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公開番号2024169859
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-06
出願番号2023086674
出願日2023-05-26
発明の名称制御装置、粉粒体供給システム、制御方法、およびプログラム
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B65G 53/66 20060101AFI20241129BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】供給先設備の指令どおりの流量で粉粒体を供給することができる制御装置を提供する。
【解決手段】粉粒体供給システムの制御装置であって、供給先設備から指示される切出し流量の指令値を粉粒体の質量濃度の設定値と、搬送ラインを流れるガス合計流量の設定値とに分解して設定する設定部と、前記質量濃度の設定値と、前記搬送ラインにおける前記粉粒体の質量濃度の計測値とに基づいて、加圧ガス、エアレーションガス、および搬送ガスのうち少なくとも1つのガスの流量を補正する補正設定値を算出する質量濃度制御部と、前記ガス合計流量の設定値および前記補正設定値に基づいて、前記加圧ガス、前記エアレーションガス、および前記搬送ガスのうち少なくとも1つのガスの流量設定値を決定する配分部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内部に粉粒体を貯蔵する吹込みタンクと、
前記吹込みタンクに加圧ガスを供給する加圧ガスラインと、
前記吹込みタンクにエアレーションガスを供給するエアレーションガスラインと、
前記吹込みタンクから切出された前記粉粒体に搬送ガスを供給して供給先設備へ搬送する搬送ラインと、
を備える粉粒体供給システムの制御装置であって、
前記供給先設備から指示される切出し流量の指令値を粉粒体の質量濃度の設定値と、前記搬送ラインを流れるガス合計流量の設定値とに分解して設定する設定部と、
前記質量濃度の設定値と、前記搬送ラインにおける前記粉粒体の質量濃度の計測値とに基づいて、前記加圧ガス、前記エアレーションガス、および前記搬送ガスのうち少なくとも1つのガスの流量を補正する補正設定値を算出する質量濃度制御部と、
前記ガス合計流量の設定値および前記補正設定値に基づいて、前記加圧ガス、前記エアレーションガス、および前記搬送ガスのうち少なくとも1つのガスの流量設定値を決定する配分部と、
を備える制御装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記質量濃度制御部は、前記質量濃度の計測値が前記質量濃度の設定値に一致するように前記エアレーションガスの前記補正設定値を求め、
前記配分部は、
前記吹込みタンクへのガス合計流入量と前記加圧ガスおよび前記エアレーションガスの流量との関係を予め規定した配分情報に基づいて、前記ガス合計流量の設定値に対応するエアレーションガス流量基準値および加圧ガス流量基準値を定め、
前記エアレーションガス流量基準値に前記補正設定値を加算して前記エアレーションガスの流量設定値を決定し、
前記加圧ガス流量基準値から前記補正設定値を減じて前記加圧ガスの流量設定値を決定する、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記質量濃度制御部は、前記質量濃度の計測値が前記質量濃度の設定値に一致するように、前記搬送ガスの前記補正設定値を求め、
前記配分部は、前記ガス合計流量から前記加圧ガスの流量の計測値および前記エアレーションガスの流量の計測値を減じた搬送ガス基準流量を設定するとともに、設定した前記搬送ガス基準流量に前記補正設定値を加算して、前記搬送ガスの流量設定値を決定する、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項4】
前記粉粒体供給システムは、前記搬送ラインに並列に接続される複数の前記吹込みタンクを備え、
前記配分部は、前記ガス合計流量の設定値を複数の前記吹込みタンクそれぞれの加圧ガス流量設定値およびエアレーションガス流量設定値に配分する、
請求項2に記載の制御装置。
【請求項5】
前記粉粒体供給システムは、前記吹込みタンクの高さ方向において、前記エアレーションガスラインよりも高い位置に設けられ、前記吹込みタンクに第2のエアレーションガスを供給する第2のエアレーションガスラインをさらに備え、
前記制御装置は、前記配分部が決定したエアレーションガスの流量設定値に応じたエアレーションガス流量調整弁の開度に基づいて、前記第2のエアレーションガスの流量設定値を決定する第2の配分部をさらに備える、
請求項2に記載の制御装置。
【請求項6】
前記制御装置は、前記吹込みタンク内における粉粒体の循環モデルに基づいて前記第2のエアレーションガスの流量設定値の変化率設定値を決定する変化率設定部をさらに備え、
前記第2の配分部は、前記変化率設定値にさらに基づいて、前記第2のエアレーションガスの流量設定値を決定する、
請求項5に記載の制御装置。
【請求項7】
前記粉粒体供給システムは、前記吹込みタンクの高さ方向において、前記エアレーションガスラインよりも高い位置に設けられ、前記吹込みタンクに第3のエアレーションガスを供給する第3のエアレーションガスラインをさらに備え、
