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公開番号
2024169007
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023086173
出願日
2023-05-25
発明の名称
シールドコネクタ
出願人
株式会社オートネットワーク技術研究所
,
住友電装株式会社
,
住友電気工業株式会社
代理人
弁理士法人グランダム特許事務所
主分類
H01R
13/05 20060101AFI20241128BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】シールド性能の安定化を図る。
【解決手段】第1外導体17は、複数のバネ部29,30に個別に形成された複数の可動接点部31,32と、筒状本体部17に対して相対移動を規制された固定接点部27とを有し、第2外導体54は、複数の接点部27,31,32に対して径方向に接触し、固定接点部27の数は2つのみであり、複数のバネ部29,30の弾力に起因して両外導体13,54の間に生じる径方向内向きの複数の押圧力41,42の合力を、1本の合力ベクトル43としてあらわし、合力ベクトル43を両外導体13,54の軸心21が起点となるように配置したときに、合力ベクトル43が、軸心21を起点として2つの固定接点部27を通る2本の線分35によって区画された劣弧側領域37内に位置する。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
円筒形の筒状本体部と、前記筒状本体部に支持された状態で周方向に間隔を空けて配置された複数の接点部とを有する第1外導体と、
前記第1外導体に対して同心状に配置され、前記複数の接点部に対して径方向に接触する円筒形の第2外導体とを備え、
前記複数の接点部は、
前記筒状本体部に対して径方向へ弾性変形可能な複数のバネ部に個別に形成された複数の可動接点部と、
前記筒状本体部に対して相対移動を規制された固定接点部とによって構成され、
前記固定接点部の数は、2つのみであり、
前記複数のバネ部の弾力に起因して前記第1外導体と前記第2外導体との間に生じる径方向内向きの複数の押圧力の合力を、1本の合力ベクトルとしてあらわし、前記合力ベクトルを前記第1外導体及び前記第2外導体の軸心が起点となるように配置したときに、前記合力ベクトルが、前記軸心を起点として2つの前記固定接点部を通る2本の線分によって区画された劣弧側領域内に位置するシールドコネクタ。
続きを表示(約 800 文字)
【請求項2】
前記筒状本体部には、周方向に間隔を空けた複数本のサイドスリットが形成され、
前記筒状本体部のうち周方向に隣り合う一対の前記サイドスリットの間の部位が、前記バネ部として機能し、
周方向に隣り合う2つの前記バネ部の間に形成された前記サイドスリットの数は、1本のみである請求項1に記載のシールドコネクタ。
【請求項3】
前記筒状本体部を、周方向において、前記劣弧側領域を含む第1領域と、前記劣弧側領域を含まない第2領域とに区画した上で、
前記第1領域には、前記固定接点部と前記可動接点部のうち前記固定接点部のみが配置され、
前記第2領域には、前記固定接点部と前記可動接点部のうち前記可動接点部のみが配置されている請求項2に記載のシールドコネクタ。
【請求項4】
前記バネ部が、前記第1外導体の軸線方向における先端側へ片持ち状に延出した形態であり、
前記筒状本体部のうち前記バネ部の延出端よりも先端側の位置には、全周に亘って繋がった円形の保護部が形成されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のシールドコネクタ。
【請求項5】
前記筒状本体部は、
前記バネ部の基端部を支持する円筒形の支持部と、
前記保護部と、
前記支持部と前記保護部とを繋げた形態の連結部とを有しており、
前記連結部に、2つの前記固定接点部が形成されている請求項4に記載のシールドコネクタ。
【請求項6】
前記第1外導体を前記第1外導体の軸線と平行に視た正面視において、2つの前記固定接点部を対称な位置関係とする対称軸を設定したときに、
複数の前記可動接点部が、前記対称軸に関して対称に配置されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のシールドコネクタ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、シールドコネクタに関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、同軸コネクタが開示されている。このものは、同軸ケーブルの外部導体に基端部が圧着される円筒状のシェルを有している。シェルの先端部には、軸方向に延びるスリットが周方向に等間隔に並んで形成されている。シェルのうちスリットの間の部位が、弾性変形可能なバネ部として機能する。シェルを接続対象であるリセプタクルに挿入すると、バネ部がリセプタクルの内面に対して弾性接触する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-51872号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のものは、シェルとリセプタクルとの接触が、複数のバネ部のみによって行われるため、シェルとリセプタクルとが径方向に相対変位し得る状態となる。シェルとリセプタクルとが径方向に相対変位すると、バネ部とリセプタクルとの間の接触抵抗が不安定になる。
