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公開番号2024169574
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2024161157,2023214637
出願日2024-09-18,2018-04-04
発明の名称符号化装置及び復号装置
出願人パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカ,Panasonic Intellectual Property Corporation of America
代理人個人,個人,個人
主分類H04N 19/117 20140101AFI20241128BHJP(電気通信技術)
要約【課題】さらなる改善を実現する。
【解決手段】符号化装置は、第1輝度ブロックと第2輝度ブロックとの第1境界に対して輝度フィルタ処理を行い、第1色差ブロックと第2色差ブロックとの第2境界に対して色差フィルタ処理を行い、輝度フィルタ処理において、第1境界に直交する方向に並んだ、第1輝度ブロック及び第2輝度ブロックに含まれる複数の輝度サンプルの値の変化量が各第1閾値を超えないようなクリップ処理を用いて、複数の輝度サンプルの値を変更し、各第1閾値は、第1輝度ブロック、第2輝度ブロックのサイズ、及び量子化パラメータに基づいて決定され、かつ、第1境界を基準に対称又は非対称に設定される。
【選択図】図13
特許請求の範囲【請求項1】
処理回路と、
前記処理回路に接続されたメモリとを備え、
前記処理回路は、前記メモリを用いて、
第1輝度ブロックと第2輝度ブロックとの第1境界に対して輝度フィルタ処理を行い、
第1色差ブロックと第2色差ブロックとの第2境界に対して色差フィルタ処理を行い、
前記輝度フィルタ処理において、
前記第1境界に直交する方向に並んだ、前記第1輝度ブロック及び前記第2輝度ブロックに含まれる複数の輝度サンプルの値の変化量が各第1閾値を超えないようなクリップ処理を用いて、前記複数の輝度サンプルの値を変更し、
前記各第1閾値は、前記第1輝度ブロック、前記第2輝度ブロックのサイズ、及び量子化パラメータに基づいて決定され、かつ、前記第1境界を基準に対称又は非対称に設定され、
前記色差フィルタ処理において、
前記第2境界に直交する方向に並んだ、前記第1色差ブロック及び前記第2色差ブロックに含まれる複数の色差サンプルの値の変化量が各第2閾値を超えないようなクリップ処理を用いて、前記複数の色差サンプルの値を変更する、
符号化装置。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
処理回路と、
前記処理回路に接続されたメモリとを備え、
前記処理回路は、前記メモリを用いて、
第1輝度ブロックと第2輝度ブロックとの第1境界に対して輝度フィルタ処理を行い、
第1色差ブロックと第2色差ブロックとの第2境界に対して色差フィルタ処理を行い、
前記輝度フィルタ処理において、
前記第1境界に直交する方向に並んだ、前記第1輝度ブロック及び前記第2輝度ブロックに含まれる複数の輝度サンプルの値の変化量が各第1閾値を超えないようなクリップ処理を用いて、前記複数の輝度サンプルの値を変更し、
前記各第1閾値は、前記第1輝度ブロック、前記第2輝度ブロックのサイズ、及び量子化パラメータに基づいて決定され、かつ、前記第1境界を基準に対称又は非対称に設定され、
前記色差フィルタ処理において、
前記第2境界に直交する方向に並んだ、前記第1色差ブロック及び前記第2色差ブロックに含まれる複数の色差サンプルの値の変化量が各第2閾値を超えないようなクリップ処理を用いて、前記複数の色差サンプルの値を変更する、
復号装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、符号化装置、復号装置、符号化方法及び復号方法に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
HEVC(High-Efficiency Video Coding)と称される映像符号化標準規格が、JCT-VC(Joint Collaborative Team on Video Coding)により標準化されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
H.265(ISO/IEC 23008-2 HEVC(High Efficiency Video Coding))
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような符号化及び復号技術では、さらなる改善が求められている。
【0005】
