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公開番号
2024167691
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-04
出願番号
2023083938
出願日
2023-05-22
発明の名称
復水器、及びその運転方法
出願人
三菱重工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
F28G
15/02 20060101AFI20241127BHJP(熱交換一般)
要約
【課題】蒸気と複数の伝熱管との間の伝熱効率を低下させずに、フラッシング時における複数の伝熱管への異物の衝突を抑える。
【解決手段】複数の伝熱管と、複数の管支持板と、複数の保護板と、複数の取付具と、これらを覆う胴と、を備える。前記複数の管支持板は、前記複数の伝熱管が延びる管延在方向に並ぶ。前記複数の管支持板は、いずれも、前記複数の伝熱管のそれぞれが挿通されて、前記複数の伝熱管のそれぞれを支持する管支持孔を有する。前記複数の保護板は、いずれも、前記複数の伝熱管で構成される伝熱管群の表面に対向した状態で、前記複数の管支持板のうちの二つの管支持板に、前記複数の取付具により、取外可能に取り付けられている。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
冷却媒体が流通可能な複数の伝熱管と、
複数の管支持板と、
複数の保護板と、
複数の取付具と、
蒸気タービンから排気された蒸気が流入可能で、前記複数の伝熱管、前記複数の管支持板、及び前記複数の保護板を覆う胴と、
を備え、
前記胴は、蒸気タービンから排気された蒸気が流入可能な排気蒸気口を有し、
前記複数の管支持板は、前記複数の伝熱管が延びる管延在方向に並び、
前記複数の管支持板は、いずれも、前記複数の伝熱管のそれぞれが挿通されて、前記複数の伝熱管のそれぞれを支持する管支持孔を有し、
前記複数の保護板は、いずれも、前記複数の伝熱管で構成される伝熱管群の表面に対向した状態で、前記複数の管支持板のうちの少なくとも一の管支持板に、前記複数の取付具のうちの少なくとも一の取付具により、取外可能に取り付けられている、
復水器。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の復水器において、
前記複数の取付具は、いずれも、取付ボルト及び取付ナットを有する、
復水器。
【請求項3】
請求項1に記載の復水器において、
前記複数の保護板は、いずれも、前記少なくとも一の管支持板に取り付けられている際に前記伝熱管群の表面に対向している板本体と、前記板本体の縁に接続されているフランジ部と、を有し、
前記フランジ部が前記取付具により前記少なくとも一の管支持板に取り付けられている、
復水器。
【請求項4】
請求項1に記載の復水器において、
前記複数の保護板は、いずれも、前記伝熱管群の表面であって、前記排気蒸気口と対向する蒸気口対向面を除く側面に対向した状態で、前記複数の管支持板のうちの少なくとも一の管支持板に、前記複数の取付具のうちの少なくとも一の取付具により、取外可能に取り付けられている、
復水器。
【請求項5】
請求項4に記載の復水器において、
前記冷却媒体が流通不能な複数のダミー管を備え、
前記複数のダミー管は、前記伝熱管群の前記蒸気口対向面と前記排気蒸気口との間に、前記蒸気口対向面に沿うように並んで配置されている、
復水器。
【請求項6】
請求項1に記載の復水器において、
複数の接続具を備え、
前記複数の接続具は、いずれも、前記複数の保護板のうち、二つの保護板の縁が互いに対向している状態で、前記二つの保護板を接続可能である、
復水器。
【請求項7】
請求項1に記載の復水器において、
前記胴は、前記複数の伝熱管、前記複数の管支持板、及び前記複数の保護板を覆う胴本体と、マンホールと、を有し、
前記マンホールは、前記胴本体内を外部から臨める円形開口が形成されているマンホール胴と、前記円形開口を塞ぐことが可能なマンホール蓋と、を有し、
前記複数の保護板のそれぞれは、前記マンホールの前記円形開口を介して、前記胴本体内に出し入れ可能なサイズである、
復水器。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか一項に記載の復水器の運転方法において、
前記蒸気タービンに接続されている主蒸気ライン、及び前記胴に接続されているバイパスラインに流体を流して、前記主蒸気ライン、及び前記バイパスライン内を洗浄するフラッシング工程と、
