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公開番号
2024172277
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023089879
出願日
2023-05-31
発明の名称
バッテリパック
出願人
本田技研工業株式会社
代理人
弁理士法人航栄事務所
主分類
H01M
50/242 20210101AFI20241205BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】バッテリモジュールの保護と、部品点数の削減や軽量化とを両立できるバッテリパックを提供する。
【解決手段】車体1の床下に取り付けられるバッテリパック10は、前後方向に2つ並べて配置されたバッテリモジュール11と、左右方向に延在するクロスメンバ50を有するバッテリケース20と、を備える。クロスメンバ50は、上部クロスメンバ52と、上下方向から見て上部クロスメンバ52に重なる位置に配置される下部クロスメンバ51と、ケース本体21の底面に当接し、上部クロスメンバ52と下部クロスメンバ51とをボルトB3により互いに固定するボルト固定部53と、を有する。ケース本体21の底面には、下方に突出し、前後方向に連続して延在する第1突出部321が一体に設けられており、第1突出部321は、上下方向から見てボルト固定部53と重なる位置でクロスメンバ50と交差している。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
車体の床下に取り付けられるバッテリパックであって、
水平方向のうちの第1方向に複数積層されたバッテリセルを有し、前記水平方向のうち前記第1方向に直交する第2方向に少なくとも2つ並べて配置されたバッテリモジュールと、
前記バッテリモジュールを収容するケースと、を備え、
前記ケースは、
前記バッテリモジュールが載置されるケース本体と、
前記ケースの内側において前記第1方向に延在し、前記第2方向に並べて配置された前記少なくとも2つのバッテリモジュールの間に設けられたクロスメンバと、を有し、
前記クロスメンバは、
上部クロスメンバと、
前記上部クロスメンバの下側において、上下方向から見て前記上部クロスメンバに重なる位置に配置される下部クロスメンバと、
前記ケース本体の底面に当接し、前記上部クロスメンバと前記下部クロスメンバとを締結部材により互いに固定する固定部と、を有し、
前記ケース本体の底面には、下方に突出し、前記第2方向に連続して延在する少なくとも1つの第1突出部が一体に設けられており、
前記第1突出部は、前記上下方向から見て前記クロスメンバの前記固定部と重なる位置で前記クロスメンバと交差している、
バッテリパック。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のバッテリパックであって、
前記クロスメンバの前記固定部は、前記上部クロスメンバ及び前記下部クロスメンバをフロアパネルに対して固定する、
バッテリパック。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のバッテリパックであって、
各バッテリモジュールは、前記第2方向に延在し、前記バッテリセルよりも耐荷重が大きい耐荷重部材を有し、
前記上部クロスメンバ及び前記下部クロスメンバのうち少なくとも一方は、前記耐荷重部材に固定されている、
バッテリパック。
【請求項4】
請求項3に記載のバッテリパックであって、
前記上部クロスメンバ及び前記下部クロスメンバのうち少なくとも一方と前記耐荷重部材との固定部は、前記第2方向から見て前記クロスメンバの前記固定部と重なる位置に設けられている、
バッテリパック。
【請求項5】
請求項1又は2に記載のバッテリパックであって、
前記バッテリモジュールを冷却する冷媒が流れるウォータジャケットをさらに備え、
前記ケース本体は、
前記バッテリモジュールが載置されるベースプレートと、
前記ベースプレートの下面に接合され、前記ベースプレートとの間に前記ウォータジャケットを形成するウォータジャケットプレートと、
前記ベースプレートの外縁部に接合され、前記ケースの外枠を構成するフレーム部材と、を有し、
前記ウォータジャケットプレートの下面には、前記第1方向に延在する第2突出部が設けられており、
前記第2突出部は、
前記ウォータジャケットよりも下方に突出し、又は前記上下方向における前記ウォータジャケットの下端位置まで突出し、
前記上下方向から見て前記フレーム部材と重なる位置に設けられている、
バッテリパック。
【請求項6】
請求項1又は2に記載のバッテリパックであって、
前記バッテリモジュールを冷却する冷媒が流れるウォータジャケットをさらに備え、
前記ケース本体は、
前記バッテリモジュールが載置されるベースプレートと、
前記ベースプレートの下面に接合され、前記ベースプレートとの間に前記ウォータジャケットを形成するウォータジャケットプレートと、
前記ベースプレートの外縁部に接合され、前記ケースの外枠を構成するフレーム部材と、を有し、
前記ウォータジャケットプレートの下面には、下方に突出する第3突出部が設けられており、
前記第3突出部は、
前記ウォータジャケットよりも下方に突出し、又は前記上下方向における前記ウォータジャケットの下端位置まで突出し、
前記第1方向に並んで配置された複数の突起により構成される、
バッテリパック。
【請求項7】
請求項6に記載のバッテリパックであって、
