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公開番号2024169592
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2024162015,2023536794
出願日2024-09-19,2022-07-21
発明の名称樹脂製容器の製造方法および製造装置
出願人日精エー・エス・ビー機械株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B29C 49/54 20060101AFI20241128BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】アンダーカット形状を有する容器をブロー割型から離型したときに、離型後の容器を適正に搬出できる樹脂製容器の製造方法を提供する。
【解決手段】アンダーカット形状を有する樹脂製容器の製造方法は、アンダーカット部を有するキャビティ金型にプリフォームを収容する工程と、プリフォームの内側にコア金型を挿入する工程と、コア金型を介してプリフォーム内にブローエアを導入し、プリフォームを容器にブロー成形する工程と、内側に前記コア金型が配置された容器の首部を外側から搬送チャックで把持し、コア金型と搬送チャックで容器の首部を挟み込む工程と、キャビティ金型を型開きする工程と、を含む。型開きにより、コア金型および搬送チャックで首部が挟み込まれた容器がアンダーカット部から離型される。
【選択図】図11


特許請求の範囲【請求項1】
アンダーカット形状を有する樹脂製容器の製造方法であって、
アンダーカット部を有するキャビティ金型にプリフォームを収容する工程と、
前記プリフォームの内側にコア金型を挿入する工程と、
前記コア金型を介して前記プリフォーム内にブローエアを導入し、前記プリフォームを容器にブロー成形する工程と、
内側に前記コア金型が配置された前記容器の首部を外側から搬送チャックで把持し、前記コア金型と前記搬送チャックで前記容器の首部を挟み込む工程と、
前記キャビティ金型を型開きする工程と、を含み、
前記型開きにより、前記コア金型および前記搬送チャックで前記首部が挟み込まれた前記容器が前記アンダーカット部から離型される
樹脂製容器の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂製容器の製造方法および製造装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、例えばウォータサーバ用などの大容量の樹脂製容器において、容器の剛性を確保するために容器の肩部に凸リブを形成したものが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。また、ウォータサーバ用の樹脂製容器(バック・イン・ボックス)を、1ステップ式(ホットパリソン式)のブロー成形装置で製造する方法も知られている(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5253085号公報
特開2010-126224号公報
特許第3354279号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種のリブ付容器をブロー成形する場合、ブロー割型に対して凸リブがアンダーカット形状となる。そのため、ブロー成形後に容器をブロー割型から無理抜きすると、離型の際に容器が横揺れし、容器とブロー割型の接触や搬送部材からの容器の脱落等が生じて適正な容器の搬出が妨げられる可能性がある。特に、大容量のリブ付容器の場合、大型化した容器とブロー割型の離型時の隙間が小さくなる傾向があるので、上記の事象がより生じやすくなる。
【0005】
特許文献3のような1ステップ式のブロー成形装置は、搬送機構(回転盤)に固定されたネック型により、成形中はプリフォームや容器がそれらのネック部(首部)を介して常時支持されている。1ステップ式のブロー成形装置では、プリフォームや容器のネック部が外側から剛性度の高いネック型で強く支持され、ネック部とネック型との係合度合も高い。そのため、ブロー割型からの離型時に容器の脱落等の不具合が生ずるおそれは比較的低いといえる。一方、ブロー成形中にチャック部材等によりプリフォームや容器に対する脱着動作を行う2ステップ式のブロー成形装置(例えば特許第5503748号)や1.5ステップ式のブロー成形装置(例えば特許第6118529号)では、離型時に容器の脱落等が生ずるおそれは高くなる。
【0006】
リブ付容器の製造工程でブロー成形後に容器の搬出が適正に行われない場合、容器の除去等のメンテナンス作業で生産性が大きく低下し、装置や金型の破損も生じやすくなってしまう。また、可動式入子を有するブロー割型を使用すれば上記の事象を防止できるが、この場合には金型の製造コストが高くなってしまう。さらに、容器の高速生産をするためにはブロー割型から容器を高速で搬出させる必要があるが、大容量のリブ付容器を製造する場合は、脱落等による搬出時の不具合が一層生じ易くなる。
【0007】
さらに、2ステップ式や1.5ステップ式のブロー成形装置で肩部に凸リブがある樹脂製容器を製造する場合、1ステップ式のようにネック型でプリフォームの首部全体を支持した状態でブロー成形を行わず、プリフォームをその首部の突状部(サポートリングや環状フランジ)でブロー型の上面にフリー状態で支持させてブロー成形を行うことがある。この態様では、容器を離型させる際、首部の突起部がブロー型の上面とこすれ、突起部の下面にキズが形成されてしまう場合がある。突起部にキズが形成されると、容器の見栄えが悪くなり、後工程への搬送で支障が生じるおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、アンダーカット形状を有する樹脂製容器の製造方法であり、アンダーカット部を有するキャビティ金型にプリフォームを収容する工程と、プリフォームの内側にコア金型を挿入する工程と、コア金型を介してプリフォーム内にブローエアを導入し、プリフォームを容器にブロー成形する工程と、内側にコア金型が配置された容器の首部を外側から搬送チャックで把持し、コア金型と搬送チャックで容器の首部を挟み込む工程と、キャビティ金型を型開きする工程と、を含む。型開きにより、コア金型および搬送チャックで首部が挟み込まれた容器がアンダーカット部から離型される。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、アンダーカット形状を有する容器をブロー割型から離型したときに、離型後の容器を適正に搬出できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態のブロー成形装置の構成を模式的に示す平面図である。
射出成形部および冷却部のプリフォームの搬送の概略を示す図である。
ブロー成形部および容器の正面図である。
閉状態の支持部材を示す平面図である。
開状態の支持部材を示す平面図である。
ブロー成形工程の動作例を示す図である。
図6の続きの図である。
図7の続きの図である。
図8の続きの図である。
図9の続きの図である。
ブローキャビティ型を型開きするときの状態例を示す図である。
第1の変形例のブローキャビティ型の構成例を示す図である。
第2の変形例のブロー成形部の構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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