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公開番号2024170331
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-06
出願番号2024160699,2024060729
出願日2024-09-18,2024-04-04
発明の名称MFI型ゼオライト及びその製造方法
出願人東ソー株式会社
代理人
主分類C01B 39/36 20060101AFI20241129BHJP(無機化学)
要約【課題】
分散剤の使用や、粉砕を必須とすることなく、ゼオライトスラリーとしたときのハンドリング性に優れ、かつ有機化合物に対する高い吸着性能を有するMFI型ゼオライト、その製造方法及びこれを含む吸着剤の少なくともいずれかを提供することを目的とする。
【解決手段】
積算体積粒度分布におけるD50が0.5μm以上5.0μm以下であり、なおかつ、粉末X線回折パターンにおける、(101)面のピーク高さに対する(020)面のピーク高さが65%以上95%以下である、MFI型ゼオライトを提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
体積粒度分布における標準偏差が10μm以下であり、なおかつ、粉末X線回折パターンにおける、(101)面のピーク高さに対する(020)面のピーク高さが65%以上95%以下であり、アルミナに対するシリカのモル比が50以上3000以下である、MFI型ゼオライト。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
頻度体積粒度分布曲線がモノモーダル型である、請求項1に記載のMFI型ゼオライト。
【請求項3】
積算体積粒度分布におけるD50が0.5μm以上3.0μm以下である、請求項1又は2のいずれかに記載のMFI型ゼオライト。
【請求項4】
平均結晶径が0.1μm以上5.0μm以下である、請求項1又は2のいずれかに記載のMFI型ゼオライト。
【請求項5】
BET比表面積が300m

/g以上である、請求項1又は2のいずれかに記載のMFI型ゼオライト。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、MFI型ゼオライト及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
MFI型ゼオライトは、有機化合物の吸着剤として様々な工業分野で利用されている。一般的に、吸着剤としてMFI型ゼオライトを使用する場合、吸着効率を高くする観点から、一次粒子径を小さくし、また、比表面積を大きくすることが好ましい。吸着剤として適したMFI型ゼオライトとして、例えば、特許文献1では、構造指向剤としてノルマルプロピルアミンを使用して得られた、一次粒子径が1μm程度のペンタシル型ゼオライトが開示されている。
【0003】
一方、一次粒子径が5μm以下程度になると、一次粒子同士が凝集し、粗大な二次粒子を形成しやすくなる。その結果、ゼオライトスラリーとしたときの粘度が高くなり、ハンドリング性が低下する。
【0004】
スラリーに含まれるゼオライトの粒子、特に二次粒子の粒子径を小さくする方法として、ゼオライトスラリーに有機物等の分散剤を添加する方法(例えば、特許文献2)、ゼオライト粉末を粉砕する方法、が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-11422号
特開2004-67976号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1で開示されたMFI型ゼオライトでは、一次粒子の凝集が著しく、粗大な粒子を形成してしまう。そのため、粉末としての平均粒子径が小さなMFI型ゼオライトを得ることができなかった。
【0007】
一方、特許文献2で開示された分散剤を加える方法は、分散剤が、MFI型ゼオライト吸着特性に影響するため好ましくない。
【0008】
また、MFI型ゼオライトを粉砕して粒子径を小さくする方法があるが、粉砕では、粒子径の低下とともに、ゼオライトの結晶性が低下するため、吸着性能が低下する。
【0009】
本開示は、分散剤の使用や、粉砕を必須とすることなく、平均粒子径が小さく、かつ有機化合物に対する高い吸着性能を有するMFI型ゼオライト、その製造方法及びこれを含む吸着剤の少なくともいずれかを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示は、粉砕や、分散剤を使用することなく、ゼオライトスラリーとしたときのハンドリング性に優れているMFI型ゼオライトを製造する方法について検討した。その結果、原料を結晶化する工程において、密閉容器内の圧力を操作することで、従来の製造方法では得られなかった、平均粒子径が小さくかつ有機化合物に対する高い吸着性能を有するMFI型ゼオライトを直接結晶化できることを見出した。
(【0011】以降は省略されています)

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