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公開番号2024167102
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-29
出願番号2024151242,2023513676
出願日2024-09-03,2021-08-23
発明の名称エキシマ器具
出願人ルーメンラブズ・エルエルシー
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A61L 2/10 20060101AFI20241122BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】いかなる状況下においても存在する人に害を与えることなく病原菌を殺すことに上手く対処する廉価なUV殺菌照明を与えるエキシマ器具を提供する。
【解決手段】エキシマ器具は、クリプトン/塩化物電球と、帯域通過型のフィルタと、拡散層とを備える。前記クリプトン/塩化物電球は、遠UV-C光のビームを、前記フィルタを透過させた後に前記拡散層を透過させて占有可能な空間に放射するように構成されている。前記拡散層は、前記遠UV-C光のビームを拡散させるように構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
実質的に遠UV-C周波数範囲にあるUV放射線を放射するエキシマ電球を有するエキシマ器具であって、
電力を前記エキシマ電球に供給するための電源と、
前記エキシマ電球の光を弱くするように適合する前記電源と
を備えるエキシマ器具。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記電源が、パルス波電力を用いて前記エキシマ電球に電力供給するように適合する、請求項1に記載のエキシマ器具。
【請求項3】
前記電源が、命令を受けて前記エキシマ電球の光を弱くするように適合する、請求項1に記載のエキシマ器具。
【請求項4】
前記電源が、電力を前記エキシマ電球に供給するように適合し、前記エキシマ電球が、遠UV-C周波数範囲で放射されるUV放射線の一定の出力を経時的に維持するようになる、請求項1に記載のエキシマ器具。
【請求項5】
プロセッサが前記電源と通信し、
前記プロセッサが、遠UV-C周波数範囲で放射されるUV放射線の前記一定の出力を経時的に維持するのに十分な電力を前記エキシマ電球に供給するように前記電源に指示を出すように適合する、
請求項4に記載のエキシマ器具。
【請求項6】
前記プロセッサが、遠UV-C周波数範囲で放射されるUV放射線の前記一定の出力を経時的に維持するのに十分な電力を前記エキシマ電球に供給するように前記電源に予測的に指示を出すように適合する、請求項5に記載のエキシマ器具。
【請求項7】
前記プロセッサと通信する光学フィードバックセンサをさらに備え、
前記光学フィードバックセンサが、前記エキシマ電球による放射されるUV放射線の前記出力を感知するように適合し、
前記プロセッサが、前記出力センサによって感知された前記エキシマ電球による放射されるUV放射線の前記出力に基づいて、遠UV-C周波数範囲で放射されるUV放射線の前記一定の出力を維持するのに十分な電力を前記エキシマ電球に供給するように前記電源に指示を出すように適合する、
請求項5に記載のエキシマ器具。
【請求項8】
プロセッサが前記電源と通信し、
前記プロセッサが、遠UV-C周波数範囲で放射されるUV放射線の前記一定の出力を維持するのに十分な電力を前記エキシマ電球に供給するように前記電源に指示を出すように適合する、
請求項4に記載のエキシマ器具。
【請求項9】
前記プロセッサと通信する群衆密度センサをさらに備え、
前記群衆密度センサが、所与の領域内の人の数を感知するように適合し、
前記プロセッサが、電力を前記エキシマ電球に供給するように前記電源に指示を出すように適合して、前記電球が、前記群衆密度センサによって感知された所与の領域内の人の数に基づいてUV放射線を放射するようになる、
請求項8に記載のエキシマ器具。
【請求項10】
前記プロセッサと通信する近接センサをさらに備え、
前記近接センサが、前記エキシマ器具に近接する物体を感知するように適合し、
前記プロセッサが、電力を前記エキシマ電球に供給するように前記電源に指示を出すように適合して、前記電球が、前記群衆密度センサによって感知されるときの前記エキシマ器具に近接する物体の近接度に基づいてUV放射線を放射するようになる、
請求項8に記載のエキシマ器具。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本出願は、2020年10月26日に出願した「CARTRIDGE BASED UV C STERILIZATION SYSTEM(カートリッジベースのUV C殺菌システム)」という名称の米国特許出願第17/080,390号の継続出願であり、これは、2020年8月24日に出願した「HUMAN SAFE UV C STERILIZATION SYSTEM(ヒューマンセーフUV C殺菌システム)」という名称の米国仮特許出願第63/069,436号の利益を主張するものであり、これらはその全体があらゆる目的のために本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 2,100 文字)【0002】
