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公開番号2024167567
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-04
出願番号2023083737
出願日2023-05-22
発明の名称圧着端子及び端子付き電線
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01R 4/18 20060101AFI20241127BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】液状の防食材が側面から垂れるのを抑制することが可能な圧着端子を提供する。
【解決手段】圧着端子20を平坦面Fに載置した場合に、平坦面Fから、第1加締片32の先端36に連なる継部25の側板35の先端38までの高さH3は、平坦面Fから第1加締片32の先端36までの高さH1よりも低く、平坦面Fから第2加締片33の先端37までの高さH2は、平坦面Fから第1加締片32の先端36までの高さH1よりも低く、平坦面Fから第2加締片33の先端37までの高さH2と、平坦面Fから、第2加締片33の先端37に連なる継部25の側板35の先端38までの高さH3とが、同じ高さである。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
導体と前記導体を被覆する絶縁被覆とを備える電線に接続する圧着端子であって、
前記圧着端子は、
前記導体を圧着する導体圧着部と、
前記絶縁被覆を加締める被覆加締部と、
前記導体圧着部と前記被覆加締部とを接続する継部と、
を備え、
前記被覆加締部は、第1加締片と第2加締片とを含み、前記第1加締片と前記第2加締片とによって前記絶縁被覆を加締めた場合に、前記第1加締片の先端と前記第2加締片の先端とがスリットを介して突き合わさった状態となるように構成されており、
前記圧着端子を平坦面に載置した場合に、前記平坦面から、前記第1加締片の先端に連なる前記継部の側板の先端までの高さは、前記平坦面から前記第1加締片の先端までの高さよりも低く、
前記圧着端子を前記平坦面に載置した場合に、前記平坦面から前記第2加締片の先端までの高さは、前記平坦面から前記第1加締片の先端までの高さよりも低く、
前記圧着端子を前記平坦面に載置した場合に、前記平坦面から前記第2加締片の先端までの高さと、前記平坦面から、前記第2加締片の先端に連なる前記継部の側板の先端までの高さとが、同じ高さである、圧着端子。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記第1加締片の先端には、内側の角が面取りされた第1面取部が設けられ、
前記第2加締片の先端には、外側の角が面取りされた第2面取部が設けられ、
前記第1加締片と前記第2加締片とによって前記絶縁被覆を加締めた場合に、前記被覆加締部は、前記第1面取部と前記第2面取部とが対面するように構成されている、請求項1に記載の圧着端子。
【請求項3】
前記継部の側板の先端には、角が面取りされた面取部が設けられていない、請求項1又は2に記載の圧着端子。
【請求項4】
導体と前記導体を被覆する絶縁被覆とを備える電線と、
前記導体を圧着する導体圧着部と、前記絶縁被覆を加締める被覆加締部と、前記導体圧着部と前記被覆加締部とを接続する継部とを備える圧着端子と、
を備え、
前記継部では、前記導体が露出した状態で配置されており、
前記被覆加締部は、第1加締片と第2加締片とを含み、前記第1加締片と前記第2加締片とによって前記絶縁被覆が加締められ、前記第1加締片の先端と前記第2加締片の先端とがスリットを介して突き合わさっており、
前記圧着端子を平坦面に載置した場合に、前記平坦面から前記第2加締片の先端までの高さと、前記平坦面から、前記第2加締片の先端に連なる前記継部の側板の先端までの高さとが、同じ高さである、端子付き電線。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、圧着端子及び端子付き電線に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、車両の軽量化により燃費を向上させる観点から、ワイヤーハーネスを構成する電線にアルミニウムを用いる例が増加している。そして、このような電線に接続される圧着端子としては、一般に電気特性に優れた銅又は銅合金が用いられている。しかしながら、電線の導体と圧着端子との間で材質が異なると、導体と圧着端子との接合部で腐食が発生しやすくなる。
【0003】
そこで、特許文献1では、略U字状のバレル形状を有し、電線を圧着する際には、対向するバレルの端部同士を互いに重なりあうように丸めることが開示されている。そして、対向するバレル形状の重なり部に止水シートが設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-050154号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
圧着端子が導体圧着部と被覆加締部とこれらの継部とを含む場合、水などのような腐食因子が、電線の導体と圧着端子との間に浸入するのを抑制するため、継部の部分を液状の防食材で覆った後、防食材を硬化する場合がある。しかしながら、継部と電線との間の空間は広くないため、防食材の塗布量が少ないと、防食性に影響を及ぼすおそれがある。一方、防食性に影響を及ぼさないように、防食材の塗布量を多くすると、継部の側面から防食材が垂れてしまうおそれがある。特に、電線の径が太いと、圧着端子の側面は、垂直方向に切り立つため、上面から液状の防食材を塗布した際にはみ出ると、防食材が側面に垂れやすくなる。防食材が垂れた状態で防食材を硬化すると、圧着端子をコネクタハウジングのキャビティ内に挿入する場合に、防食材がキャビティの入口で引っかかってしまい、圧着端子がキャビティに挿入できないおそれがある。
【0006】
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして本発明の目的は、液状の防食材が側面から垂れるのを抑制することが可能な圧着端子及び端子付き電線を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の態様に係る圧着端子は、導体と導体を被覆する絶縁被覆とを備える電線に接続する圧着端子である。圧着端子は、導体を圧着する導体圧着部と、絶縁被覆を加締める被覆加締部と、導体圧着部と被覆加締部とを接続する継部とを備えている。被覆加締部は、第1加締片と第2加締片とを含み、第1加締片と第2加締片とによって絶縁被覆を加締めた場合に、第1加締片の先端と第2加締片の先端とがスリットを介して突き合わさった状態となるように構成されている。圧着端子を平坦面に載置した場合に、平坦面から、第1加締片の先端に連なる継部の側板の先端までの高さは、平坦面から第1加締片の先端までの高さよりも低い。圧着端子を平坦面に載置した場合に、平坦面から第2加締片の先端までの高さは、平坦面から第1加締片の先端までの高さよりも低い。圧着端子を平坦面に載置した場合に、平坦面から第2加締片の先端までの高さと、平坦面から、第2加締片の先端に連なる継部の側板の先端までの高さとが、同じ高さである。
【0008】
本発明の他の態様に係る端子付き電線は、導体と導体を被覆する絶縁被覆とを備える電線と、導体を圧着する導体圧着部と、絶縁被覆を加締める被覆加締部と、導体圧着部と被覆加締部とを接続する継部とを備える圧着端子とを備えている。継部では、導体が露出した状態で配置されている。被覆加締部は、第1加締片と第2加締片とを含み、第1加締片と第2加締片とによって絶縁被覆が加締められ、第1加締片の先端と第2加締片の先端とがスリットを介して突き合わさっている。圧着端子を平坦面に載置した場合に、平坦面から第2加締片の先端までの高さと、平坦面から、第2加締片の先端に連なる継部の側板の先端までの高さとが、同じ高さである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、液状の防食材が側面から垂れるのを抑制することが可能な圧着端子及び端子付き電線を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態に係る圧着端子の一例を示す斜視図である。
図1のII-II線で切断した断面図である。
図1のIII-III線で切断した断面図である。
電線を圧着端子に接続する前の状態の一例を示す斜視図である。
電線を圧着端子に接続した後の状態の一例を示す斜視図である。
図5のVI-VI線で切断した断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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