイヤであって、
トレッド部と、
一対のサイドウォール部と、
それぞれにビードコアが埋設された一対のビード部とを含み、
前記一対のビード部の少なくとも一方には、前記ビードコアからタイヤ半径方向外側に延びるビードエーペックスゴムと、前記ビードエーペックスゴムに沿ってタイヤ半径方向に延びるビード補強層と、少なくとも1つの電子部品とが設けられており、
前記ビード補強層は、複数のスチールコードがゴム被覆された少なくとも1枚のスチールプライを含み、
前記スチールプライは、タイヤ周方向の一方側の端部とタイヤ周方向の他方側の端部とが重ねられたスプライス部を含み、
前記電子部品は、タイヤ半径方向において、前記スチールプライの配置領域内に位置し、かつ、タイヤ周方向において、前記スプライス部から離れた場所に位置する、
空気入りタイヤ。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記電子部品は、タイヤ回転軸を中心とした角度で、前記スプライス部から30~180°離れている、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
【請求項3】
前記ビード補強層は、前記ビードエーペックスゴムのタイヤ軸方向外側に位置し、前記電子部品は、前記ビード補強層のタイヤ軸方向内側に位置している、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項4】
前記一対のビード部の前記ビードコア間を延びるトロイド状のカーカスと、
前記カーカスの内側で、前記一対のビード部の間を延びるトロイド状のインナーライナ層とを含み、
前記インナーライナ層は、タイヤ内腔面側に配されたブチル系ゴム層と、前記カーカス側に配され、かつ、前記カーカスに対する接着力が前記ブチル系ゴム層よりも高いゴムからなるインスレーションゴム層とを含み、
前記電子部品は、前記カーカスと前記インスレーションゴム層との間、前記インスレーションゴム層の内部、又は、タイヤ内腔面上のいずれかに設けられている、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項5】
前記インスレーションゴム層の複素弾性率E*は、2.5~5.5MPaである、請求項4に記載の空気入りタイヤ。
【請求項6】
前記電子部品から前記スチールプライのタイヤ半径方向の外端までのタイヤ半径方向の距離は、20mm以下である、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項7】
前記スチールプライは、プライ幅5cm当たり、前記スチールコードを30~50本備える、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項8】
前記複数のスチールコードは、それぞれ、タイヤ周方向に対して10~30°の角度で配されている、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項9】
前記電子部品は、長手方向を有し、
前記複数のスチールコードは、互いに同じ延在方向で配されており、
前記電子部品の前記長手方向と、前記複数のスチールコードの前記延在方向との間の角度は、10~45°である、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、空気入りタイヤに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、タイヤ内部にRFIDチップが設けられた空気入りタイヤが提案されている。また、下記特許文献2には、ビード部にスチールコードを含むビード補強層が設けられた空気入りタイヤが提案されている。前記ビード補強層は、ビード部の剛性を上げ、タイヤの耐久性や操縦安定性を高めるのに役立つ。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-195046号公報
特開2022-158301号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献2に示されるようなビード補強層を有するタイヤにおいて、RFIDチップ等の電子部品が前記ビード補強層よりもタイヤ半径方向外側に設けられると、車両走行時のタイヤの変形によって、電子部品の耐久性が低下する傾向があった。一方、RFID等の電波を発する電子部品は、金属部材との位置関係によっては電波干渉が生じ、ひいては、外部リーダとの間で通信障害が生じるおそれがあった。
【0005】
本発明は、以上のような実状に鑑み案出なされたもので、操縦安定性を高めつつ、電子部品の耐久性や通信機能を維持することができる空気入りタイヤを提供することを主たる課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、空気入りタイヤであって、トレッド部と、一対のサイドウォール部と、それぞれにビードコアが埋設された一対のビード部とを含み、前記一対のビード部の少なくとも一方には、前記ビードコアからタイヤ半径方向外側に延びるビードエーペックスゴムと、前記ビードエーペックスゴムに沿ってタイヤ半径方向に延びるビード補強層と、少なくとも1つの電子部品とが設けられており、前記ビード補強層は、複数のスチールコードがゴム被覆された少なくとも1枚のスチールプライを含み、前記スチールプライは、タイヤ周方向の一方側の端部とタイヤ周方向の他方側の端部とが重ねられたスプライス部を含み、前記電子部品は、タイヤ半径方向において、前記スチールプライの配置領域内に位置し、かつ、タイヤ周方向において、前記スプライス部から離れた場所に位置する、空気入りタイヤである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の空気入りタイヤは、上記の構成を採用したことによって、操縦安定性を高めつつ、電子部品の耐久性や通信機能を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態の空気入りタイヤの横断面図である。
図1のカーカス及びインナーライナ層の拡大断面図である。
図1のビード部の拡大図である。
図3のスチールプライの部分拡大斜視図である。
図3の電子部品の拡大斜視図である。
ビード補強層の側面を示す概念図である。
スチールプライの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態が図面に基づき説明される。図面は、本発明の特徴を内包して記載されているが、本発明の理解を助けるために、誇張表現や、実際の構造の寸法比とは異なる表現が含まれている場合がある。また、各実施形態を通して、同一又は共通する要素については同一の符号が付されており、重複する説明が省略される。図1は、本実施形態の空気入りタイヤ1(以下、単に「タイヤ」ということがある)の正規状態における横断面を示す断面図である。なお、図1は、円環状に延びるタイヤ1を、タイヤ回転軸を通り、かつ、タイヤ周方向と直交する仮想平面で切断したときの、タイヤ1の断面を示す図である。本実施形態のタイヤ1は、例えば、乗用車用として好適に用いられる。
【0010】
前記正規状態とは、各種の規格が定められた空気入りタイヤの場合、タイヤが正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填され、しかも、無負荷の状態である。各種の規格が定められていないタイヤの場合、前記正規状態は、タイヤの使用目的に応じた標準的な使用状態であって無負荷の状態を意味する。本明細書において、特に断りがない場合、タイヤ各部の寸法等は、前記正規状態で測定された値である。また、前記正規状態で測定できない構成(例えば、タイヤ1の内部材である。)の寸法は、タイヤ1を出来るだけ前記正規状態に近似させた状態にして、測定された値である。
(【0011】以降は省略されています)

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