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公開番号
2024168513
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023085258
出願日
2023-05-24
発明の名称
注水井戸、注水システム及び注水井戸の目詰まり防止方法
出願人
清水建設株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
E02D
3/10 20060101AFI20241128BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】本発明は、簡易な設備で水と大気との接触を防ぐことができ、地下水の酸化を防止できる注水井戸、注水システム及び注水井戸の目詰まり防止方法を目的とする。
【解決手段】地盤G内に地下水Wを注入する注水井戸であって、管軸方向に延びる筒状のケーシング10と、ケーシング10の側面に設けられたスリット12と、ケーシング10の内部又は頂部に位置し、ケーシング10の内部に注入された地下水Wと大気Aとを遮断する接触防止材20と、を備え、接触防止材20が、ケーシング10の内部への大気Aの流入を防止する逆止弁24を備える、注水井戸1。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
地盤内に地下水を注入する注水井戸であって、
管軸方向に延びる筒状のケーシングと、前記ケーシングの側面に設けられたスリットと、前記ケーシングの内部又は頂部に位置し、前記ケーシングの内部に注入された地下水と大気とを遮断する接触防止材と、を備え、
前記接触防止材が、前記ケーシングの内部への大気の流入を防止する逆止弁を備える、注水井戸。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記接触防止材が平板状の遮蔽盤である、請求項1に記載の注水井戸。
【請求項3】
前記接触防止材が、前記ケーシングの内部に注入された地下水の水面よりも低い位置に位置する、請求項1又は2に記載の注水井戸。
【請求項4】
地盤内に地下水を注入する注水井戸であって、
管軸方向に延びる筒状のケーシングと、前記ケーシングの側面に設けられたスリットと、前記ケーシングの内部に位置し、前記ケーシングの内部に注入された地下水と大気とを遮断する接触防止材と、を備え、
前記接触防止材が、前記ケーシングの内部に注入された不活性ガスであり、
前記不活性ガスの比重が空気よりも大きい、注水井戸。
【請求項5】
前記不活性ガスが二酸化炭素である、請求項4に記載の注水井戸。
【請求項6】
地盤内に地下水を注入する注水井戸であって、
管軸方向に延びる筒状のケーシングと、前記ケーシングの側面に設けられたスリットと、前記ケーシングの内部に位置し、前記ケーシングの内部に注入された地下水と大気とを遮断する接触防止材と、を備え、
前記接触防止材が、前記ケーシングの内部に注入された地下水の水面に浮遊する水浮遊固体である、注水井戸。
【請求項7】
前記水浮遊固体が、複数のフロート材である、請求項6に記載の注水井戸。
【請求項8】
地盤内の地下水を揚水する揚水井戸と、前記揚水井戸で揚水された地下水を地盤内に注入する、請求項1又は4に記載の注水井戸と、を有する、注水システム。
【請求項9】
地盤内の地下水を揚水する揚水井戸と、前記揚水井戸で揚水された地下水を地盤内に注入する、請求項6に記載の注水井戸と、を有する、注水システム。
【請求項10】
管軸方向に延びる筒状のケーシングと、前記ケーシングの側面に設けられたスリットと、前記ケーシングの内部又は頂部に位置し、前記ケーシングの内部に注入された地下水と大気とを遮断する接触防止材と、を備える注水井戸の目詰まり防止方法であって、
前記接触防止材に備えられた逆止弁が、前記ケーシングの内部への大気の流入を防止する、注水井戸の目詰まり防止方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、注水井戸、注水システム及び注水井戸の目詰まり防止方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
地下水を揚水する揚水井戸(ディープウェル)や、注水管を通じて地盤中へ地下水を戻す注水井戸(リチャージウェル)が知られている。土壌中には、鉄、マンガン等の金属が存在することから、地下水には、これら金属がイオンの状態で存在している。金属イオンを含む地下水が大気と接触すると、大気中の酸素が地下水に溶け込み、地下水中の金属イオンが酸化され、粒子状物質となることがある。注水井戸では、注水を続けるうちに、これらの粒子状物質が地盤内で目詰まりを起こし、注水性能が低下することがある。
