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公開番号
2024167763
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-04
出願番号
2023084062
出願日
2023-05-22
発明の名称
左右分離型スライダーと左右分離型箱を用いた操作が容易いジッパー構造
出願人
個人
代理人
主分類
A44B
19/26 20060101AFI20241127BHJP(小間物;貴金属宝石類)
要約
【課題】片手が不自由な場合や両手で重い荷物を持った場合や手袋を装着した場合でも、ジッパーの開閉操作が円滑にできるジッパー構造を提供する。
【解決手段】ジッパーの箱およびスライダーを、ジッパー歯合線の左右に離接合可能なように分割して、左右分離型箱と左右分離型スライダーにする。片方の挟み込みスライダー7にスライダー部挟み込みバネ22とスライダー部挟み込みバネ先端凸部23を設け、もう片方の差し込みスライダー8にスライダー部挟み込みバネ先端凸部23が嵌合できるようスライダー部嵌合凹部24を設けて、左右分離型スライダーを接合させたり切り離したりすることを可能にした。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
汎用されているジッパーの箱10およびスライダー3を、ジッパー歯合線18の左右に離接合可能なように分割して、左右分離型箱11と左右分離型スライダー6にする。片方の挟み込みスライダー7にスライダー部挟み込みバネ22とスライダー部挟み込みバネ先端凸部23を設け、もう片方の差し込みスライダー8にスライダー部挟み込みバネ先端凸部23が嵌合できるようスライダー部嵌合凹部24を設けて、左右分離型スライダー6を接合させたり切り離したりすることを可能にした操作が容易いジッパー構造。
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【請求項2】
左右分離型スライダー6には、側部を指で把握しやすくするためにスライダー側部把握凹部25を設ける。左右分離型箱11と左右分離型スライダー6を接合した後、スライダー側部把握凹部25を把握した指以外の指で左右分離型箱11の端部の指先反力受板26を押し下げて、左右分離型スライダー6と左右分離型箱11を離すことができる。指先反力受板26を備えた左右分離型箱11と指先反力受板26を備えた左右分離型スライダー6の構造。
【請求項3】
ジッパー両方の先端棒のどちらかを挟み込み箱12に、もう片方を差し込み箱13に固定して、先端棒務歯A15と先端棒務歯B16とが、左右の箱を接合させた際に歯合する形にしておく、操作が容易いジッパー構造。
【請求項4】
操作が容易いジッパー構造において、左右分離型スライダー6を左右分離型箱11に接触するまで移動させて、すべての務歯の歯合を解いた後、左右分離型スライダー6を構成する挟み込みスライダー7と差し込みスライダー8を左右に分離させるため、差し込みバネ側に滑降板バネ28を取付け、押し込み側に滑り台斜路29を取付け、滑降板バネ28を上下から押して、左右分離型スライダー6の左右を分離させる構造。
【請求項5】
操作が容易いジッパー構造において、左右分離型スライダー6を左右分離型箱11に接触するまで移動させて、すべての務歯の歯合を解いた後、左右分離型箱11を構成する挟み込み箱12と差し込み箱13を左右に分離させるため、左右の挟み込み側と差し込み側の左右分離型スライダー6と左右分離型箱11が連動するように、左右分離型箱11と左右分離型スライダー6との接触面に連結用の凹凸部を施して、凸部を連結ピン30とする構造。
【請求項6】
左右分離型スライダー6の左右の挟み込み側と差し込み側とを左右に分離させるため、挟み込みスライダー7に回転軸31およびカム32を取付け、回転軸31にハンドル33と引手34を取付け、引手34とハンドル33とで回転軸31を回転させて、回転軸31に取付けられたカム32の回転によって、押し込み側を差し込み側から押し出して、左右分離型スライダー6の左右を分離させる構造。請求項4に示すスライダーの分離方法とは別な分離構造。
【請求項7】
左右分離型スライダー6には、ハンドル33と引手34とを取り付け、引く手を上げ下げすることにより、ジッパーの開閉を行う方法。請求項2に示すジッパーの開閉のスライダー操作方法とは別な方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
衣服などに広く利用されている左右を切り離すことが可能な差込型解放ジッパーに関する分野。
