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公開番号2024167094
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-29
出願番号2024081220
出願日2024-05-17
発明の名称筆記具用インキ組成物
出願人オリヱント化学工業株式会社
代理人弁理士法人眞久特許事務所
主分類C09D 11/16 20140101AFI20241122BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】溶剤に対し充分に溶解し且つ良好な黒色を呈する着色剤を含有し、重金属を含まず、経時安定性を有する筆記具用インキ組成物を提供する。
【解決手段】着色剤が式(1)で表されるアゾ鉄錯体を含む、筆記具用インキ組成物。
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【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
着色剤、アルコール系溶剤及び/又はグリコール系溶剤、並びに樹脂を含む筆記具用インキ組成物であって、前記着色剤が下記化学式(1)
TIFF
2024167094000044.tif
80
170
(式(1)中、R

及びR

は同一又は異なっていてもよく、炭素数3~10の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、R

はシアノ基、ニトロ基、アセチル基又はスルホアマイド基であり、R

は水素原子、炭素数1~5の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数1~5の直鎖若しくは分岐鎖のアルコキシ基であり、R

はニトロ基、ハロゲン原子又はスルホアマイド基であり、R

は水素原子、炭素数1~8の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又はハロゲン原子であり、R

は水素原子又は炭素数1~12の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基であって、A

は炭素数3~37の直鎖及び/又は分岐鎖のアルキル基を有する一価のアンモニウムイオン並びにグアニジン誘導体のアンモニウムイオンから選ばれる少なくとも何れかのカチオンである。)で表されるジスアゾ-モノアゾ鉄錯体を含むことを特徴とする筆記具用インキ組成物。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記化学式(1)中、A

が下記化学式(2)
TIFF
2024167094000045.tif
25
170
(式(2)中、R

は炭素数1~18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であって、R

及びR
10
は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1~8の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基である。)、下記化学式(3)
TIFF
2024167094000046.tif
27
170
(式(3)中、R
11
及びR
12
は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1~4の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基であり、R
13
は炭素数1~18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基である。)、下記化学式(4)
TIFF
2024167094000047.tif
37
170
(式(4)中、R
14
は炭素数1~12の直鎖又は分岐鎖のアルキル基である。)、及び/又は下記化学式(5)
TIFF
2024167094000048.tif
24
170
(式(5)中、R
15
は炭素数1~18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基である。)で表される炭素数3~37の直鎖及び/又は分岐鎖のアルキル基を有する一価のアンモニウムイオン、並びに下記化学式(6)
TIFF
2024167094000049.tif
23
170
(式(6)中、R
16
及びR
17
は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1~8の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基である。)で表されるグアニジン誘導体のアンモニウムイオンから選ばれる少なくとも何れかのカチオンであることを特徴とする請求項1に記載の筆記具用インキ組成物。
【請求項3】
前記着色剤が、下記化学式(7)
TIFF
2024167094000050.tif
90
170
(式(7)中、R

~R

及びA

は式(1)と同一である。)で表されるモノアゾ-モノアゾ鉄錯体、及び/又は下記化学式(8)
TIFF
2024167094000051.tif
80
170
(式(8)中、R

~R

及びA

は式(1)と同一である。)で表されるジスアゾ-ジスアゾ鉄錯体を含むことを特徴とする請求項1に記載の筆記具用インキ組成物。
【請求項4】
油性マーキングペン用であることを特徴とする請求項1に記載の筆記具用インキ組成物。
【請求項5】
1回又は2回洗濯堅牢性試験を行ったポリエステル製試験片の図形部分のOD値を、前記洗濯試験前のOD値で除した残存率が78~96%である請求項1記載の筆記具用インキ組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、着色剤としてアゾ鉄錯体、アルコール系溶剤及び/又はグリコール系溶剤並びに樹脂を含有し、ボールペン、マーキングペンなどに用いられる筆記具用インキ組成物に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、油性インキの着色剤として、顔料又は染料が用いられている。
【0003】
顔料系油性インキは、筆跡の堅牢性に優れるものの、インキ中で顔料が凝集したり沈降したりするため、筆跡が薄くなったり、筆跡が形成されなくなったりするなど顔料特有の不具合を生じ易い。
【0004】
一方、染料系油性インキは、染料が溶剤中に溶解して安定的に保存されるため、顔料系油性インキの不具合を生じない反面、筆跡の耐水性や耐候性に乏しいという染料特有の傾向を示し易い。特許文献1にカチオン性界面活性剤及び尿素とアルデヒドとの縮合樹脂を含むアルコール性マーキングインキが開示され、また特許文献2にキサンテン系赤色油溶性染料及びシリコーン系高分子界面活性剤を含む油性マーキングペン用赤色インキが開示されており、何れも筆跡の耐水性や定着性を幾分か向上させている。しかし、未だ耐水性の向上という効果が十分と言えず、さらなる耐水性の向上が望まれていた。
【0005】
また、油性インキに用いられる溶剤として、キシレンやケトンなどが汎用されていた。しかし、人体に対する毒性や臭気などの問題を有するので、これら溶剤よりもアルコール系溶剤やグリコール系溶剤が用いられるようになっている。アルコール系溶剤やグリコール系溶剤への溶解性に優れた黒色染料として、例えば金属錯体染料の一つであるアゾクロム錯体があり、C.I.SOLVENT BLACK 23、27、28、29、35及び45のようなアゾクロム錯体のアミン塩が挙げられる。
【0006】
ところが、このようなアゾクロム錯体は、有害な重金属であるクロムを含むため、環境保全及び人体への安全性確保の観点からその採用が忌避されつつある。そこで、金属錯体染料の良好な特性を持ちながら、クロムのような有害な重金属を含有しない着色剤が検討されるようになっている。
【0007】
有害金属を含有しない安全な着色剤として、高い着色力を有する塩基性染料と酸性染料とを組み合わせたり、塩基性染料と無色又は淡色の有機酸とを組み合わせたりした油溶性造塩染料が用いられている。特にトリフェニルメタン系塩基性染料は、色相と着色力が良好であり、これに各種のアニオンを組み合わせて、筆記具インキ用着色剤として用いられるようになってきた。例えば、このような着色剤として、特許文献3にトリアリールメタン系塩基性染料とアゾ系黄色酸性染料の造塩染料を含む着色剤が開示されている。しかし、この造塩染料は、経時によって造塩染料の一部が崩れ、析出物の生成や書き味の劣化を生じていた。また、特許文献4に塩基性染料を母体とした造塩染料が開示されており、良好なインキ経時安定性を有するものの、書き味向上のために界面活性剤を含めたところ、塩基性染料と反応し析出物を生成してしまった。
【0008】
また、油性マーキングペンの用途として、布に対する筆記がある。児童の衣服や工場での作業服へ筆記しても、複数回洗濯することにより色落ちし、視認できなくなるという問題がある。
【0009】
特許文献5には、アゾクロム錯体のアミン塩を含有し、綿布に対する洗濯堅牢性に優れた筆記具用インキが開示されている。しかし、このインキは、着色剤中に重金属であるクロムを用いているため、肌に直接触れる衣類に使用するのに問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開平4-239071号公報
特開平11-172185号公報
特開平9-165542号公報
特開平8-134393号公報
特公昭60-2340号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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