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公開番号2024166971
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-29
出願番号2023083421
出願日2023-05-19
発明の名称特装車
出願人極東開発工業株式会社
代理人弁理士法人はなぶさ特許商標事務所,弁理士法人落合特許事務所
主分類B60P 1/04 20060101AFI20241122BHJP(車両一般)
要約【課題】シャシフレームに固定のサポートフレーム上に搭載可能な架装体と、その架装体の下方に配置される架装体用の付属品とを備え、サポートフレームが、これに付属品を取付け、支持するための受け部を有する特装車において、サポートフレームの製造段階での加工・組立誤差に因り生じる反りや変形を低減可能とし、同フレームの左・右側枠の受け部に設置される付属品の取付精度を高めることができる。
【解決手段】サポートフレーム20は、各々が別々に製造されてシャシフレーム1上で前後方向に縦列配置される前フレーム21及び後フレーム22を備えると共に、前フレーム21の後端部と後フレーム22の前端部との相互間が一体的に接合され、車載付属品L1,L2を取付け、支持するための受け部21a,22aは、前フレーム21及び後フレーム22のうち少なくとも一方のフレームに設けられる。
【選択図】 図6
特許請求の範囲【請求項1】
シャシフレーム(1)上に固定されるサポートフレーム(20)と、このサポートフレーム(20)上に搭載可能な架装体(2)と、その架装体(2)の下方に配置される架装体(2)用の付属品(L1~L4)とを備え、前記サポートフレーム(20)が、前記付属品(L1~L4)を前記サポートフレーム(20)に取付け、支持するための受け部(21a,22a)を有する特装車において、
前記サポートフレーム(20)は、各々が別々に製造されて前記シャシフレーム(1)上で前後方向に縦列配置される前フレーム(21)及び後フレーム(22)を備えると共に、該前フレーム(21)の後端部と該後フレーム(22)の前端部との相互間が一体的に接合され、
前記受け部(21a,22a)は、前記前フレーム(21)及び後フレーム(22)のうち少なくとも一方のフレーム(21,22)に設けられることを特徴とする特装車。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記前フレーム(21)の後端部と前記後フレーム(22)の前端部との相対向する接合面の何れか一方には凹部(21o)が、またその何れか他方には、前記凹部(21o)に係合する凸部(22t)がそれぞれ形成されることを特徴とする請求項1に記載の特装車。
【請求項3】
前記前フレーム(21)及び後フレーム(22)のうち少なくとも一方のフレーム(21,22)は、前後方向にそれぞれ延び且つ前記シャシフレーム(1)上に載置、固定される左・右側枠(Sf,Sf;Sr,Sr)と、その左・右側枠(Sf,Sf;Sr,Sr)間を一体的に結合する少なくとも1本のクロスメンバ(Cf,Cf′,Cr,Cr′)とを備えることを特徴とする、請求項1に記載の特装車。
【請求項4】
前記前フレーム(21)は、前記シャシフレーム(1)上に載置、固定される前側の左・右側枠(Sf)と、その前側の左・右側枠(Sf)の後端部間を一体的に結合する第1のクロスメンバ(Cf)とを備える一方、前記後フレーム(22)は、前記シャシフレーム(1)上に載置、固定される後側の左・右側枠(Sr)と、その後側の左・右側枠(Sr)の前端部間を一体的に結合する第2のクロスメンバ(Cr)とを備えていて、それら第1,第2のクロスメンバ(Cf,Cr)相互が一体的に接合されることを特徴とする、請求項1に記載の特装車。
【請求項5】
前記第1,第2のクロスメンバ(Cf,Cr)の相対向する接合面の何れか一方には凹部(21o)が、またその何れか他方には、前記凹部(21o)に係合する凸部(22t)がそれぞれ形成されることを特徴とする、請求項4に記載の特装車。
【請求項6】
前記前フレーム(21)は、前記受け部(21a)を各々有して前記シャシフレーム(1)上に載置、固定される前側の左・右側枠(Sf)と、その前側の左・右側枠(Sf)間を一体的に結合する第1のクロスメンバ(Cf)とを備える一方、前記後フレーム(22)は、前記受け部(22a)を各々有して前記シャシフレーム(1)上に載置、固定される後側の左・右側枠(Sr)と、その後側の左・右側枠(Sr)間を一体的に結合する第2のクロスメンバ(Cr)とを備え
前記付属品は、前記架装体(2)の前部の重量を受け止め可能な左右の前部ロードセル(L1,L2)と、前記架装体(2)の後部の重量を受け止め可能な左右の後部ロードセル(L3,L4)とを含み、
前記前側の左・右側枠(Sf)の前記受け部(21a)には、前記左右の前部ロードセル(L1,L2)を前記前フレーム(21)にそれぞれ取付けるための左右の前部ブラケット(B1,B2)が、また前記後側の左・右側枠(Sr)の前記受け部(22a)には、前記左右の前記後部ロードセル(L3,L4)を前記後フレーム(22)に取付けるための左右の後部ブラケット(B3,B4)がそれぞれ後付けで且つ位置調節可能に結合されることを特徴とする、請求項1に記載の特装車。
【請求項7】
