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公開番号2024171720
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023088879
出願日2023-05-30
発明の名称コンテナ用冷凍装置
出願人ダイキン工業株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類F25D 11/00 20060101AFI20241205BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】コンテナ用冷凍装置を起動してから最初の冷却動作における冷却負荷を軽減する。
【解決手段】制御部は、コンテナ用冷凍装置(10)を起動してから、最初の冷却動作の開始までの第1期間、または最初の前記冷却動作の開始から圧縮機(25)の回転数が所定値に至るまでの第2期間において、庫外空気の温度が庫内空気の温度より低い第1条件が成立すると、換気装置(40)により庫外空気を庫内に供給する換気動作を開始させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
圧縮機(25)、放熱器(26)、膨張機構(31)、蒸発器(29)を有し、蒸発器(29)によってコンテナ(1)の庫内を冷却する冷却動作を行う冷却ユニット(10A)と、
庫外空気を前記コンテナ(1)の庫内に供給する換気装置(40) と、
前記冷却ユニット(10A)および前記換気装置(40) を制御する制御部(100)とを備え、
前記制御部(100)は、コンテナ用冷凍装置(10)を起動してから、最初の前記冷却動作の開始までの第1期間、または該最初の前記冷却動作の開始から前記圧縮機(25)の回転数が所定値に至るまでの第2期間において、庫外空気の温度が庫内空気の温度より低い第1条件が成立すると、前記換気装置(40) により庫外空気を庫内に供給する換気動作を開始させる
コンテナ用冷凍装置。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
前記制御部(100)は、前記第1期間または前記第2期間において、庫内空気の温度と庫外空気の温度との差が所定値以下である第2条件が成立すると、前記換気動作を停止させる
請求項1に記載のコンテナ用冷凍装置。
【請求項3】
前記制御部(100)は、前記第1期間において、前記第2条件が成立すると、前記換気動作を停止させ前記最初の冷却動作を開始させる
請求項2に記載のコンテナ用冷凍装置。
【請求項4】
前記換気装置(40) は、
庫外空気を庫内に供給するための給気通路(41)と、
前記給気通路(41)の開度を調整する開度調節機構(45)とを有し、
前記制御部(100)は、前記換気動作において、前記給気通路(41)を全開に近づけるように開度調節機構(45)を制御する
請求項3に記載のコンテナ用冷凍装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、コンテナ用冷凍装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、コンテナ用冷凍装置を開示する。コンテナ用冷凍装置は、食品などの対象物を搬送するコンテナに適用され、コンテナの庫内を冷却する冷却動作を行う。特許文献1の段落0099には、冷却動作によって庫内の温度が所定温度に至ると、圧縮機が停止し、換気装置が庫外空気を庫内に導入する動作を行うことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4609590号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のようなコンテナ用冷凍装置では、コンテナ用冷凍装置を起動してから最初の冷却動作のときの庫内の冷却負荷が大きくなる。コンテナ用冷凍装置の起動時には庫内の空気の温度が比較的高いが、この空気の温度を、対象物を冷やすための温度まで下げる必要があるからである。
【0005】
本開示は、コンテナ用冷凍装置を起動してから最初の冷却動作における冷却負荷を軽減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様は、コンテナ用冷凍装置を対象とする。コンテナ用冷凍装置は、圧縮機(25)、放熱器(26)、膨張機構(31)、蒸発器(29)を有し、蒸発器(29)によってコンテナ(1)の庫内を冷却する冷却動作を行う冷却ユニット(10A)と、庫外空気をコンテナ(1)の庫内に供給する換気装置(40) と、冷却ユニット(10A)および換気装置(40) を制御する制御部(100)とを備える。制御部(100)は、コンテナ用冷凍装置(10)を起動してから、最初の冷却動作の開始までの第1期間、または最初の前記冷却動作の開始から圧縮機(25)の回転数が所定値に至るまでの第2期間において、庫外空気の温度が庫内空気の温度より低い第1条件が成立すると、換気装置(40) により庫外空気を庫内に供給する換気動作を開始させる。
【0007】
第1の態様では、コンテナ用冷凍装置(10)は、第1期間または第2期間において、庫外空気の温度が庫内空気の温度より低い第1条件が成立すると、換気装置(40)の換気動作を開始させる。第1期間は、コンテナ用冷凍装置を起動してから最初の冷却運転の開始までの期間である。第1期間では、コンテナ(1)内の空気が未だ冷却されていないので、庫内空気の温度が比較的高い。このため、コンテナ(1)内の冷却負荷が比較的高い。さらに、第1期間では、日射によるコンテナ(1)への輻射熱の影響などにより、庫内空気の温度が庫外空気よりも高くなることがあり、第1条件が成立する可能性が高くなる。そこで、第1の態様では、制御部(100)は、第1期間において第1条件が成立すると、換気動作により、庫外空気をコンテナ(1)の庫内に供給する換気動作を開始させる。これにより、冷却動作を開始する前に、庫外空気を利用してコンテナ(1)内の冷却負荷を軽減できる。
【0008】
第2期間は、コンテナ用冷凍装置を起動した後の最初の冷却運転の開始から圧縮機(25)の回転数が所定値に至るまでの期間である。第2期間では、コンテナ(1)内の空気が未だ十分に冷却されていないので、庫内空気の温度が比較的高い。このため、コンテナ(1)内の冷却負荷が比較的高い。第2期間においても、日射によるコンテナ(1)への輻射熱の影響などにより、庫内空気の温度が庫外空気よりも高くなり、第1条件が成立する可能性が高くなる。そこで、第1の態様では、制御部(100)は、第2期間において第1条件が成立すると、換気動作により、庫外空気をコンテナ(1)の庫内に供給する換気動作を開始させる。これにより、冷却動作が開始してから庫内空気の温度が十分に下がる前に、庫外空気を利用してコンテナ(1)内の冷却負荷を軽減できる。
【0009】
第2の態様は、第1の態様において、制御部(100)は、第1期間または第2期間において、庫内空気の温度と庫外空気の温度との差が所定値以下である第2条件が成立すると、換気動作を停止させる。
【0010】
第2の態様では、第1期間や第2期間において、庫内空気の温度と庫外空気の温度との差が所定値以下であると、制御部(100)は、換気動作を停止させる。これにより、室外空気により庫内を十分に冷却できない条件下において、換気動作が過剰に行われることを抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)

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