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公開番号2024171276
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-11
出願番号2023088264
出願日2023-05-29
発明の名称挟持器具
出願人Next Innovation合同会社
代理人
主分類F16B 2/12 20060101AFI20241204BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】ねじ体を締め付けることで被挟持体を挟持する挟持器具において、被挟持体が振動等した場合には、振動疲労や、振動によるねじ体の緩みが生じる虞がある。
【解決手段】第一挟持部2aと収容部5とを有する第一挟持体2と、第二挟持部3aと、内部に雄ねじ部30bを挿入し得る挿入孔3cを有し、収容部5に収容し得る挿嵌部6と、挿入孔3cと同軸で第一螺旋溝31を螺合し得る第一螺旋条12が形成されて成る第一雌ねじ部11と、を有する第二挟持体3とを備え、雄ねじ部30bと第一雌ねじ部11とを相対螺転させることで、挿嵌部6を収容部5内において進退させ得るように構成する。
【選択図】図6


特許請求の範囲【請求項1】
第一挟持部と第二挟持部との間で被挟持体を挟持する挟持器具であって、
軸部の外周面に螺旋状の溝を形成した雄ねじ部を有する雄ねじ体を有し、
上記第一挟持部及び上記第二挟持部は、上記雄ねじ体が挿入される挿入孔を有し、
上記第一挟持部と上記第二挟持部の内、一方は、略筒状で上記雄ねじ体の軸部の外径よりも拡径させた内径を有する挿嵌部を有し、他方は、上記挿入孔の少なくとも一部が上記挿嵌部を受容して上記挿入孔に連通する受容部を有し、
上記第一挟持部及び/又は上記第二挟持部の上記挿入孔の内周面には、上記雄ねじ体に螺合し得る螺旋条が形成されていることを特徴とする挟持器具。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記雄ねじ部の軸部には、適宜のリード角及び/又はリード方向に設定された第一雄ねじ螺旋溝と、該第一雄ねじ螺旋溝と相異なるリード角及び/又はリード方向に設定された第二雄ねじ螺旋溝とが、該軸部の外周面における同一領域内に重複して形成され、
前記第一挟持部及び前記第二挟持部よりも前記雄ねじ体の先端部側で、上記第一雄ねじ螺旋溝に螺合し得る第一雌ねじ螺旋条を有する雌ねじ体を設け、
前記第一挟持部及び/又は前記第二挟持部の前記挿入孔の内周面には、上記第二雄ねじ螺旋溝に螺合し得る第二雌ねじ螺旋条が形成されることを特徴とする請求項1記載の挟持器具。
【請求項3】
前記雌ねじ体は、前記雄ねじ体に螺合し、貫通孔から軸心に向かって突出して配設された一つ以上の板片を有し、該板片の先端部が断続的又は連続的な螺旋条を成すことを特徴とする請求項2記載の挟持器具。
【請求項4】
前記第一挟持部は、前記雌ねじ体を挿脱可能に案内する案内部を有し、
上記案内部は、前記雌ねじ体の軸方向回りの回転を規制し、
上記案内部に配された前記雌ねじ体は、前記第一挟持部及び前記第二挟持部の各前記挿入孔と連通し、前記雄ねじに螺合し得ることを特徴とする請求項3記載の挟持器具。
【請求項5】
前記案内部は、前記雌ねじ体の周面を支持する凹溝と、前記雌ねじ体を軸直交方向に変位させ得る開放口とを有することを特徴とする請求項4記載の挟持器具。
【請求項6】
前記雌ねじ体は、前記案内部に外装又は内装されることを特徴とする請求項4記載の挟持器具。
【請求項7】
前記雌ねじ体は、前記案内部の外側に位置する取出し部を有することを特徴とする請求項4乃至6の何れかに記載の雌ねじ体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、挟持器具に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ねじ体の締付けによって一対の挟持体の間隔を狭めるように、近接させて被挟持体を挟持する挟持器具が知られている。例えば、屋根の取付部(立平葺屋根のハゼ部など)に挟持固定可能な金具本体の上部に、雪止めアングルを取付け可能なアングル取付部が設けられた雪止めアングル取付用金具(例えば、特許文献1参照)が利用されており、このような雪止めアングル取付用金具は、一対の対向挟持体で屋根の取付部を挟むようにして屋根上に配置し、対向挟持体間に架設されている締付ボルトに、締付ナットを螺着して締付けることで、取付部(屋根上)に取付固定される。即ち、締結ボルトに締結ナットを締付けることで、一対の対向挟持体が接近し、対向挟持体によって取付部を両外側から締付挟持して、雪止めアングル取付用金具が取付部に取付固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-065311号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ねじ体を締め付けることで被挟持体を挟持する挟持器具において、被挟持体が振動等した場合には、振動疲労によるねじ体の破壊や振動によるねじ体の緩み等が発生する虞がある。そのため挟持器具において、振動による疲労破壊や緩み対策が必要となる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するための本発明の挟持器具は、第一挟持部と第二挟持部との間で被挟持体を挟持する挟持器具であって、軸部の外周面に螺旋状の溝を形成した雄ねじ部を有する雄ねじ体を有し、上記第一挟持部及び上記第二挟持部は、上記雄ねじ体が挿入される挿入孔を有し、上記第一挟持部と上記第二挟持部の内、一方は、略筒状で上記雄ねじ体の軸部の外径よりも拡径させた内径を有する挿嵌部を有し、他方は、上記挿入孔の少なくとも一部が上記挿嵌部を受容して上記挿入孔に連通する受容部を有し、上記第一挟持部及び/又は上記第二挟持部の上記挿入孔の内周面には、上記雄ねじ体に螺合し得る螺旋条が形成されていることを特徴とする。
【0006】
また、本発明の挟持器具は、前記雄ねじ部の軸部には、適宜のリード角及び/又はリード方向に設定された第一雄ねじ螺旋溝と、該第一雄ねじ螺旋溝と相異なるリード角及び/又はリード方向に設定された第二雄ねじ螺旋溝とが、該軸部の外周面における同一領域内に重複して形成され、前記第一挟持部及び前記第二挟持部よりも前記雄ねじ体の先端部側で、上記第一雄ねじ螺旋溝に螺合し得る第一雌ねじ螺旋条を有する雌ねじ体を設け、前記第一挟持部及び/又は前記第二挟持部の前記挿入孔の内周面には、上記第二雄ねじ螺旋溝に螺合し得る第二雌ねじ螺旋条が形成されることを特徴とする。
【0007】
また、本発明の挟持器具は、前記雌ねじ体が前記雄ねじ体に螺合し、貫通孔から軸心に向かって突出して配設された一つ以上の板片を有し、該板片の先端部が断続的又は連続的な螺旋条を成すことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の挟持器具は、前記第一挟持部が前記雌ねじ体を挿脱可能に案内する案内部を有し、上記案内部は、前記雌ねじ体の軸方向回りの回転を規制し、上記案内部に配された前記雌ねじ体は、前記第一挟持部及び前記第二挟持部の各前記挿入孔と連通し、前記雄ねじに螺合し得ることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の挟持器具は、前記案内部が前記雌ねじ体の周面を支持する凹溝と、前記雌ねじ体を軸直交方向に変位させ得る開放口とを有することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の挟持器具は、前記雌ねじ体が前記案内部に外装又は内装されることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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