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公開番号2024169316
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2024066251
出願日2024-04-16
発明の名称薬品鑑査システム、及び薬品鑑査プログラム
出願人株式会社湯山製作所
代理人個人,個人
主分類A61J 3/00 20060101AFI20241128BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】薬品の鑑査の効率及び精度を確保する。
【解決手段】薬品鑑査システム10は、被測定物の重量を測定する計量器1と、計量器1の荷重受部1aに取り付けられる台2と、風防部材3と、計量器1の荷重受部1aに取り付けられる台2を撮影範囲に含むカメラ4と、を備える。風防部材3は荷重受部とは接触せず荷重受部の外側において、台2の下面への風を遮断する位置に配置される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被測定物の重量を測定する計量器と、
前記計量器の荷重受部に取り付けられる台と、
風防部材と、
前記計量器の前記荷重受部に取り付けられる前記台を撮影範囲に含むカメラと、を備え、
前記風防部材は前記荷重受部とは接触せず、前記荷重受部の外側において、前記台の下面への風を遮断する位置に配置される、薬品鑑査システム。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
請求項1に記載の薬品鑑査システムであって、
前記カメラの光軸は、垂直方向に対して傾いて配置される、薬品鑑査システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の薬品鑑査システムであって、
前記風防部材は、前記台及び前記荷重受部から離間し、且つ、前記台の下方から前記台の側方に延びて形成される、薬品鑑査システム。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の薬品鑑査システムであって、
前記カメラで撮影された画像から、前記台に置かれたトレイに付されたマーカを検出し、検出したマーカに基づいて前記トレイを識別するトレイ識別部と、
前記トレイ識別部の識別結果、及び、前記計量器による計量値を用いて、前記台に置かれたトレイ上の薬品の重量を計算する重量計算部とを、さらに備える、薬品鑑査システム。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の薬品鑑査システムであって、
前記カメラで撮影された画像から、前記台に置かれたトレイに付されたマーカを検出し、検出したマーカに基づいて前記画像における薬品の検出対象範囲を決定する対象範囲決定部と、
前記対象範囲決定部で決定された前記検出対象範囲における薬品領域を検出する薬品領域検出部とを、さらに備える薬品鑑査システム。
【請求項6】
請求項4に記載の薬品鑑査システムであって、
前記マーカは、白又は黒の単位領域が互いに直交する2方向(例えば、縦と横)に隙間なく配置されて構成され、
前記マーカにおいて、黒の単位領域が必ず2以上隣接して配置される、薬品鑑査システム。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の薬品鑑査システムであって、
前記台に薬品が追加された場合に、前記カメラで撮影された画像及び前記計量器の測定の少なくとも1つにより、前記台への薬品の追加を検出する追加薬品検出部と、
前記計量器で測定された重量の増加分に基づき、前記台へ追加された薬品の重量を計算する重量計算部と、
前記追加された薬品の重量に基づく数量を、処方データと照合する照合部と、をさらに備える、薬品鑑査システム。
【請求項8】
薬品鑑査プログラムであって、
計量器と、前記計量器の荷重受部に取り付けられる台を撮影範囲に含むカメラに接続されたコンピュータに、
前記カメラで撮影された画像から、前記台に置かれたトレイのマーカを検出する処理と、
前記検出したマーカに基づいて前記トレイを識別する処理と、
前記トレイの識別結果、及び、前記計量器による計量値を用いて、前記台に置かれたトレイ上の薬品の重量を計算する処理とを、実行させる、薬品鑑査プログラム。
【請求項9】
薬品鑑査プログラムであって、
計量器と、前記計量器の荷重受部に取り付けられる台を撮影範囲に含むカメラに接続されたコンピュータに、
前記カメラで撮影された画像から、前記台に置かれたトレイに付されたマーカを検出する処理と、
前記検出したマーカに基づいて前記画像における薬品の検出対象範囲を決定する処理と、
前記決定された前記検出対象範囲における薬品領域を検出する処理とを、実行させる、薬品鑑査プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、処方データに基づいて調剤された薬品の鑑査に用いられる薬品鑑査システムに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