【0005】
本開示のシールドコネクタは、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、シールド性能の安定化を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のシールドコネクタは、
円筒形の筒状本体部と、前記筒状本体部に支持された状態で周方向に間隔を空けて配置された複数の接点部とを有する第1外導体と、
前記第1外導体に対して同心状に配置され、前記複数の接点部に対して径方向に接触する円筒形の第2外導体とを備え、
前記複数の接点部は、
前記筒状本体部に対して径方向へ弾性変形可能な複数のバネ部に個別に形成された複数の可動接点部と、
前記筒状本体部に対して相対移動を規制された固定接点部とによって構成され、
前記固定接点部の数は、2つのみであり、
前記複数のバネ部の弾力に起因して前記第1外導体と前記第2外導体との間に生じる径方向内向きの複数の押圧力の合力を、1本の合力ベクトルとしてあらわし、前記合力ベクトルを前記第1外導体及び前記第2外導体の軸心が起点となるように配置したときに、前記合力ベクトルが、前記軸心を起点として2つの前記固定接点部を通る2本の線分によって区画された劣弧側領域内に位置する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、シールド性能の安定化を図ることがてきる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施例1の第1コネクタを斜め上前方から視た斜視図である。
図2は、図1に示す第1コネクタを斜め下前方から視た斜視図である。
図3は、第1コネクタと第2コネクタとが嵌合した状態をあわす側断面図である。
図4は、図1に示す第1コネクタの平面図である。
図5は、図1に示す第1コネクタの側面図である。
図6は、図1に示す第1コネクタの底面図である。
図7は、接続状態の第1外導体と第2外導体を接点部において切断した正断面図である。
図8は、複数の可動接点部による押圧力の合力ベクトルと、固定接点部との位置関係をあらわした正断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列記して説明する。下記の複数の形態例を、矛盾を生じない範囲で任意に組み合わせたものも、発明を実施するための形態に含まれる。
本開示のシールドコネクタは、
(1)円筒形の筒状本体部と、前記筒状本体部に支持された状態で周方向に間隔を空けて配置された複数の接点部とを有する第1外導体と、前記第1外導体に対して同心状に配置され、前記複数の接点部に対して径方向に接触する円筒形の第2外導体とを備え、前記複数の接点部は、前記筒状本体部に対して径方向へ弾性変形可能な複数のバネ部に個別に形成された複数の可動接点部と、前記筒状本体部に対して相対移動を規制された固定接点部とによって構成され、前記固定接点部の数は、2つのみであり、前記複数のバネ部の弾力に起因して前記第1外導体と前記第2外導体との間に生じる径方向内向きの複数の押圧力の合力を、1本の合力ベクトルとしてあらわし、前記合力ベクトルを前記第1外導体及び前記第2外導体の軸心が起点となるように配置したときに、前記合力ベクトルが、前記軸心を起点として2つの前記固定接点部を通る2本の線分によって区画された劣弧側領域内に位置する。本開示の構成によれば、2つの固定接点部が、複数のバネ部の弾力に起因する合力ベクトルであらわした径方向の押圧力によって、第2外導体に対して確実に当接した状態に保たれる。これにより、第1外導体と第2外導体とを径方向において安定して位置決めすることができるので、全ての可動接点部と第2外導体との間の接触抵抗が安定し、シールド性能も安定する。
【0010】
(2)前記筒状本体部には、周方向に間隔を空けた複数本のサイドスリットが形成され、前記筒状本体部のうち周方向に隣り合う一対の前記サイドスリットの間の部位が、前記バネ部として機能し、周方向に隣り合う2つの前記バネ部の間に形成された前記サイドスリットの数は、1本のみであることが好ましい。この構成によれば、1本のサイドスリットが、周方向に隣り合う2つのバネ部を形成するための共用空間として機能するので、サイドスリットの本数は、バネ部の数よりも1つ多い数で済む。これにより、全てのサイドスリットの開口面積を合わせた総開口面積が小さく抑えられるので、サイドスリットを通過する電磁ノイズを低減することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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