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公開番号
2024168697
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023085587
出願日
2023-05-24
発明の名称
送風装置
出願人
ニデック株式会社
代理人
弁理士法人 佐野特許事務所
主分類
F04D
29/28 20060101AFI20241128BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約
【課題】インペラとモータのシャフトとの連結構造で生じる騒音を低減する。
【解決手段】送風装置は、モータのシャフトの軸方向一方端部にインペラを連結する連結部材13を備える。連結部材は、第1ワッシャ131と、該第1ワッシャとの間にインペラ200の円板部201を挟む第2ワッシャ132と、を有する。第1ワッシャ及び第2ワッシャのうちの少なくとも第1ワッシャの軸方向から見た外径の円板部の軸方向から見た外径に対する比は、0.35以上且つ0.55以下である。或いは、第1ワッシャ及び第2ワッシャの少なくともどちらかは、軸方向から見て、n角形状(nは、3以上の奇数)である。若しくは、送風装置のインペラは、軸方向から見てm角形状(mは、3以上の奇数)の凹部を円板部に有する。
【選択図】図2A
特許請求の範囲
【請求項1】
軸方向に延びる中心軸回りに回転可能なインペラと、
前記インペラとともに回転可能なシャフトを有するモータと、
前記インペラを前記シャフトの軸方向一方端部に連結する連結部材と、
を備え、
前記インペラは、前記シャフトを囲んで径方向に広がる円板部を有し、
前記連結部材は、
前記円板部の軸方向一方側に配置されて、前記シャフトを囲んで径方向に広がる第1ワッシャと、
前記円板部の軸方向他方側に配置されて、前記シャフトを囲んで径方向に広がり、前記第1ワッシャとの間に前記円板部を挟む第2ワッシャと、
を有し、
前記第1ワッシャ及び前記第2ワッシャのうちの少なくとも前記第1ワッシャの軸方向から見た外径の前記円板部の軸方向から見た外径に対する比は、0.35以上且つ0.55以下である、送風装置。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
軸方向に延びる中心軸回りに回転可能なインペラと、
前記インペラとともに回転可能なシャフトを有するモータと、
前記インペラを前記シャフトの軸方向一方端部に連結する連結部材と、
を備え、
前記インペラは、前記シャフトを囲んで径方向に広がる円板部を有し、
前記連結部材は、
前記円板部の軸方向一方側に配置されて、前記シャフトを囲んで径方向に広がる第1ワッシャと、
前記円板部の軸方向他方側に配置されて、前記シャフトを囲んで径方向に広がり、前記第1ワッシャとの間に前記円板部を挟む第2ワッシャと、
を有し、
前記第1ワッシャ及び前記第2ワッシャの少なくともどちらかのワッシャは、軸方向から見て、n角形状(nは、3以上の奇数)である、送風装置。
【請求項3】
前記第1ワッシャ及び前記第2ワッシャの少なくともどちらかのワッシャの軸方向厚さの前記円板部の軸方向厚さに対する比は、1.2以上且つ1.5以下である、請求項1又は請求項2に記載の送風装置。
【請求項4】
前記第1ワッシャ及び前記第2ワッシャの少なくともどちらかのワッシャは、薄板が軸方向に積層された積層体である、請求項1又は請求項2に記載の送風装置。
【請求項5】
前記第1ワッシャ及び前記第2ワッシャの少なくともどちらかのワッシャは、径方向及び周方向のどちらかに向かって軸方向に波打つ波形の形状を有する、請求項1又は請求項2に記載の送風装置。
【請求項6】
前記第1ワッシャ及び前記第2ワッシャの少なくともどちらかのワッシャと前記円板部との間に配置される弾性部材をさらに備える、請求項1又は請求項2に記載の送風装置。
【請求項7】
前記弾性部材は、前記シャフトを囲むゴム製の環状部材とシリコン樹脂とのどちらかである、請求項6に記載の送風装置。
【請求項8】
前記シャフトを回転可能に保持する転がり軸受をさらに備え、
前記連結部材は、前記シャフトの軸方向一方端部に螺合されるナットをさらに有し、
前記第2ワッシャは、
前記シャフトを囲む円板形状のフランジ部と、
前記フランジ部の径方向内端部から軸方向他方に延びて前記シャフトを囲み前記転がり軸受の内輪に接する筒部と、
を有し、
前記ナットの螺合により、前記第1ワッシャ、前記円板部、及び前記第2ワッシャは、前記ナットと前記転がり軸受の内輪との間で軸方向に連結される、請求項1又は請求項2に記載の送風装置。
【請求項9】
軸方向に延びる中心軸回りに回転可能なインペラと、
前記インペラとともに回転可能なシャフトを有するモータと、
前記インペラを前記シャフトの軸方向一方端部に連結する連結部材と、
を備え、
前記インペラは、前記シャフトを囲んで径方向に広がる円板部を有し、
前記円板部は、
軸方向に凹む凹部と、
前記凹部の軸方向を向く底面から軸方向に延び、前記シャフトが挿通される貫通孔と、
を有し、