特開2016-047223号公報(特許文献1)には、鑑査支援装置が開示される。この鑑査支援装置は、複数の秤量部と、薬品の包装材から薬品識別情報を読み取る情報読取部とを備える。情報読取部によって薬品識別情報が読み取られるごとに、薬品識別情報に対応する秤量部として特定された秤量部の秤量結果と処方データとの照合処理が開始される。これにより、処方データに含まれる複数種類の処方薬品の鑑査を効率的に行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-047223号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
薬剤師等の作業者が処方に基づいて調剤する際に、調剤した薬品をトレイに入れて、確認及び運搬をすることが多い。発明者らは、薬品をトレイに入れた状態で計量できるようにすることで、鑑査の作業効率を向上できることを見出した。そのため、作業効率の観点からは、計量器の台を大きくすることが好ましい。しかし、台を大きくすると、台から計量器への荷重の安定性が低くなり計量精度に影響する場合がある。
【0005】
そこで、本願は、薬品の鑑査の効率及び精度を確保できる薬品識別支援システム、及び、薬品鑑査プログラムを開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態における薬品鑑査システムは、被測定物の重量を測定する計量器と、前記計量器の荷重受部に取り付けられる台と、風防部材と、前記計量器の荷重受部に取り付けられる前記台を撮影範囲に含むカメラと、を備える。
前記風防部材は荷重受部とは接触せず、前記荷重受部の外側において、前記台の下面への風を遮断する位置に配置される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、本実施形態の薬品鑑査システムの構成例を示す図である。
図2は、計量器、カメラ、台、及び風防部材の組み立て例を示す斜視図である。
図3は、風防部材を計量器1に取り付けた状態と外した状態の例を示す斜視図である。
図4は、図3(a)のA-A線の断面図である。
図5は、台の構成例を示す斜視図である。
図6は、カメラの配置例を説明するための図である。
図7は、ハウジングの長手方向の一方端側に端末が配置される例を示す図である。
図8は、スタンド14の構成例を説明するための図である。
図9は、本実施形態における追加の風防カバーの構成例を示す図である。
図10は、図1に示す薬品鑑査システムの動作例を示すフローチャートである。
図11は、図1に示す薬品鑑査システムの他の動作例を示すフローチャートである。
図12は、図1に示す薬品鑑査システムの他の動作例を示すフローチャートである。
図13は、カメラ4で撮影された画像の例を示す図である。
図14は、マーカの例を示す図である。
図15は、図11に示す動作例においてカメラで撮影される画像の例を示す図である。
図16は、画像のマーカM1~M9に基づいて決定された検出対象範囲TG1の例を示す図である。
図17は、予備撮影及び予備検出の例を説明するための図である。
図18は、図11又は図12の薬品認識処理の具体例を示すフローチャートである。
図19は、図18のコード読取(S25)の具体例を示すフローチャートである。
図20は、図18のOCR処理(S26)の具体例を示すフローチャートである。
図21は、学習済みモデルを生成するための学習処理の例を説明する図である。
図22は、図20(b)のS45~S47における回転角度の決定処理の例を説明するための図である。
図23は、PTPシートの輪郭線と直線の交点の数の例を示す図である。
図24は、薬品領域に薬品名を重ねて表示する例を示す図である。
図25は、薬品名枠の重なりを解消するために薬品名枠を移動させる処理の例を説明するための図である。
図26は、薬品名枠の移動前後の表示例を示す図である。
図27は、薬品鑑査システムの構成例を示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
発明者らは、1台の計量器を用いて効率よく複数の薬品を鑑査するためのシステムを検討した。検討において、計量器の荷重受部に取り付ける台を大きくして、より大きなトレイを載せられるようにすることを試みた。大きなトレイに薬品を載せた状態で計量可能であれば、現場における薬品の鑑査作業の容易性及び効率を向上できる。しかし、台を大きくすると、台に薬品を入れたトレイを載せると、計量器の測定値が安定しない場合がある。この原因の一つに、水平方向に延在する台の下面に当たる風が考えられる。そこで、発明者らは、水平方向において延在する台の下面への風を遮断する風防部材を設ける構成に想到した。この構成により、薬品の鑑査の効率及び精度を確保できる。以下の実施形態は、この知見に基づくものである。
【0009】
(構成1)
本発明の実施形態における薬品鑑査システムは、被測定物の重量を測定する計量器と、前記計量器の荷重受部に取り付けられる台と、風防部材と、前記計量器の荷重受部に取り付けられる前記台を撮影範囲に含むカメラと、を備える。
前記風防部材は荷重受部とは接触せず、前記荷重受部の外側において、前記台の下面への風を遮断する位置に配置される。
【0010】
上記構成1によれば、防風部材により、台の下面への風が防がれる。そのため、台を水平方向へ延在させても風による計量精度への影響が小さい。台の水平方向の寸法を大きくしつつ、精度も確保できる。また、台はカメラの撮影範囲内なので、台に載せられたトレイの薬品も撮影範囲内となる。結果として、薬品の鑑査の効率及び精度を確保できる。
(【0011】以降は省略されています)

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