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公開番号2024172119
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023089644
出願日2023-05-31
発明の名称給湯器
出願人株式会社パロマ
代理人弁理士法人暁合同特許事務所
主分類F24H 9/20 20220101AFI20241205BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】給湯器において電装基板にかかる作業を行う際に着脱するカバーの損傷を抑制する。
【解決手段】給湯器は、筐体と、筐体内に配されるコントローラと、を備え、コントローラは、電装基板と、電装基板を収容するとともに、前面に設けられる開口から電装基板を露出する基板ケースと、基板ケースを前方から覆うフィルム状のカバー83と、を備え、基板ケースは突起部82Cを備え、カバー83は、突起部82Cが挿通される開口部86と、開口部86に連通する少なくとも1つの切込部87と、を有し、切込部87は、開口部86寄りに配されて第1方向に延びる直線部87Aと、直線部87Aにおける開口部86と反対側の端部から第1方向と異なる方向に延びる応力緩和部87Bと、を有する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
筐体と、
前記筐体内に配されるコントローラと、を備え、
前記コントローラは、電装基板と、前記電装基板を収容するとともに、前面に設けられる開口から前記電装基板を露出する基板ケースと、前記基板ケースを前方から覆うフィルム状のカバーと、を備え、
前記基板ケースは突起部を備え、
前記カバーは、前記突起部が挿通される開口部と、前記開口部に連通する少なくとも1つの切込部と、を有し、
前記切込部は、前記開口部寄りに配されて第1方向に延びる直線部と、前記直線部における前記開口部と反対側の端部から前記第1方向と異なる方向に延びる応力緩和部と、を有する、給湯器。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記応力緩和部は曲線状をなしている、請求項1に記載の給湯器。
【請求項3】
前記応力緩和部は、前記直線部から枝分かれして延びる第1応力緩和部と第2応力緩和部とを有する、請求項1または請求項2に記載の給湯器。
【請求項4】
前記開口部は、第1角部、第2角部、第3角部、及び第4角部を有する四角形状であり、
前記第1角部と前記第3角部とは、前記第1方向に向かい合う対角であり、
前記第2角部と前記第4角部とは、前記第1方向に交差する第2方向に向かい合う対角であり、
前記切欠部は、1つの前記開口部に対して2つ形成され、前記第1角部と前記第3角部とから延びており、
前記第2角部及び前記第4角部は、丸みを帯びた形状をなしている、請求項1または請求項2に記載の給湯器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、給湯器に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、特開2019-66114号公報(下記特許文献1)に記載の給湯器が知られている。特許文献1に記載の給湯器は、前面が開口する筐体と、筐体内の上部に配され、バーナ及び熱交換器を有する燃焼室と、筐体の下部に配され、バーナの燃焼や器具内の通水量等を制御するコントローラと、を備える。コントローラは、電装基板と、電装基板を収容し、前面が開口するボックス本体と、ボックス本体の前面を開閉可能な前カバーと、を備える。前カバーはボックス本体に対して着脱可能に取り付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-66114号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような給湯器において、コントローラの電装基板の配線作業やメンテナンスを行う場合、まずボックス本体から前カバーを取り外して、電装基板を露出させる。そして、電装基板の配線作業やメンテナンスを行った後、ボックス本体に前カバーを取り付ける。
【0005】
特許文献1には詳細に記載されていないものの、例えばボックス本体は突起部を備え、この突起部が前カバーに形成される開口部に挿通されることで、前カバーをボックス本体に対して取り付ける態様がありうる。このような構成においては、前カバーをボックス本体に対して繰り返し着脱することにより、開口部の口縁部が変形したり、裂けたりする場合がありうる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の給湯器は、筐体と、前記筐体内に配されるコントローラと、を備え、前記コントローラは、電装基板と、前記電装基板を収容するとともに、前面に設けられる開口から前記電装基板を露出する基板ケースと、前記基板ケースを前方から覆うフィルム状のカバーと、を備え、前記基板ケースは突起部を備え、前記カバーは、前記突起部が挿通される開口部と、前記開口部に連通する少なくとも1つの切込部と、を有し、前記切込部は、前記開口部寄りに配されて第1方向に延びる直線部と、前記直線部における前記開口部と反対側の端部から前記第1方向と異なる方向に延びる応力緩和部と、を有する、給湯器である。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、給湯器において電装基板にかかる作業を行う際に着脱するカバーの損傷を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態1にかかる給湯暖房機の正面図である。
図2は、フロントカバーを除いた給湯暖房機の正面図である。
図3は、コントローラの斜視図である。
図4は、カバーの可動部をめくった状態を示すコントローラの斜視図である。
図5は、カバーを除いたコントローラの斜視図であって、突起部の周辺について拡大して示す図である。
図6は、開口部に突起部が挿通された状態について示すコントローラの拡大斜視図である。
図7は、開口部に突起部が挿通された状態について示すコントローラの拡大平面図である。
図8は、開口部を示すカバーの拡大平面図である。
図9は、給湯暖房機の概略回路図である。
図10は、実施形態2にかかる開口部を示すカバーの拡大平面図である。
図11は、他の実施形態にかかる開口部を示すカバーの拡大平面図である。
図12は、他の実施形態にかかる開口部を示すカバーの拡大平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。
【0010】
(1)本開示の給湯器は、筐体と、前記筐体内に配されるコントローラと、を備え、前記コントローラは、電装基板と、前記電装基板を収容するとともに、前面に設けられる開口から前記電装基板を露出する基板ケースと、前記基板ケースを前方から覆うフィルム状のカバーと、を備え、前記基板ケースは突起部を備え、前記カバーは、前記突起部が挿通される開口部と、前記開口部に連通する少なくとも1つの切込部と、を有し、前記切込部は、前記開口部寄りに配されて第1方向に延びる直線部と、前記直線部における前記開口部と反対側の端部から前記第1方向と異なる方向に延びる応力緩和部と、を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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