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公開番号2024172026
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023089441
出願日2023-05-31
発明の名称車両用灯具、および車両
出願人日亜化学工業株式会社
代理人個人,個人
主分類F21S 41/20 20180101AFI20241205BHJP(照明)
要約【課題】各光源の光軸の調整を容易にしつつ、車両用灯具による照射光から所望の配光を得ること。
【解決手段】発光装置は、第1光源と、第2光源、前記第1光源から照射される光および前記第2光源から照射される光のいずれか一方を補助する補助光源、および投射レンズを有する複合光源と、を備え、前記第2光源は、第1レンズアレイと、前記第1レンズアレイに含まれる複数の第1レンズに対応して、前記複数の第1レンズの光軸上に配置される複数の第1発光装置と、を有し、前記補助光源は、第2レンズアレイと、前記第2レンズアレイに含まれる複数の第2レンズに対応して、前記複数の第2レンズの光軸上に配置される複数の第2発光装置と、を有し、前記投射レンズは、前記第2光源および前記補助光源のそれぞれからの光を透過させ、前記第1レンズアレイと前記第2レンズアレイは、別体である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1光源と、
第2光源、前記第1光源から照射される光および前記第2光源から照射される光のいずれか一方を補助する補助光源、および投射レンズを有する複合光源と、を備え、
前記第2光源は、第1レンズアレイと、前記第1レンズアレイに含まれる複数の第1レンズに対応して、前記複数の第1レンズの光軸上に配置される複数の第1発光装置と、を有し、
前記補助光源は、第2レンズアレイと、前記第2レンズアレイに含まれる複数の第2レンズに対応して、前記複数の第2レンズの光軸上に配置される複数の第2発光装置と、を有し、
前記投射レンズは、前記第2光源および前記補助光源のそれぞれからの光を透過させ、
前記第1レンズアレイと前記第2レンズアレイは、別体である、車両用灯具。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記第1光源は第1ロービーム光源であり、
前記第2光源はハイビーム光源であり、
前記補助光源は前記第1光源を補助する第2ロービーム光源である、請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項3】
前記第2発光装置が備える発光面の面積は、前記第1発光装置が備える発光面の面積よりも小さい、請求項1または請求項2に記載の車両用灯具。
【請求項4】
平面視において、前記複数の第2レンズそれぞれの面積は、前記複数の第1レンズそれぞれの面積よりも小さい、請求項1または請求項2に記載の車両用灯具。
【請求項5】
前記複数の第2レンズそれぞれの焦点距離は、前記複数の第1レンズそれぞれの焦点距離よりも短い、請求項1または請求項2に記載の車両用灯具。
【請求項6】
配光角が水平方向に±10度以下および垂直方向に-2度以上0度以下の範囲において、前記補助光源からの光の照度は、前記第1光源からの光の中心部分の照度に対して相対強度が30%以上である、請求項1または請求項2に記載の車両用灯具。
【請求項7】
前記第1光源は、
第3発光装置と第4発光装置とを含み、個別に駆動可能な複数の発光装置と、
第1光学系と第2光学系とを含む複数の光学系と、を有し、
前記第1光学系は、前記第3発光装置から入射される光に基づき第1配光の光を出射し、
前記第2光学系は、前記第4発光装置から入射される光に基づき第2配光の光を出射し、
前記第3発光装置の発光面積は、前記第4発光装置の発光面積と異なり、
前記第1配光の配光角度は、前記第2配光の配光角度と異なる、請求項1または請求項2に記載の車両用灯具。
【請求項8】
前記第1光学系は、第3レンズと第4レンズとを含み、
前記第2光学系は、第5レンズと第6レンズとを含み、
前記第3レンズは、前記第3発光装置から入射される光に基づき、前記第3レンズと前記第4レンズとの間に第1仮想光源像を形成し、
前記第4レンズは、前記第1仮想光源像から入射される光を出射し、
前記第5レンズは、前記第4発光装置から入射される光に基づき、前記第5レンズと前記第6レンズとの間に第2仮想光源像を形成し、
前記第6レンズは、前記第2仮想光源像から入射される光を出射する、請求項7に記載の車両用灯具。
【請求項9】
前記投射レンズの焦点距離は、前記第4レンズの焦点距離および前記第6レンズの焦点距離よりも長い、請求項8に記載の車両用灯具。
【請求項10】
前記第3レンズと前記第4レンズとの間に配置されるとともに、前記第5レンズと前記第6レンズとの間に配置される遮光部材を有し、
前記第3レンズは、前記第1仮想光源像の少なくとも一部が前記遮光部材と重なるように前記第1仮想光源像を形成し、