前記第2の配分部は、前記第2のエアレーションガスの流量設定値を、所定の割合で、前記第2のエアレーションガスの流量と前記第3のエアレーションガスの流量とに按分する、
請求項6に記載の制御装置。
【請求項8】
前記粉粒体供給システムは、前記吹込みタンクの重量を計測する秤量計と、前記搬送ラインにおける粉粒体の流量を計測する流量計とをさらに備え、
前記制御装置は、前記吹込みタンクの重量および前記粉粒体の流量の計測値に基づいて、前記切出し流量の指令値を補正する切出し流量補正部をさらに備える、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項9】
前記切出し流量補正部は、前記供給先設備の状態量にさらに基づいて、前記切出し流量の指令値を補正する、
請求項8に記載の制御装置。
【請求項10】
前記制御装置は、前記供給先設備の状態量の指令値および計測値に基づいて、前記切出し流量の指令値を補正する切出し流量補正部をさらに備える、
請求項1に記載の制御装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、制御装置、粉粒体供給システム、制御方法、およびプログラムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、冶金反応容器内の溶融金属に粉粒化された反応剤を吹き込む粉粒体供給システムについて記載されている。
【0003】
図25は、従来の粉粒体供給システム90の一例を示す図である。粉粒体供給システム90は、秤量吹込みタンク92から供給先設備910へ粉粒体を搬送および供給する。
【0004】
秤量吹込みタンク92の上部には、タンク内の圧力をフィードバック制御するための圧力制御装置94および加圧制御弁V91を備える加圧ガスライン95が接続される。秤量吹込みタンク92の下部には、タンク内の粉粒体を流動化するためのエアレータ93が取り付けられている。エアレータ93にエアレーションガスライン96を介してエアレーションガスを供給すると、粉粒体は流動化され、秤量吹込みタンク92と搬送ライン97との差圧により搬送ライン97に切出される。そして、搬送ライン97に設けた流量制御装置98によって搬送ガスを流量フィードバック制御することにより、指定された流量で粉粒体を供給先設備10へ搬送するようにしている。
【0005】
また、秤量吹込みタンク92には、ロードセル等の秤量計91が取り付けられ、粉粒体を含む秤量吹込みタンク92の重量が計測される。エアレーションガスライン96にはエアレーションガス流量制御弁V92が設けられており、エアレーションガスライン96を介して供給されるガスの流量は、エアレーションガス流量制御弁V92の開度を調整することにより制御することができる。切出しライン99には、切出し流量制御弁V93が設けられており、切出し流量制御弁V93の開度を調整することにより、切出しライン99へ供給される粉粒体の流量を制御することができる。切出しライン99における切出し流量制御弁V93の上流側には、流速センサC91と質量濃度センサC92が設けられ、切出しライン99へ切出される粉粒体の流速と質量濃度がそれぞれのセンサにより計測される。秤量吹込みタンク92から切出しライン99へと切出される粉粒体の重量は、秤量計91が計測する重量によって検出することができる。搬送ライン97には搬送気体の流量をフィードバック制御することを目的とした流量制御装置98および搬送ガス流量制御弁V94が設けられており、搬送ガスの流量は所望の流量に制御される。
【0006】
粉粒体の搬送流量(kg/s)は、秤量計91が指示する粉粒体を含む秤量吹込みタンク92の重量m(kg)の時間変化率dm/dtからわかる。
【0007】
しかし、計るべき粉粒体の重量に比べると、その容器である秤量吹込みタンク92の重量が大きいので、秤量計91で粉粒体の重量を正確に計ることは難しい。切出し流量(kg/s)は1秒毎の重量変化によってあらわすことができる。例えば、1秒毎の切出し流量が1kg/sであるならば、秤量計91の分解能は0.1kg程度が必要である。しかし、秤量吹込みタンク92の重量が数トンある場合には、安価な計器で十分な分解能を得ることは難しい。
【0008】
そこで、特許文献2では、計測した切出し流量(kg/s)が供給先設備10から指示された指令値に一致するように、制御部920が切出し流量制御弁V93の開度を、例えば比例積分制御(PI制御)で調節する技術が開示されている。
【0009】
また、特許文献2には、制御部920が秤量吹込みタンク92の圧力を、例えば比例積分制御で調節することにより、切出し流量(kg/s)と指令値とを一致させる技術も開示されている。秤量吹込みタンク92の圧力が増加すると、搬送ライン97との圧力差が拡大し、切出し流量制御弁V93の前後差圧が拡大する。これにより、切出し流量制御弁V93の開度を開かなくても切出し流量(kg/s)を増やすことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開昭62-215424号公報
特許第6812071号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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