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公開番号2024169130
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023086347
出願日2023-05-25
発明の名称画像形成装置及びシート接着装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人近島国際特許事務所
主分類B65H 37/04 20060101AFI20241128BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】成果物の品質を向上可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、シートに画像を形成し且つシートに接着用のトナーを塗布する画像形成手段と、加圧部材を有し、前記加圧部材でシート束を加圧及び加熱する接着動作を行うことでシート同士を前記接着用のトナーによって接着する接着手段と、を備える。前記接着手段は、前回の前記接着動作で接着された接着済みのシート束の上に後続シートが積載された状態で次の前記接着動作を行うことで、前記接着済みのシート束の最上位シートの第1面と、前記第1面に対向する前記後続シートの第2面とを接着し、前記画像形成手段が前記第1面に塗布する前記接着用のトナーの量は、前記画像形成手段が前記第2面に塗布する前記接着用のトナーの量よりも少ない。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
シートに画像を形成し且つシートに接着用のトナーを塗布する画像形成手段と、
加圧部材を有し、前記加圧部材でシート束を加圧及び加熱する接着動作を行うことでシート同士を前記接着用のトナーによって接着する接着手段と、
を備えた画像形成装置であって、
前記接着手段は、前回の前記接着動作で接着された接着済みのシート束の上に後続シートが積載された状態で次の前記接着動作を行うことで、前記接着済みのシート束の最上位シートの第1面と、前記第1面に対向する前記後続シートの第2面とを接着し、
前記画像形成手段が前記第1面に塗布する前記接着用のトナーの量は、前記画像形成手段が前記第2面に塗布する前記接着用のトナーの量よりも少ない、
ことを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記画像形成手段は、前記接着手段により接着された成果物の外面となるシートの面を除く各シートの両面に前記接着用のトナーを塗布し、
前記画像形成手段が前記各シートの前記加圧部材と対向する面に塗布する前記接着用のトナーの量は、前記画像形成手段が前記各シートの前記対向する面とは反対側の面に塗布する前記接着用のトナーの量よりも少ない、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第1面に塗布される前記接着用のトナーの量と前記第2面に塗布される前記接着用のトナーの量の合計は、0.6mg/cm

以上であり、
前記第1面及び前記第2面以外で、前記成果物において隣接する2枚のシートの互いに対向する面に塗布される前記接着用のトナーの量の合計は、0.6mg/cm

以上である、
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記第1面と前記第2面を接着されたシート同士の接着力が0.5N/cm以上となり、且つ、前記第1面及び前記第2面以外で、前記成果物において隣接する2枚のシートの互いに対向する面を接着されたシート同士の接着力が0.5N/cm以上となるように、前記画像形成手段は前記成果物に含まれる各シートに前記接着用のトナーを塗布する、
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記接着用のトナーは、前記画像の作成に用いられるトナーと同じであり、
前記画像形成手段は、シート上の接着領域に前記トナーを用いて接着トナー像を形成し、シート上の前記接着領域とは異なる画像領域に前記トナーを用いて画像を形成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記第1面上の前記接着領域におけるトナー量をMf(mg/cm

)とし、前記第1面上の前記画像領域におけるトナー量をMgf(mg/cm

)とした場合、Mf<Mgfである、
ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記画像形成手段は、像担持体と、前記像担持体を主走査方向に走査する走査光を発する露光装置と、前記走査光の光量を補正する光量補正手段と、を有し、
前記第1面上の前記接着領域に対応する前記像担持体上の領域を前記走査光で走査するときの露光光量をRf(μJ/cm

)とし、前記第1面上の前記画像領域に対応する前記像担持体上の領域を前記走査光で走査するときの露光光量をRgf(μJ/cm

)とした場合、
前記光量補正手段は、Rf<Rgfとなるように、前記主走査方向の位置に応じて前記走査光の光量を補正する、
ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記光量補正手段は、前記主走査方向におけるシートのサイズに応じて、前記主走査方向において前記Rfの光量で前記走査光を照射する範囲が異なる複数の光量プロファイルを選択的に使用する、
ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記第2面上の前記接着領域におけるトナー量をMr(mg/cm

)とし、前記第2面上の前記画像領域におけるトナー量をMgr(mg/cm

)とした場合、Mr>Mgrである、
ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記画像形成手段は、像担持体と、前記像担持体を主走査方向に走査する走査光を発する露光装置と、前記走査光の光量を補正する光量補正手段と、を有し、
前記第2面上の前記接着領域に対応する前記像担持体上の領域を前記走査光で走査するときの露光光量をRr(μJ/cm