前記第4レンズは、前記第2仮想光源像の少なくとも一部が前記遮光部材と重なるように前記第2仮想光源像を形成する、請求項8に記載の車両用灯具。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両用灯具、および車両に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、LED(Light Emitting Diode)等の発光装置を有する車両用灯具が幅広く使用されている。例えば、特許文献1には、1以上の主光源と、1以上の副光源と、主光源から発せられた光を導光して出射する第1導光部材と、副光源から発せられた光を導光して出射する第2導光部材と、第1導光部材および第2導光部材から出射された光を、移動体の進行方向側へ出射する光学部材と、を有するユニットを2つ備える移動体照明装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-175826号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の移動体照明装置等の車両用灯具では、主光源用の第1導光部材と副光源用の複数の第2導光部材が別体であり、これらのそれぞれに対して光軸を調整する必要があり、煩雑である。
【0005】
本開示に係る実施形態は、各光源の光軸の調整を容易にしつつ、車両用灯具による照射光から所望の配光を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係る発光装置は、第1光源と、第2光源、前記第1光源から照射される光および前記第2光源から照射される光のいずれか一方を補助する補助光源、および投射レンズを有する複合光源と、を備え、前記第2光源は、第1レンズアレイと、前記第1レンズアレイに含まれる複数の第1レンズに対応して、前記複数の第1レンズの光軸上に配置される複数の第1発光装置と、を有し、前記補助光源は、第2レンズアレイと、前記第2レンズアレイに含まれる複数の第2レンズに対応して、前記複数の第2レンズの光軸上に配置される複数の第2発光装置と、を有し、前記投射レンズは、前記第2光源および前記補助光源のそれぞれからの光を透過させ、前記第1レンズアレイと前記第2レンズアレイは、別体である。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係る実施形態によれば、各光源の光軸の調整を容易にしつつ、車両用灯具による照射光から所望の配光を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態に係る車両用灯具を示す斜視図である。
第1実施形態に係る第1光源の模式的端面図である。
第1実施形態に係る第3発光装置の模式的平面図である。
図3におけるIV-IV線に沿った断面図である。
第1実施形態に係る複合光源の内部を示す断面図である。
第1実施形態に係る第1および第2レンズアレイの模式的平面図である。
第1実施形態に係る第1および第2レンズアレイの第1変形例の模式的平面図である。
第1実施形態に係る第1および第2レンズアレイの第2変形例の模式的平面図である。
図6CのVID―VID断面視図である。
第1実施形態に係る配線基板の構成を示す模式図である。
第1実施形態に係る複合光源による投影方式を示す模式図である。
第1実施形態に係る複合光源によるハイビーム配光のシミュレーションの結果を示す図である。
第1実施形態に係る複合光源による照射光の相対強度のシミュレーションの結果を示す図である。
第1実施形態に係る第1光源によるロービーム配光を示す図である。
第1実施形態に係る複合光源によるロービーム配光を示す図である。
図11および図12のロービーム配光の合成配光を示す図である。
図11のロービーム配光における路面照度を示す図である。
図13のロービーム配光における路面照度を示す図である。
第2実施形態に係る車両を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の実施形態に係る車両用灯具、および車両について図面を参照しながら詳細に説明する。但し、以下に示す形態は、本開示の技術思想を具現化するための車両用灯具、および車両を例示するものであって、以下に限定するものではない。また、実施形態に記載されている構成部の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本開示の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさ、位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。また、以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており詳細説明を適宜省略する。断面図として、切断面のみを示す端面図を用いる場合がある。
【0010】
各図面において、方向表現として、X軸、Y軸およびZ軸を有する直交座標を用いる。X軸、Y軸およびZ軸は、互いに直交する。Z軸に沿うZ方向は、実施形態に係る車両用灯具が備える投射レンズの光軸に沿う方向を示すものとする。X軸に沿うX方向は、実施形態に係る車両用灯具が備える第2レンズアレイにおいて、複数の第2レンズが並ぶ方向を示すものとする。なお、X軸、Y軸およびZ軸に沿うとは、対象がこれら軸に対して±10°の範囲内の傾きを有することを含む。また、実施形態において直交は、90°に対して±10°以内の誤差を含んでもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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