前記複数の突起は、前記第2方向において前記フレーム部材と前記ウォータジャケットとの間に設けられている、
バッテリパック。
【請求項8】
請求項1又は2に記載のバッテリパックであって、
各バッテリモジュールは、前記第2方向に延在し、前記バッテリセルよりも耐荷重が大きい少なくとも1つの耐荷重部材を有し、
前記第2方向に並べて配置された前記少なくとも2つのバッテリモジュールの前記耐荷重部材は、前記第2方向から見て互いに重なる位置に配置され、
前記第1突出部は、前記上下方向から見て、前記第2方向に並べて配置された前記少なくとも2つのバッテリモジュールの前記耐荷重部材と重なる位置に設けられ、
前記第1突出部の前記第2方向の長さは、各バッテリモジュールの前記耐荷重部材の前記第2方向の長さよりも長い、
バッテリパック。
【請求項9】
請求項8に記載のバッテリパックであって、
前記耐荷重部材は、各バッテリモジュールに前記第1方向に離隔して複数設けられており、
前記第1突出部は、前記ケースの底面に前記第1方向に並べて複数設けられており、
前記複数の第1突出部はそれぞれ、前記上下方向から見て、対応する前記耐荷重部材と重なる位置に設けられている、
バッテリパック。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体の床下に取り付けられるバッテリパックに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、より多くの人々が手ごろで信頼でき、持続可能かつ先進的なエネルギーへのアクセスを確保できるようにするため、エネルギーの効率化に貢献する二次電池(以下、バッテリとも称する)に関する研究開発が行われている。
【0003】
バッテリ式電気自動車などの電動車両には、大容量のバッテリが搭載される。バッテリはケースに収容された状態で例えば車体のフロアパネルの下方に取り付けられるが、走行中に縁石や飛び石等が下方からケースに衝突した場合に、衝突による荷重入力からバッテリを保護する構造が求められる。
【0004】
これに対し、例えば特許文献1に記載される車体下部構造では、電池ケースの下に保護板が配置され、且つ、電池スタックの中間プレートの下の位置において電池ケースの底板又は保護板に突起が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-138187号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1では、保護板を電池ケースの下方に配置して電池スタックを保護しているものの、その分部品点数が増加したり車両の重量が大きくなったりする。バッテリの保護と、部品点数の削減や軽量化とを両立することが要望されている。
【0007】
本発明は、バッテリモジュールの保護と、部品点数の削減や軽量化とを両立できるバッテリパックを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、
車体の床下に取り付けられるバッテリパックであって、
水平方向のうちの第1方向に複数積層されたバッテリセルを有し、前記水平方向のうち前記第1方向に直交する第2方向に少なくとも2つ並べて配置されたバッテリモジュールと、
前記バッテリモジュールを収容するケースと、を備え、
前記ケースは、
前記バッテリモジュールが載置されるケース本体と、
前記ケースの内側において前記第1方向に延在し、前記第2方向に並べて配置された前記少なくとも2つのバッテリモジュールの間に設けられたクロスメンバと、を有し、
前記クロスメンバは、
上部クロスメンバと、
前記上部クロスメンバの下側において、上下方向から見て前記上部クロスメンバに重なる位置に配置される下部クロスメンバと、
前記ケース本体の底面に当接し、前記上部クロスメンバと前記下部クロスメンバとを締結部材により互いに固定する固定部と、を有し、
前記ケース本体の底面には、下方に突出し、前記第2方向に連続して延在する少なくとも1つの第1突出部が一体に設けられており、
前記第1突出部は、前記上下方向から見て前記クロスメンバの前記固定部と重なる位置で前記クロスメンバと交差している。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、バッテリモジュールの保護と、部品点数の削減や車両の軽量化とを両立できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
車体1に取り付けられるバッテリパック10の斜視図である。
バッテリパック10の分解斜視図である。
バッテリモジュール11をカバープレート15側から見たときの部分斜視図である。
バッテリモジュール11の上面図である。
クロスメンバ50の拡大斜視図である。
クロスメンバ50と前側のバッテリモジュール11及び後側のバッテリモジュール11との配置関係を示した上面図である。
図6のA-A線断面図である。
図6のB-B線断面図である。
カバー22を外したバッテリパック10の上面図である。
バッテリパック10の下面図である。
図9のC-C線断面図である。
図9のD-D線断面図である。
第3突出部327がウォータジャケット70と後フレーム41の間に設けられた本実施形態(上段)と、第3突出部327が後フレーム41の真下に設けられる比較例(下段)と、を示す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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