)とし、前記第2面上の前記画像領域に対応する前記像担持体上の領域を前記走査光で走査するときの露光光量をRrf(μJ/cm

)とした場合、
前記光量補正手段は、Rr>Rrfとなるように、前記主走査方向の位置に応じて前記走査光の光量を補正する、
ことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シートに画像を形成する画像形成装置、及びシートを接着するシート接着装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、電子写真プロセスにより、情報を記録するための可視像に加えて接着用トナーパターンを用紙に形成し、用紙同士を重ねて加熱することで接着用トナーパターンによって用紙同士を接着する画像形成装置が記載されている。特許文献2には、接着用のトナー層が形成されたシート材を一度に3枚ずつ加熱加圧部材で加熱及び加圧する動作を繰り返すことで、より枚数の多いシート材束を作製する画像形成装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-43751号公報
特開2005-215230号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記各文献のように接着用のトナーを用いてシート同士を接着する装置において、接着部のトナー量を必要に応じて変更可能とすることが求められていた。
【0005】
そこで、本発明は、接着部のトナー量を必要に応じて変更可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、シートに画像を形成し且つシートに接着用のトナーを塗布する画像形成手段と、加圧部材を有し、前記加圧部材でシート束を加圧及び加熱する接着動作を行うことでシート同士を前記接着用のトナーによって接着する接着手段と、を備えた画像形成装置であって、前記接着手段は、前回の前記接着動作で接着された接着済みのシート束の上に後続シートが積載された状態で次の前記接着動作を行うことで、前記接着済みのシート束の最上位シートの第1面と、前記第1面に対向する前記後続シートの第2面とを接着し、前記画像形成手段が前記第1面に塗布する前記接着用のトナーの量は、前記画像形成手段が前記第2面に塗布する前記接着用のトナーの量よりも少ない、ことを特徴とする画像形成装置である。
【0007】
本発明の他の一態様は、シートに画像及び接着トナー像を形成する画像形成手段と、シート束を加圧及び加熱することでシート同士を前記接着トナー像によって接着する接着手段と、を備えた画像形成装置であって、前記画像形成手段は、シートの画像領域にトナーを用いて前記画像を形成し、且つ、シートの前記画像領域とは異なる接着領域に前記トナーを用いて前記接着トナー像を形成し、前記接着領域における単位面積当たりのトナー量は、前記画像領域における単位面積当たりのトナー量と異なる、ことを特徴とする画像形成装置である。
【0008】
本発明の他の一態様は、シートに接着用のトナーを塗布する塗布手段と、加圧部材を有し、前記加圧部材でシート束を加圧及び加熱する接着動作を行うことでシート同士を前記接着用のトナーによって接着する接着手段と、を備えたシート接着装置であって、前記接着手段は、前回の前記接着動作で接着された接着済みのシート束の上に後続シートが積載された状態で次の前記接着動作を行うことで、前記接着済みのシート束の最上位シートの第1面と、前記第1面に対向する前記後続シートの第2面とを接着し、前記塗布手段が前記第1面に塗布する前記接着用のトナーの量は、前記塗布手段が前記第2面に塗布する前記接着用のトナーの量よりも少ない、ことを特徴とするシート接着装置である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、接着部のトナー量を必要に応じて変更可能な画像形成装置ことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例1に係る画像形成装置の概略図。
実施例1に係る冊子作製装置の動作を説明するための図(a~d)。
実施例1に係る熱圧着ユニットの断面図。
実施例1におけるサイズ毎のシート位置を示す図。
実施例1における接着領域の例を示す図(a、b)。
実施例1における接着トナーの量と接着力の関係(a)と、接着力の測定方法(b)を示す図。
実施例1における冊子の作製プロセスを示す図(a~c)。
実施例1における冊子の作製プロセスを示す図(a~c)。
シート同士の対向面における接着トナーの量と接着力の関係を示す図。
実施例1における接着トナーの量と、完成した冊子の接着力及び裏表紙へのトナー付着との関係を示す図。
実施例1に係るスキャナユニットの駆動回路を表す図。
実施例2に係る画像形成装置の概略図。
実施例2における露光光量とトナー量の関係を表す図。
実施例2に係るスキャナユニットの駆動回路を表す図。
実施例2に係る露光制御を示すタイミングチャート(a、b)。
実施例2におけるシート上のトナー量の関係を表す模式図。
実施例3に係る露光制御を示すタイミングチャート(a、b)。
実施例4に係る露光制御を示すタイミングチャート(a、b)。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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