[0002]本発明のシステムは、具体的にはC帯域の波長(UV-C)の紫外線光殺菌の分野にある。このような殺菌は、現在、病院の手術室、火傷病棟、および高度の殺菌を必要とする同様の領域で使用される。これらの既存の使用との主要な違いは、本発明のシステムが人および生体組織の存在下で安全に使用されることである。
【背景技術】
【0003】
[0003]コロナウイルスパンデミックはあらゆる国の人間の生活の多くの面を変化させた。ワクチンおよび抗体によりウイルスが弱められた後でも、これらの変化は継続することになる。人々は公共の場において他人に接近するともはや快適とはならない。現在、通常のインフルエンザおよび風邪の感染は、パンデミック中に使用された技術と同じ技術のうちの多くの技術を用いて処置される。
【0004】
[0004]UVは、A、B、およびCの3つの異なる帯域を有する。UV-Aは、一般に、「ブラックライト」およびブラックライト蛍光に関連する帯域である。UV-Aは3つの帯域のなかで最も長い波長であり、ウイルス、バクテリア、および類似の病原菌を殺す能力が最も低い。その波長は315nmから400nmである。
【0005】
[0005]UV-Bは日焼けサロンによって使用されるのに最も好適な波長である。UV-Bは生物の周りで過度に使用することが危険である。その理由は、火傷を生じさせるほど強力であること、および、細胞を貫通して回復不能な遺伝的ダメージを与えるほど十分に長い波長を有すること、の両方である。その波長は280nmから315nmである。
【0006】
[0006]UV-Cは微小病原菌を殺すのに最も効果的な波長のうちの1つであると認識される。その理由は、短い波長の方がより強力であるからである。最近になってようやく、この帯域内の波長のうちの一部の波長が病原菌を殺すのに十分な長さであり、また、生体細胞を貫通することができないほど短いことが発見された。生体細胞は、殺すことが望まれる小さい病原菌より何倍も大きい。UV-Cは100nmから280nmであり、ヒトの組織に対する曝露において安全であると一般にみなされる波長は200nmから230nmである。UV-Cは、特に200nm未満の波長で、望ましくないオゾンを生成する。
【0007】
[0007]複数の研究により、現在人間に対して提唱されるような200nmから230nmのUV-Cの量の20倍を超える量を、無毛マウスが悪影響なしで、1日8時間受けることができることが示されている。これらの研究は日本の大学および米国のコロンビア大学で実施されている。これらの研究は最大6カ月まで延ばされ、それでも悪影響はない。最近、99.9%の病原菌を殺すのに必要である曝露の250倍で日本のヒトに対しても試験が行われた。被験者は、悪影響、日焼けをまったく示さなかった。
【0008】
[0008]殺菌波長のUV光を生成することができる複数のテクノロジが存在する。ガス放電ランプは長い歴史をもち、使用されるガスによっては、病原菌を殺すことができる。低圧水銀は254nmを生成し、数十年にわたって標準となっている。低圧水銀は、基本的に、UV光を可視光に変換する蛍光体を内部に有さない蛍光である。LEDはUV-AスペクトルおよびUV-Bスペクトルが最近商業化されているが、LEDは非常に非効率である。UV-Cスペクトルのより長い波長もいくつか存在する。日本の研究プロジェクトが、最近、UV-Cスペクトルのより安全なパートである200nm前半のLEDを作ったが、これは非常に非効率であり、すぐに商業化できるほどには実用的ではない。
【0009】
[0009]複数の会社が、ウシオ社(Ushio)の12WのCare222および他にはイーデン・パーク社(Eden Park)のフラット型エキシマランプ(Flat Excimer Lamps)などの、222nmを発光するUV-Cエキシマ器具(UV-C excimer fixture)を作っている。ウシオ社の器具は、電球によって生成されるすべての望ましくないスペクトルを遮断する、電球から分離した平坦なフェイスプレートフィルタを有する(このスペクトルは約237nmを超えるすべての波長である)。イーデン・パーク社のデバイスは現時点では取り付けられるフィルタを有さず、したがって、230nmから少なくとも380nmの危険な波長においてそのエネルギーの25%を放射する。
【0010】
[0010]これらのフィルタが定位置にない場合、これらの光が生体組織にとって安全ではないスペクトルを放射することになる。保守管理の作業者が電球を交換しようとする場合、作業者は有害な光に曝されることになる。ガラスフィルタが破損しているかまたはその品質が劣化している場合、使用者が危険な状況に置かれることになる。
(【0011】以降は省略されています)

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