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公開番号
2024170141
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-06
出願番号
2023087145
出願日
2023-05-26
発明の名称
調節装置およびCO2回収システム
出願人
三浦工業株式会社
代理人
弁理士法人北大阪特許事務所
主分類
B01D
53/62 20060101AFI20241129BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】供給ラインへ排ガスを引込んでCO
2
回収装置へ供給するシステムに設けられ、排ガスの排出量に関する情報を要することなく、排ガスの引込み量を適切に調節することが可能となる調節装置を提供する。
【解決手段】CO
2
を含んだ排ガスの排出経路の途中位置から、供給ラインへ当該排ガスを引込んでCO
2
回収装置へ供給するシステムに設けられる装置であって、前記排出経路の前記途中位置よりも後段側の所定位置における気流に関する気流情報を取得する情報取得手段と、取得された前記気流情報に基づいて、前記所定位置での気体の逆流が防止されるように、前記供給ラインへの前記排ガスの引込み量を調節する引込み量調節手段と、を備えた調節装置とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
CO
2
を含んだ排ガスの排出経路の途中位置から、供給ラインへ当該排ガスを引込んでCO
2
回収装置へ供給するシステムに設けられる装置であって、
前記排出経路の前記途中位置よりも後段側の所定位置における気流に関する気流情報を取得する情報取得手段と、
取得された前記気流情報に基づいて、前記所定位置での気体の逆流が防止されるように、前記供給ラインへの前記排ガスの引込み量を調節する引込み量調節手段と、
を備えたことを特徴とする調節装置。
続きを表示(約 430 文字)
【請求項2】
前記情報取得手段は、
前記所定位置近傍に設置された圧力損失部の前段側と後段側の差圧を、前記気流情報として取得することを特徴とする請求項1に記載の調節装置。
【請求項3】
前記引込み量調節手段は、
前記前段側の圧力値から前記後段側の圧力値を引いた差圧値が常に正の値となるように、前記引込み量を調節することを特徴とする請求項2に記載の調節装置。
【請求項4】
前記引込み量調節手段は、
前記差圧値が既定の正の値である目標値に近づくように、前記引込み量を調節することを特徴とする請求項2に記載の調節装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4の何れかに記載の調節装置を備え、
前記排ガスを前記供給ラインを介して前記CO
2
回収装置へ供給して、当該排ガスからCO
2
を回収することを特徴とするCO
2
回収システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、排ガスの引込み量を調節する調節装置、およびこれを有するCO
2
回収システムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、排ガス発生源より排出される排ガスからCO
2
(二酸化炭素)を回収するCO
2
回収装置が提案されている。回収されたCO
2
は、例えばドライアイスの原料や各種工業用ガス等として有効に利用可能である。
【0003】
一例として特許文献1には、製鉄所の熱風炉から排出される排ガス(原料ガス)からCO
2
を回収するCO
2
回収装置が開示されている。なお特許文献1では、製鉄所の熱風炉に限らず、他の種類の燃焼炉や熱処理炉から排出される排ガスからCO
2
を回収することについても言及されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-174407号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
排ガスをCO
2
回収装置に回収させるシステムとしては、排ガスの排出経路(例えば煙道)の途中位置とCO
2
回収装置を供給ラインで繋がるようにしたシステムが挙げられる。このシステムでは、排ガスの排出経路から供給ラインへ排ガスを引込むことにより、当該供給ラインを介してCO
2
回収装置へ排ガスを供給することが可能である。
【0006】
しかしながら、排ガス発生源から排出される排ガスの量に比べて供給ラインへの排ガスの引込み量が多くなると、排ガスの排出経路の下流側から外気等が逆流して供給ラインに入る虞がある。このような事態が生じると、供給ラインを介して外気等がCO
2
回収装置に入り、CO
2
の回収効率の低下やCO
2
回収装置の不具合(例えば吸収材の劣化)を招く虞がある。
【0007】
なお、排ガス発生源から排ガスの排出量に関する情報(例えば、排ガス発生源がボイラである場合における、燃焼動作の制御信号など)が得られる場合には、当該情報に基づいて、供給ラインへの排ガスの引込み量を調節する手法も採用され得る。しかし、排ガス発生源の種類や仕様等によっては、このような情報を得ることができず、当該手法を採用することが出来ない。
【0008】
本発明は上記課題に鑑み、供給ラインへ排ガスを引込んでCO
2
回収装置へ供給するシステムに設けられ、排ガスの排出量に関する情報を要することなく、排ガスの引込み量を適切に調節することが可能となる調節装置、およびこれを有するCO
2
回収システムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る調節装置は、CO
2
を含んだ排ガスの排出経路の途中位置から、供給ラインへ当該排ガスを引込んでCO
2
回収装置へ供給するシステムに設けられる装置であって、前記排出経路の前記途中位置よりも後段側の所定位置における気流に関する気流情報を取得する情報取得手段と、取得された前記気流情報に基づいて、前記所定位置での気体の逆流が防止されるように、前記供給ラインへの前記排ガスの引込み量を調節する引込み量調節手段と、を備えた構成とする。
【0010】
本構成によれば、供給ラインへ排ガスを引込んでCO
2
回収装置へ供給するシステムに設けられ、排ガスの排出量に関する情報を要することなく、排ガスの引込み量を適切に調節することが可能となる。なおここでの気流情報は、少なくとも気流の向きが分かる情報であり、気流の向きと強さの度合が分かる情報も含む概念である。
(【0011】以降は省略されています)
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