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公開番号
2024169192
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023086453
出願日
2023-05-25
発明の名称
コンセント装置
出願人
河村電器産業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01R
13/713 20060101AFI20241128BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】 トラッキング放電による劣化が一定量進んだら遮断動作し、更に劣化が進んだらコンセント装置の交換を推奨する報知を行う。
【解決手段】 接続されたプラグ3の栓刃3a間で発生するトラッキング放電を検出するトラッキング電流検出部21と、プラグ3へ通電する電路Lを遮断する電路遮断機構部11と、遮断した電路Lを復帰操作する操作レバー11aと、トラッキング放電を検知したら電路遮断機構部11を遮断動作させるコンセントCPU29と、異常発生を報知する報知部22と、トラッキング放電に起因する電路Lの遮断回数を記憶する記憶部26とを有している。コンセントCPU29は、所定の電流値を超えるトラッキング放電が一定時間継続したら電路遮断機構部11を遮断動作させる一方、遮断回数が所定の回数に達したらコンセント装置1の交換を推奨する報知を実施する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
接続されたプラグの栓刃間で発生するトラッキング放電を検出するためのトラッキング電流検出部と、トラッキング放電を判定するトラッキング判定部と、前記プラグへ通電する電路を遮断する電路遮断機構部と、電源投入操作する操作レバーと、トラッキング放電を検出したら前記電路遮断機構部を遮断動作させる遮断制御部と、を備えたコンセント装置であって、
異常発生を報知する報知部及び報知部を制御する報知制御部と、
トラッキング放電に起因する電路の遮断回数を記憶する遮断回数記憶部と、
トラッキング放電の継続時間を計測する継続時間計測部と、を有し、
前記遮断制御部は、前記トラッキング電流検出部が検出した電流値が所定の電流値を超え、且つ当該放電が一定時間以上継続したら前記電路遮断機構部を遮断動作させる一方、
前記報知制御部は、前記遮断回数が設定された所定の回数に達したら、コンセント装置の交換を推奨する報知を実施することを特徴とするコンセント装置。
続きを表示(約 200 文字)
【請求項2】
前記所定の電流値を超える放電が発生したら、前記報知部がトラッキング放電発生の報知を行うことを特徴とする請求項1記載のコンセント装置。
【請求項3】
トラッキング放電の発生間隔を計時する放電間隔計時部を有し、
前記遮断制御部は、計時したトラッキング放電の発生間隔が所定の時間間隔以下であったら、前記電路を遮断することを特徴とする請求項1又は2記載のコンセント装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、トラッキング現象が発生したらプラグへの出力を遮断する機能を備えたコンセント装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
コンセント装置は、接続されたプラグの栓刃間でトラッキング放電が発生することがある。トラッキング放電は放置すると発火等の恐れがあるため、発生を検知して電路を遮断する機能を備えたものがある。
例えば、特許文献1のコンセント装置では、トラッキング放電を検知したら電路を遮断し、加えてトラッキング放電の発生をブザーの鳴動や表示部の表示で報知した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-220363号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来のコンセント装置は、電路を遮断する際にそれがトラッキング放電発生による遮断であることが報知されたため、利用者は遮断動作した原因を認識できた。
しかしながら、軽微なトラッキング放電であっても電路を遮断したため、電源が不安定になる等の前触れ無く突然電路が遮断される場合が発生し、利用者にとっては利便性が悪かった。
加えて、トラッキング放電を検知して遮断動作させても、点検せずにオン操作してコンセントの使用を継続する場合があり、劣化が進行しても放置される問題があった。
【0005】
そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、トラッキング放電による劣化が一定量進んだら遮断動作し、更に劣化が進んだらコンセント装置の交換を推奨する報知を行うコンセント装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する為に、本発明に係るコンセント装置は、接続されたプラグの栓刃間で発生するトラッキング放電を検出するためのトラッキング電流検出部と、トラッキング放電を判定するトラッキング判定部と、プラグへ通電する電路を遮断する電路遮断機構部と、電源投入操作する操作レバーと、トラッキング放電を検出したら電路遮断機構部を遮断動作させる遮断制御部と、を備えたコンセント装置であって、異常発生を報知する報知部及び報知部を制御する報知制御部と、トラッキング放電に起因する電路の遮断回数を記憶する遮断回数記憶部と、トラッキング放電の継続時間を計測する継続時間計測部と、を有し、遮断制御部は、トラッキング電流検出部が検出した電流値が所定の電流値を超え、且つ当該放電が一定時間以上継続したら電路遮断機構部を遮断動作させる一方、報知制御部は、遮断回数が設定された所定の回数に達したら、コンセント装置の交換を推奨する報知を実施することを特徴とする。
この構成によれば、トラッキング放電が発生しても、その継続時間が一定の時間未満であれば電路を遮断しないため、軽微なトラッキング放電では遮断せず、頻繁な遮断動作を防止できる。そして、トラッキング放電に起因する遮断回数が所定回数に達したら、コンセント装置の交換を推奨する報知が成されるため、劣化が一定量進んだらそれを報知でき、使用者にコンセント装置の劣化の進行を認識させることができる。
【0007】
本発明の別の態様は、上記構成において、所定の電流値を超える放電が発生したら、報知部がトラッキング放電発生の報知を行うことを特徴とする。
この構成によれば、遮断に至らないレベルの軽微なトラッキング放電であっても、発生を報知するため、利用者はコンセント装置の状況を認識でき、事前の対応が可能となる。
【0008】
本発明の別の態様は、上記構成において、トラッキング放電の発生間隔を計時する放電間隔計時部を有し、遮断制御部は、計時したトラッキング放電の発生間隔が所定の時間間隔以下であったら、電路を遮断することを特徴とする。
この構成によれば、トラッキング放電が軽微な放電であっても、その発生間隔が所定の時間間隔以下になったら電路を遮断するため、劣化が進行に応じて電路を遮断でき、利用者に劣化を認識させることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、トラッキング放電が発生しても、その継続時間が一定の時間に達しなければ電路を遮断しないため、軽微なトラッキング放電では遮断せず、頻繁な遮断動作を防止できる。そして、トラッキング放電に起因する遮断回数が一定回数に達したら、コンセント装置の交換を推奨する報知が成されるため、劣化が一定量進んだらそれを報知でき、使用者はコンセント装置の劣化を認識できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明に係るコンセント装置の一例を示す回路ブロック図である。
劣化を判定する制御の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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