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公開番号
2024171132
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-11
出願番号
2023088040
出願日
2023-05-29
発明の名称
板状部材及び電池スタック
出願人
矢崎総業株式会社
,
トヨタ自動車株式会社
,
株式会社豊田自動織機
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
H01M
50/204 20210101AFI20241204BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】電池スタック用プレートの表裏面にシール材を容易に設けることができる板状部材及び電池スタックを提供する。
【解決手段】第1板状部材1120は、積層される複数の蓄電モジュール間にそれぞれ配置される導電性プレート1140と、嵌合溝1153が板側面に凹設された板状の絶縁ハウジング1151を有する電池スタック用プレートと、嵌合溝1153の延在方向に沿うように絶縁ハウジング1151の表裏面にそれぞれ設けられたシール材供給溝1103と、シール材供給溝1103と嵌合溝1153とを連通する貫通穴1104と、嵌合溝1153に予め充填され、導電性プレート1140の側縁部1142が嵌合溝1153に嵌合された際に、嵌合溝1153から貫通穴1104及びシール材供給溝1103を経て絶縁ハウジング1151の表裏面に押し出されるシール材1105と、を備える。
【選択図】図81
特許請求の範囲
【請求項1】
積層される複数の蓄電モジュール間にそれぞれ配置される導電性プレートと、
前記導電性プレートの側縁部に嵌合するための嵌合溝が板側面に凹設された板状の絶縁ハウジングを有する電池スタック用プレートと、
前記嵌合溝の延在方向に沿うように前記絶縁ハウジングの表裏面にそれぞれ設けられたシール材供給溝と、
前記シール材供給溝と前記嵌合溝とを連通する貫通穴と、
前記嵌合溝に予め充填され、前記導電性プレートの側縁部が前記嵌合溝に嵌合された際に、前記嵌合溝から前記貫通穴及び前記シール材供給溝を経て前記絶縁ハウジングの表裏面に押し出されるシール材と、を備え、
前記複数の蓄電モジュール間に挟装される、
板状部材。
続きを表示(約 210 文字)
【請求項2】
前記シール材供給溝が、前記嵌合溝の延在方向に沿って波形に蛇行するように連続して形成された、
請求項1に記載の板状部材。
【請求項3】
前記貫通穴が、波形に形成された前記シール材供給溝における前記嵌合溝側の各頂点に形成された、
請求項2に記載の板状部材。
【請求項4】
請求項1~3の何れか一項に記載の板状部材を備えた、
電池スタック。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、板状部材、及び板状部材を備えた電池スタックに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から各種の蓄電装置が提案されており、例えば、特許文献1に開示された蓄電装置は、積層される複数の蓄電モジュールと、蓄電モジュールの間に配置された複数の板状部材と、を備えている。
積層された複数の蓄電モジュール(電池セル)及び複数の板状部材は、一対の絶縁板の間に配置されると共に拘束具により拘束力が加えられることにより、略直方体形状に形成された積層体(電池スタック)を構成している。
【0003】
蓄電モジュールは、樹脂枠と、複数の電池セルと、複数の集電板とを有する。板状部材は、隣り合う蓄電モジュール同士を電気的に導通する導電部分(導電性プレート)と、外周に配置された絶縁部分(電池スタック用プレート)とを有する。板状部材は、電池スタック用プレートの絶縁部分が蓄電装置の外周面に位置することで、蓄電装置の周面から導電部分が露出する露出量を低減することができる。
【0004】
ところで、板厚方向に積層される複数の蓄電モジュールの板面と板状部材の板面との間には、隙間が生じることがある。そのため、従来構造では、隙間埋めを狙ったシール材が板状部材における絶縁部分の表裏面に予め塗布された後、複数の蓄電モジュールと板状部材とが積層されている。したがって、シール材を板状部材における絶縁部分の表裏面に塗布して積層体の隙間を埋めることによって、冷却板を兼ねている導電部分の冷却通路に冷却風を効率よく流したり、異物が蓄電モジュールの表面へ入ることを防いだりすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-198211号公報
特開2022-171469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来構造の板状部材では、電池スタック用プレートの表裏面にシール材を手作業で直接塗布しており、作業時間がかかるという問題があった。
【0007】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電池スタック用プレートの表裏面にシール材を容易に設けることができる板状部材及び電池スタックを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 積層される複数の蓄電モジュール間にそれぞれ配置される導電性プレートと、
前記導電性プレートの側縁部に嵌合するための嵌合溝が板側面に凹設された板状の絶縁ハウジングを有する電池スタック用プレートと、
前記嵌合溝の延在方向に沿うように前記絶縁ハウジングの表裏面にそれぞれ設けられたシール材供給溝と、
前記シール材供給溝と前記嵌合溝とを連通する貫通穴と、
前記嵌合溝に予め充填され、前記導電性プレートの側縁部が前記嵌合溝に嵌合された際に、前記嵌合溝から前記貫通穴及び前記シール材供給溝を経て前記絶縁ハウジングの表裏面に押し出されるシール材と、を備え、
前記複数の蓄電モジュール間に挟装される板状部材。
(2) 上記(1)に記載の板状部材を備えた電池スタック。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、電池スタック用プレートの表裏面にシール材を容易に設けることができる板状部材及び電池スタックを提供することができる。
【0010】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。特に、後述される第11実施形態)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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