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公開番号2024168010
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023084386
出願日2023-05-23
発明の名称加工装置及び加工方法
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B29C 70/44 20060101AFI20241128BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】メンブレンを被加工物に好適に密着させることを目的とする。
【解決手段】側面と上面とを有し、側面と上面との接続部に積層体が設置される一対の第1マンドレルブロック10及び第2マンドレルブロック20と、第1マンドレルブロック10及び第2マンドレルブロック20の間にZ軸方向に突出するように配置されるウェッジブロック30と、第1マンドレルブロック10及び第2マンドレルブロック20及びウェッジブロック30を覆うメンブレン40と、第1マンドレルブロック10及び第2マンドレルブロック20が離間するように移動させる駆動部と、を備える。メンブレン40は、第1マンドレルブロック10及び第2マンドレルブロック20の移動に応じて引っ張られる。ウェッジブロック30は、第1マンドレルブロック10及び第2マンドレルブロック20の移動に応じて突出長さが短くなるように移動する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
板状の被加工物に対して曲げ加工を施す加工装置であって、
第1面と前記第1面の端部から曲折又は湾曲して延びる第2面とを有し、前記第1面と前記第2面との接続部に前記被加工物が設置され、所定方向に並んで配置される一対のマンドレルブロックと、
一対の前記マンドレルブロックの間に前記マンドレルブロックの前記第2面から前記所定方向と交差する交差方向に突出するように配置されるウェッジブロックと、
前記マンドレルブロックに設置された状態の前記被加工物、前記マンドレルブロック及び前記ウェッジブロックを覆うメンブレンと、を備え、
一対の前記マンドレルブロックは、前記マンドレルブロック同士が前記所定方向に離間するように、一方又は両方の前記マンドレルブロックが前記所定方向に移動可能とされ、
前記メンブレンは、前記マンドレルブロックの前記所定方向の移動に応じて前記所定方向に引っ張られ、
前記ウェッジブロックは、前記マンドレルブロックの前記所定方向の移動に応じて、前記第2面からの突出長さが短くなるように前記交差方向に移動する加工装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
一対の前記マンドレルブロックは、前記第2面から曲折して前記ウェッジブロックの移動方向に延びる第1傾斜面を有し、
前記ウェッジブロックは、前記第1傾斜面と面接触する第2傾斜面を有し、
前記第1傾斜面は、前記ウェッジブロックの移動方向に向かうにしたがって他方の前記マンドレルブロックに近づくように傾斜している請求項1に記載の加工装置。
【請求項3】
一対の前記マンドレルブロックは、第1マンドレルブロックと、前記第1マンドレルブロックと前記所定方向に並んで配置される第2マンドレルブロックとを有し、
前記第1マンドレルブロックは、前記第2マンドレルブロック側の面に前記所定方向に突出する第1凸部を有し、
前記第2マンドレルブロックは、前記第1マンドレルブロック側の面に前記所定方向に突出する第2凸部を有し、
前記第1凸部と前記第2凸部とは、前記所定方向から見た際に重複しないように配置されている請求項1または請求項2に記載の加工装置。
【請求項4】
板状の被加工物に対して曲げ加工を施す加工方法であって、
第1面と前記第1面の端部から曲折又は湾曲して延びる第2面とを有し、所定方向に並んで配置される一対のマンドレルブロックに対して、前記第1面と前記第2面との接続部に前記被加工物を設置する被加工物設置工程と、
一対の前記マンドレルブロックの間に前記マンドレルブロックの前記第2面から前記所定方向と交差する交差方向に突出するように、ウェッジブロックを設置するウェッジブロック設置工程と、
前記マンドレルブロックに設置された状態の前記被加工物、前記マンドレルブロック及び前記ウェッジブロックを覆うようにメンブレンを設置する設置工程と、
一対の前記マンドレルブロックが前記所定方向に離間するように、一方又は両方の前記マンドレルブロックを前記所定方向に移動させる移動工程と、を備え、
前記移動工程は、前記マンドレルブロックの前記所定方向の移動に応じて前記マンドレルブロックが前記メンブレンを前記所定方向に引っ張り、
前記移動工程は、前記ウェッジブロックが、前記マンドレルブロックの前記所定方向の移動に応じて、前記第2面からの突出長さが短くなるように前記交差方向に移動する加工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、加工装置及び加工方法に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