前記フラッシング工程終了後に、前記複数の保護板の全てを、前記複数の管支持板のうちのいずれかから取外して、前記胴の外に搬出する保護板搬出工程と、
前記保護板搬出工程後に、前記主蒸気ラインから前記蒸気タービンに蒸気を供給すると共に、前記複数の伝熱管内に前記冷却媒体を流す運転工程と、
を実行する復水器の運転方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、蒸気タービンからの蒸気を凝縮可能な復水器、及びその運転方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
復水器は、一般的に、複数の伝熱管と、複数の伝熱管を支える管支持板14と、これらを覆う胴と、を備える。胴は、蒸気タービンから排気された蒸気が流入可能な排気蒸気口が形成されている。また、この胴には、蒸気タービンに蒸気を導く主蒸気ラインから分岐しているバイパスラインが接続されている。
【0003】
特許文献1に記載の復水器は、さらに、複数の伝熱管よる蒸気の過冷却を抑制するために、複数の伝熱管で構成される伝熱管群を覆う包囲板を備える。この包囲板は、伝熱管群の表面中で、排気蒸気口と対向する蒸気口対向面及びこの蒸気口対向面に隣接する側面に沿って設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-105982号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
多くの場合、蒸気タービン及び復水器を設置した後、主蒸気ライン及びバイパスライン内をフラッシングする。つまり、主蒸気ライン及びバイパスライン内に蒸気を流して、主蒸気ライン及びバイパスライン内を洗浄する。復水器の胴内には、バイパスラインから蒸気と共に異物が流入する。特許文献1に記載の復水器では、伝熱管群を覆う包囲板により、胴内流入した異物により、伝熱管が損傷したり、異物が伝熱管に付着することを抑制できる。
【0006】
特許文献1に記載の復水器は、前述したように、伝熱管群を覆う包囲板を設けることで、蒸気と複数の伝熱管との間の伝熱効率を低くすることで、複数の伝熱管よる蒸気の過冷却を抑制できる。しかしながら、一般的な復水器では、伝熱管の本数をできる限り減らして、復水器をコンパクトにするために、蒸気と複数の伝熱管との間の伝熱効率を低下させるようなことはしない。
【0007】
そこで、本開示は、蒸気と複数の伝熱管との間の伝熱効率を低下させずに、フラッシング時における複数の伝熱管への異物の衝突を抑えることができる復水器、及びその運転方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための発明に係る一態様としての復水器は、
冷却媒体が流通可能な複数の伝熱管と、複数の管支持板と、複数の保護板と、複数の取付具と、蒸気タービンから排気された蒸気が流入可能で、前記複数の伝熱管、前記複数の管支持板、及び前記複数の保護板を覆う胴と、を備える。前記胴は、蒸気タービンから排気された蒸気が流入可能な排気蒸気口を有する。前記複数の管支持板は、前記複数の伝熱管が延びる管延在方向に並ぶ。前記複数の管支持板は、いずれも、前記複数の伝熱管のそれぞれが挿通されて、前記複数の伝熱管のそれぞれを支持する管支持孔を有する。前記複数の保護板は、いずれも、前記複数の伝熱管で構成される伝熱管群の表面に対向した状態で、前記複数の管支持板のうちの少なくとも一の管支持板に、前記複数の取付具のうちの少なくとも一の取付具により、取外可能に取り付けられている。
【0009】
主蒸気ライン及びバイパスラインのフラッシング時には、主蒸気ライン及びバイパスライン内に蒸気を流して、主蒸気ライン及びバイパスライン内を洗浄する。復水器の胴内には、バイパスラインから蒸気と共に異物が流入する。本態様では、伝熱管群の周りに複数の保護板が配置されているので、胴内に蒸気と共に流入した異物により、伝熱管が損傷したり、異物が伝熱管に付着することを抑制できる。
【0010】
本態様では、フラッシング後であって、蒸気タービンを駆動させる前に、複数の保護板を各管支持板から外すことで、複数の保護板の存在による蒸気と複数の伝熱管との間の伝熱効率の低下を避けることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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