そこで、本開示は、さらなる改善を実現できる符号化装置、復号装置、符号化方法又は復号方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る符号化装置は、処理回路と、前記処理回路に接続されたメモリとを備え、前記処理回路は、前記メモリを用いて、第1輝度ブロックと第2輝度ブロックとの第1境界に対して輝度フィルタ処理を行い、第1色差ブロックと第2色差ブロックとの第2境界に対して色差フィルタ処理を行い、前記輝度フィルタ処理において、前記第1境界に直交する方向に並んだ、前記第1輝度ブロック及び前記第2輝度ブロックに含まれる複数の輝度サンプルの値の変化量が各第1閾値を超えないようなクリップ処理を用いて、前記複数の輝度サンプルの値を変更し、前記各第1閾値は、前記第1輝度ブロック、前記第2輝度ブロックのサイズ、及び量子化パラメータに基づいて決定され、かつ、前記第1境界を基準に対称又は非対称に設定され、前記色差フィルタ処理において、前記第2境界に直交する方向に並んだ、前記第1色差ブロック及び前記第2色差ブロックに含まれる複数の色差サンプルの値の変化量が各第2閾値を超えないようなクリップ処理を用いて、前記複数の色差サンプルの値を変更する。
【0007】
なお、これらの全般的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【発明の効果】
【0008】
本開示は、さらなる改善を実現できる符号化装置、復号装置、符号化方法又は復号方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施の形態1に係る符号化装置の機能構成を示すブロック図である。
図2は、実施の形態1におけるブロック分割の一例を示す図である。
図3は、各変換タイプに対応する変換基底関数を示す表である。
図4Aは、ALFで用いられるフィルタの形状の一例を示す図である。
図4Bは、ALFで用いられるフィルタの形状の他の一例を示す図である。
図4Cは、ALFで用いられるフィルタの形状の他の一例を示す図である。
図5Aは、イントラ予測における67個のイントラ予測モードを示す図である。
図5Bは、OBMC処理による予測画像補正処理の概要を説明するためのフローチャートである。
図5Cは、OBMC処理による予測画像補正処理の概要を説明するための概念図である。
図5Dは、FRUCの一例を示す図である。
図6は、動き軌道に沿う2つのブロック間でのパターンマッチング(バイラテラルマッチング)を説明するための図である。
図7は、カレントピクチャ内のテンプレートと参照ピクチャ内のブロックとの間でのパターンマッチング(テンプレートマッチング)を説明するための図である。
図8は、等速直線運動を仮定したモデルを説明するための図である。
図9Aは、複数の隣接ブロックの動きベクトルに基づくサブブロック単位の動きベクトルの導出を説明するための図である。
図9Bは、マージモードによる動きベクトル導出処理の概要を説明するための図である。
図9Cは、DMVR処理の概要を説明するための概念図である。
図9Dは、LIC処理による輝度補正処理を用いた予測画像生成方法の概要を説明するための図である。
図10は、実施の形態1に係る復号装置の機能構成を示すブロック図である。
図11は、実施の形態1に係るデブロッキングフィルタ処理のフローチャートである。
図12は、実施の形態1に係るブロック境界における画素配置例を示す図である。
図13は、実施の形態1に係るデブロッキングフィルタ処理のフローチャートである。
図14は、実施の形態2に係るデブロッキングフィルタ処理のフローチャートである。
図15は、実施の形態2に係るブロック内の画素位置と誤差との関係を示す図である。
図16は、実施の形態3に係るデブロッキングフィルタ処理のフローチャートである。
図17は、実施の形態3に係るDCT-IIの変換基底を示す図である。
図18は、実施の形態3に係るDST-VIIの変換基底を示す図である。
図19は、実施の形態4に係るデブロッキングフィルタ処理のフローチャートである。
図20は、実施の形態5に係るデブロッキングフィルタ処理のフローチャートである。
図21は、実施の形態5に係るイントラ予測方向とブロック境界の方向とに基づく重みの一例を示す図である。
図22は、実施の形態6に係るデブロッキングフィルタ処理のフローチャートである。
図23は、実施の形態6に係る量子化パラメータに基づく重みの一例を示す図である。
図24は、コンテンツ配信サービスを実現するコンテンツ供給システムの全体構成図である。
図25は、スケーラブル符号化時の符号化構造の一例を示す図である。
図26は、スケーラブル符号化時の符号化構造の一例を示す図である。
図27は、webページの表示画面例を示す図である。
図28は、webページの表示画面例を示す図である。
図29は、スマートフォンの一例を示す図である。
図30は、スマートフォンの構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
画像符号化方式の一つであるH.265/HEVCのデブロッキングフィルタ処理ではブロック境界を挟み対称な特性を有するフィルタが適用されている。これにより、例えばブロック境界を挟んで一方に位置する画素の誤差が小さく、ブロック境界を挟んで他方に位置する画素の誤差が大きい場合のような、誤差分布が不連続な場合に、対称にフィルタ処理を施してしまうことにより誤差の低減効率が低下してしまうことがある。ここで、誤差とは、原画像と再構成画像との画素値の差である。
(【0011】以降は省略されています)

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