航空機等に用いられる部品として、長手方向と直交する面で切断した際の断面が所定の断面形状(例えば、L字型やC字型等)とされる長尺部品(例えば、ストリンガ)がある。このような部品を製造する方法の1つとして、複合材料である繊維強化シートを積層した平板状の積層体に対して、折り曲げる加工を施すことで製造する方法が知られている。この方法では、積層体に対して曲げ加工を施す際に、積層体の全面を均等に圧迫するために、成形型に設置された積層体を柔軟で面内方向に伸縮性を有するメンブレンで覆い、メンブレンと成形型との間を真空引きする場合がある。この方法では、適切に積層体に密着するようにメンブレンを制御することが知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2)。
【0003】
特許文献1では、積層体をメンブレンで覆うとともに、真空引きによって曲げ賦形を行う方法が開示されている。この方法では、積層体の上下方向の両側にメンブレンを配置し、さらに成形型から離れた位置にメンブレンを支持する部位を設ける。また、積層体の下側に配置されるメンブレンの張力により、上側に配置されるメンブレンを成形型の上面側から下側に向かって連続的に密着させるように制御している。
【0004】
また、特許文献2では、積層体をメンブレンで覆うとともに、曲げられる部分を支持する板を機械的に降下させながらメンブレンと成形型の間を真空引きする方法が開示されている。この方法では、支持板の位置によってメンブレンが密着する位置を制御している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
米国特許第10016949号明細書
米国特許第11313089号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、真空引きによるメンブレンの張力のみによってメンブレンを制御しているので、メンブレンを好適に制御することができずに、メンブレンを積層体に密着させることができない場合があった。
また、特許文献2の記載の方法は、真空引きのためのポンプや配管などの設備を設けるとともに、支持板を降下させる機構を設ける必要があり、構造が複雑化し、コストの増大や整備性の低下を招来する可能性があった。
【0007】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、メンブレンを被加工物に好適に密着させることができる加工装置及び加工方法を提供することを目的とする。
また、構造を簡素化することができる加工装置及び加工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本開示の加工装置及び加工方法は以下の手段を採用する。
本開示の一態様に係る加工装置は、板状の被加工物に対して曲げ加工を施す加工装置であって、第1面と前記第1面の端部から曲折又は湾曲して延びる第2面とを有し、前記第1面と前記第2面との接続部に前記被加工物が設置され、所定方向に並んで配置される一対のマンドレルブロックと一対の前記マンドレルブロックの間に前記マンドレルブロックの前記第2面から前記所定方向と交差する交差方向に突出するように配置されるウェッジブロックと、前記マンドレルブロックに設置された状態の前記被加工物、前記マンドレルブロック及び前記ウェッジブロックを覆うメンブレンと、を備え、一対の前記マンドレルブロックは、前記マンドレルブロック同士が前記所定方向に離間するように、一方又は両方の前記マンドレルブロックが前記所定方向に移動可能とされ、前記メンブレンは、前記マンドレルブロックの前記所定方向の移動に応じて前記所定方向に引っ張られ、前記ウェッジブロックは、前記マンドレルブロックの前記所定方向の移動に応じて、前記第2面からの突出長さが短くなるように前記交差方向に移動する。
【0009】
本開示の一態様に係る加工方法は、板状の被加工物に対して曲げ加工を施す加工方法であって、第1面と前記第1面の端部から曲折又は湾曲して延びる第2面とを有し、所定方向に並んで配置される一対のマンドレルブロックに対して、前記第1面と前記第2面との接続部に前記被加工物を設置する被加工物設置工程と、一対の前記マンドレルブロックの間に前記マンドレルブロックの前記第2面から前記所定方向と交差する交差方向に突出するように、ウェッジブロックを設置するウェッジブロック設置工程と、前記マンドレルブロックに設置された状態の前記被加工物、前記マンドレルブロック及び前記ウェッジブロックを覆うようにメンブレンを設置する設置工程と、一対の前記マンドレルブロックが前記所定方向に離間するように、一方又は両方の前記マンドレルブロックを前記所定方向に移動させる移動工程と、を備え、前記移動工程は、前記マンドレルブロックの前記所定方向の移動に応じて前記マンドレルブロックが前記メンブレンを前記所定方向に引っ張り、前記移動工程は、前記ウェッジブロックが、前記マンドレルブロックの前記所定方向の移動に応じて、前記第2面からの突出長さが短くなるように前記交差方向に移動する。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、メンブレンを被加工物に好適に密着させることができる。
また、本開示によれば、構造を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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