前記前・後部ブラケット(B1~B4)の各々は、対応する前記受け部(21a,22a)上に載置、固定されるベース板(60,70)と、そのベース板(60,70)上に間隔をおいて溶接されて起立する一対のロードセル支持用サポート壁(61,62;71,72)とを有することを特徴とする、請求項6に記載の特装車。
【請求項8】
前記左右の前部ブラケット(B1,B2)相互が第3のクロスメンバ(Cf′)で結合され、また前記左右の後部ブラケット(B3,B4)相互が第4のクロスメンバ(Cr′)で結合されることを特徴とする、請求項6に記載の特装車。
【請求項9】
前記前フレーム(21)及び後フレーム(22)のうち少なくとも一方のフレーム(21,22)の前記左・右側枠(Sf;Sr)は、前後方向に長い左・右側枠本体(Sfb;Srb)と、その左・右側枠本体(Sfb;Srb)の上面に部分的に重ねられ且つ溶接される少なくとも1枚の上板部(Sft1,Sft2;Srt)とを備えることを特徴とする、請求項1に記載の特装車。
【請求項10】
前記前フレーム(21)及び後フレーム(22)のうち少なくとも一方のフレーム(21,22)は、前後方向にそれぞれ延び且つ前記シャシフレーム(1)上に載置、固定される左・右側枠(Sf,Sf;Sr,Sr)と、その左・右側枠(Sf,Sf;Sr,Sr)に両端部がボルトを介してそれぞれ結合されるクロスメンバ(Cf′,Cr′)とを備えることを特徴とする、請求項1に記載の特装車。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、特装車、特にシャシフレーム上に固定されるサポートフレームと、このサポートフレーム上に搭載可能な架装体と、その架装体の下方に配置される架装体用の付属品とを備え、サポートフレームが、これに付属品を取付け、支持するための受け部を有する特装車に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
上記した特装車は、例えば下記の特許文献1に開示されるように従来公知である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-188238号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の特装車では、付属品としてのロードセル6が、シャシフレーム4上に搭載、固定されるサブフレーム5(即ちロードセル支持用のサポートフレーム)に連結、支持されるが、そのサブフレーム5は、ロードセル支持用のベース板5a(受け部)を有して前後方向に長く延びる左右の縦桁(即ち側枠)と、その両縦桁間を結合する複数のクロスメンバとを有して梯子状に構成されている。
【0005】
このようなサブフレームは、比較的厚肉で長尺の板枠材より所定断面形態に成型して組立てた左・右縦桁の相互間を複数のクロスメンバで個別に結合されて製造されるが、その製造段階での加工・組立誤差に起因して長い縦桁に反りや変形が生じ易く、この反りや変形が有る状態でサブフレームをシャシフレーム上に固縛する場合に、シャシフレーム上にサブフレームをガタ無く的確に固定することができず、また長尺の左・右縦桁に残留応力が少なからず発生して、これが上記受け部に波及することで受け部に歪みや変形を生じさせる虞れがあり、何れにせよ、左・右縦桁上に設置されるロードセル(付属品)の取付精度を低下させる懸念がある。
【0006】
また特に上記の左・右縦桁を、所定形状に成型された複数の板材相互を溶接して製造する場合や、左・右縦桁にクロスメンバ端部を溶接して結合する場合には、溶接熱の影響も有って、サブフレームに生じる上記反りや変形がより顕著に現れ、上記問題がより大きくなる可能性がある。
【0007】
本発明は、上記に鑑み提案されたもので、従来構造の課題を解決可能とした特装車を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、本発明は、シャシフレーム上に固定されるサポートフレームと、このサポートフレーム上に搭載可能な架装体と、その架装体の下方に配置される架装体用の付属品とを備え、前記サポートフレームが、前記付属品を前記サポートフレームに取付け、支持するための受け部を有する特装車において、前記サポートフレームは、各々が別々に製造されて前記シャシフレーム上で前後方向に縦列配置される前フレーム及び後フレームを備えると共に、該前フレームの後端部と該後フレームの前端部との相互間が一体的に接合され、前記受け部は、前記前フレーム及び後フレームのうち少なくとも一方のフレームに設けられることを第1の特徴とする。
【0009】
また本発明は、第1の特徴に加えて、前記前フレームの後端部と前記後フレームの前端部との相対向する接合面の何れか一方には凹部が、またその何れか他方には、前記凹部に係合する凸部がそれぞれ形成されることを第2の特徴とする。
【0010】
また本発明は、第1の特徴に加えて、前記前フレーム及び後フレームのうち少なくとも一方のフレームは、前後方向にそれぞれ延び且つ前記シャシフレーム上に載置、固定される左・右側枠と、その左・右側枠間を一体的に結合する少なくとも1本のクロスメンバとを備えることを第3の特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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