前記凹部は、軸方向から見て、m角形状(mは、3以上の奇数)である、送風装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、送風装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、モータの回転軸(シャフト)にインペラが連結された送風装置が知られている。たとえば、インペラは、座金及びナットにより回転軸に固定される(たとえば特開2013-072360号公報参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-072360号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、掃除機などで使用される送風装置は、数万[rpm]という高速回転で運転される。そのため、回転数の上昇に伴って発生する加振力周波数、及びインペラ自身の構造が有する固有振動数と、回転数の増加に伴ってインペラ及び回転軸の連結構造に発生するL次振動周波数(Lは1以上の整数)とが一致して共振現象を起こし、インペラ及び回転軸の連結構造で大きな騒音を発生させる虞がある。
【0005】
本発明は、インペラとモータのシャフトとの連結構造で生じる騒音を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の例示的な送風装置は、インペラと、モータと、連結部材と、を備える。前記インペラは、軸方向に延びる中心軸回りに回転可能である。前記モータは、前記インペラとともに回転可能なシャフトを有する。前記連結部材は、前記インペラを前記シャフトの軸方向一方端部に連結する。前記インペラは、円板部を有する。前記円板部は、前記シャフトを囲んで径方向に広がる。前記連結部材は、第1ワッシャと、第2ワッシャと、を有する。前記第1ワッシャは、前記円板部の軸方向一方側に配置されて、前記シャフトを囲んで径方向に広がる。前記第2ワッシャは、前記円板部の軸方向他方側に配置されて、前記シャフトを囲んで径方向に広がり、前記第1ワッシャとの間に前記円板部を挟む。前記第1ワッシャ及び前記第2ワッシャのうちの少なくとも前記第1ワッシャの軸方向から見た外径の前記円板部の軸方向から見た外径に対する比は、0.35以上且つ0.55以下である。
【0007】
また、本発明の例示的な送風装置は、インペラと、モータと、連結部材と、を備える。前記インペラは、軸方向に延びる中心軸回りに回転可能である。前記モータは、前記インペラとともに回転可能なシャフトを有する。前記連結部材は、前記インペラを前記シャフトの軸方向一方端部に連結する。前記インペラは、円板部を有する。前記円板部は、前記シャフトを囲んで径方向に広がる。前記連結部材は、第1ワッシャと、第2ワッシャと、を有する。前記第1ワッシャは、前記円板部の軸方向一方側に配置されて、前記シャフトを囲んで径方向に広がる。前記第2ワッシャは、前記円板部の軸方向他方側に配置されて、前記シャフトを囲んで径方向に広がり、前記第1ワッシャとの間に前記円板部を挟む。前記第1ワッシャ及び前記第2ワッシャの少なくともどちらかのワッシャは、軸方向から見て、n角形状(nは、3以上の奇数)である。
【0008】
また、本発明の例示的な送風装置は、インペラと、モータと、連結部材と、を備える。前記インペラは、軸方向に延びる中心軸回りに回転可能である。前記モータは、前記インペラとともに回転可能なシャフトを有する。前記連結部材は、前記インペラを前記シャフトの軸方向一方端部に連結する。前記インペラは、円板部を有する。前記円板部は、前記シャフトを囲んで径方向に広がる。前記円板部は、凹部と、貫通孔と、を有する。前記凹部は、軸方向に凹む。前記貫通孔は、前記凹部の軸方向を向く底面から軸方向に延びる。前記貫通孔には、前記シャフトが挿通される。前記凹部は、軸方向から見て、m角形状(mは、3以上の奇数)である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の例示的な送風装置によれば、インペラとモータのシャフトとの連結構造で生じる騒音を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、モータを搭載する送風装置の構成例を示す断面図である。
図2Aは、連結部材の構成例を拡大して示す断面図である。
図2Bは、連結部材の他の構成例を拡大して示す断面図である。
図3Aは、実施形態に係る第1ワッシャの第1変形例を示す斜視図である。
図3Bは、実施形態に係る第1ワッシャの第2変形例を示す斜視図である。
図3Cは、実施形態に係る第1ワッシャの第3変形例を示す斜視図である。
図4Aは、実施形態の第1変形例に係る第1ワッシャの構成例を示す斜視図である。
図4Bは、実施形態の第1変形例に係る第1ワッシャの他の構成例を示す斜視図である。
図5Aは、実施形態の第2変形例に係る円板部の構成例を示す斜視図である。
図5Bは、実施形態の第2変形例に係る円板部の他の構成例を示す斜視図である。
図6は、送風装置を用いて吸気する掃除機の一例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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