【0003】
このため、井戸内の地下水を、出来るだけ大気と接触させない方法が必要となる。例えば、特許文献1には、井戸を密閉し、井戸内の気体エリアに不活性ガスを封入し、地下水の酸化を防止する井戸が提案されている。特許文献1の発明によれば、井戸内の地下水の酸化を防止することが図られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-121062号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の技術では、井戸又はタンクを密閉するため、ガス発生時の対応や、内部圧力を調整する機構が必要になり、設備が複雑となる。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、簡易な設備で水と大気との接触を防ぐことができ、地下水の酸化を防止できる注水井戸、注水システム及び注水井戸の目詰まり防止方法を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は以下の態様を有する。
[1]地盤内に地下水を注入する注水井戸であって、
管軸方向に延びる筒状のケーシングと、前記ケーシングの側面に設けられたスリットと、前記ケーシングの内部又は頂部に位置し、前記ケーシングの内部に注入された地下水と大気とを遮断する接触防止材と、を備え、
前記接触防止材が、前記ケーシングの内部への大気の流入を防止する逆止弁を備える、注水井戸。
[2]前記接触防止材が平板状の遮蔽盤である、[1]に記載の注水井戸。
[3]前記接触防止材が、前記ケーシングの内部に注入された地下水の水面よりも低い位置に位置する、[1]又は[2]に記載の注水井戸。
[4]地盤内に地下水を注入する注水井戸であって、
管軸方向に延びる筒状のケーシングと、前記ケーシングの側面に設けられたスリットと、前記ケーシングの内部に位置し、前記ケーシングの内部に注入された地下水と大気とを遮断する接触防止材と、を備え、
前記接触防止材が、前記ケーシングの内部に注入された不活性ガスであり、
前記不活性ガスの比重が空気よりも大きい、注水井戸。
[5]前記不活性ガスが二酸化炭素である、[4]に記載の注水井戸。
[6]地盤内に地下水を注入する注水井戸であって、
管軸方向に延びる筒状のケーシングと、前記ケーシングの側面に設けられたスリットと、前記ケーシングの内部に位置し、前記ケーシングの内部に注入された地下水と大気とを遮断する接触防止材と、を備え、
前記接触防止材が、前記ケーシングの内部に注入された地下水の水面に浮遊する水浮遊固体である、注水井戸。
[7]前記水浮遊固体が、複数のフロート材(ボール)である、[6]に記載の注水井戸。
【0008】
[8]地盤内の地下水を揚水する揚水井戸と、前記揚水井戸で揚水された地下水を地盤内に注入する、[1]~[7]のいずれかに記載の注水井戸と、を有する、注水システム。
【0009】
[9]管軸方向に延びる筒状のケーシングと、前記ケーシングの側面に設けられたスリットと、前記ケーシングの内部又は頂部に位置し、前記ケーシングの内部に注入された地下水と大気とを遮断する接触防止材と、を備える注水井戸の目詰まり防止方法であって、
前記接触防止材に備えられた逆止弁が、前記ケーシングの内部への大気の流入を防止する、注水井戸の目詰まり防止方法。
[10]管軸方向に延びる筒状のケーシングと、前記ケーシングの側面に設けられたスリットと、前記ケーシングの内部に位置し、前記ケーシングの内部に注入された地下水と大気とを遮断する接触防止材と、を備える注水井戸の目詰まり防止方法であって、
前記ケーシングの内部に、空気よりも比重が大きい不活性ガスを注入し、前記接触防止材とする、注水井戸の目詰まり防止方法。
[11]管軸方向に延びる筒状のケーシングと、前記ケーシングの側面に設けられたスリットと、前記ケーシングの内部に位置し、前記ケーシングの内部に注入された地下水と大気とを遮断する接触防止材と、を備える注水井戸の目詰まり防止方法であって、
前記ケーシングの内部に注入された地下水の水面に、水に浮遊する水浮遊固体を投入し、前記接触防止材とする、注水井戸の目詰まり防止方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明の注水井戸、注水システム及び注水井戸の目詰まり防止方法によれば、簡易な設備で水と大気との接触を防ぐことができ、地下水の酸化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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