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【背景技術】
【0002】
差込型ジッパーは双方のテープ1の縁に務歯2を備え、スライダー3を往復させて双方の務歯2と務歯2を噛み合わせ、あるいは噛み合わせを解くことでジッパーの接合・切離しを行っている。
接合は、一方のジッパー端部の箱棒14を箱10に予め取り付けておき、もう一方のジッパー端部の蝶棒17を、スライダー3の内空に通して箱10に差込み、ホルダーに左右のジッパー先端部にある蝶棒17と箱棒14を併合させておき、スライダーを引き上げてジッパーを閉じる方法が用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-189069
特開2016-087379
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的に利用されているジッパーを、図-1と図-2に示す。切り離したジッパーを接合する際は、図-3および図-4に示すとおりジッパー先端部に設けた蝶棒17を、左右のジッパー歯合線18に対して傾斜させたスライダー3の内空に通して箱10に差し込み、箱10に固定された箱棒14と互いの先端位置を合致させ、蝶棒17が、差し込んだ箱10から抜けないように片方の手でジッパー先端位置を保持しておいて、もう片方の手でスライダー3を引き上げることにより、蝶棒17を箱棒14側に回転させて双方に備えられた先端部務歯を結合させる。従って、ジッパーを閉合させるためには、両方の手を使って上記の初動操作を確実に行うことが必要である。片手が不自由な場合や両手でも重い荷物を持った場合や手袋を装着した場合は、ジッパーの開閉操作が円滑にできない課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
片手でジッパーの開閉操作が円滑にできないのは、蝶棒の差し込み操作並びに位置保持操作を要するからである。片方のジッパーの蝶棒17を、もう一方のジッパーに取り付けられたスライダー3の内空と、ジッパー先端部の箱10に差込まないで、左右を接合させてジッパー操作を行える仕組み、つまり左右分離型スライダー6と左右分離型箱11を提供することにより、差し込み操作並びに位置保持操作を不要にする。
【0006】
図-5に左右接合ジッパーの左右結合の状態を、図-6に左右が分離した状態を示す。図-7で示すように、左右分割の箱にそれぞれ左右のジッパー先端棒を固定し、それぞれの棒に繋がる務歯を左右から歯合可能なように整えた接合形状とする。これによりジッパーの左右分離型箱11および左右分離型スライダー6がともに左右分離・結合を可能にする。
【0007】
図-8に、左右分離型箱11の左右を結合させるための、先端付近に箱部挟み込みバネ先端凸部20を有した箱部挟み込みバネ19ともう片方側の箱部挟み込みバネ先端凸部の嵌合凹部21を示す。挟み込みバネと嵌合凹部との凹凸嵌合によって、左右に分離した左右分離型箱11と双方の棒に備えられた左右の先端棒務歯A15と先端棒務歯B16とを、所定の位置で結合させる様子を図-7に示す。
【0008】
左右に分離した左右分離型スライダー6は、スライダー部挟み込みバネ22のスライダー部挟み込みバネ先端凸部23とスライダー部嵌合凹部24との凹凸嵌合によって、左右に分離した左右分離型スライダー6を、所定の位置で結合させる。その様子を図-10および図-12に示す。
【0009】
左右分離型スライダー6側部にスライダー側部把握凹部25を設け、左右分離型スライダー6を把握した指以外の指先で左右分離型スライダー6を動かすための、指先反力受板29を左右分離型箱11の末端部分に取り付けておく。この仕組みにより、左右分離型スライダー6と左右分離型箱11は切り離すことができ、同時にジッパーが閉じられる。
【0010】
図-6に示すように左右分離型スライダー6と左右分離型箱11を左右分離状態にするため、差し込みスライダー8の先端付近に滑降エッジ部27を有した滑降板バネ28と滑り台斜路29を配置する。それを図-8と図-11に示す。滑降板バネ28および滑降エッジ27を滑り台斜路29に押し付けると、結合状態の左右分離型スライダー6は左右に圧力がかかり、スライダー部挟み込みバネ先端凸部23はスライダー部嵌合凹部24との結合を解き、左右に分離する。また、左右分離型スライダー6と左右分離型箱11は、それぞれ連結ピン30で連結されているので、左右分離型スライダー6と左右分離型箱11は同時に分離する。
(【0011】以降は省略されています)
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