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公開番号
2024166965
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-29
出願番号
2023083415
出願日
2023-05-19
発明の名称
触感評価方法、および触感評価装置
出願人
花王株式会社
代理人
個人
主分類
G01N
11/00 20060101AFI20241122BHJP(測定;試験)
要約
【課題】特徴量の取得タイミングに応じて所定の時間重み付け値を付加処理して触感または触感を生み出す物性の触感評価方法、および、触感または触感を生み出す物性の評価装置を提供する。
【解決手段】物体に接触させた動作体を繰り返し動作させて物体と動作体との間に生じる力学的物理量の時系列データを取得する取得工程と、取得した力学的物理量の時系列データから所定期間ごとに特徴量を算出する特徴量算出工程と、特徴量に対し、当該特徴量が、取得した前記力学的物理量の時系列データにおけるいずれの時間帯に対応するものであるかに応じて所定の時間重み付け値を付加処理し、時間重み付け値を付加処理した特徴量を用いて物体の触感値を特定する触感値特定工程と、を含む、触感評価方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
物体に接触させた動作体を繰り返し動作させて前記物体と前記動作体との間に生じる力学的物理量の時系列データを取得する取得工程と、
取得した前記力学的物理量の時系列データから所定期間ごとに特徴量を算出する特徴量算出工程と、
前記特徴量に対し、当該特徴量が、取得した前記力学的物理量の前記時系列データにおけるいずれの時間帯に対応するものであるかに応じて所定の時間重み付け値を付加処理し、前記時間重み付け値を付加処理した特徴量を用いて前記物体の触感値を特定する触感値特定工程と、を含む触感評価方法。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記特徴量は、前記力学的物理量、前記力学的物理量の統計量、前記力学的物理量または前記力学的物理量の統計量の所定閾値以上の値であるスパイク信号量、ならびに前記力学的物理量の統計量である平均値またはばらつきから算出した特徴量の1つである請求項1に記載の触感評価方法。
【請求項3】
前記特徴量算出工程は、取得した前記力学的物理量の時系列データから所定期間ごとに複数種類の特徴量を算出し、
前記複数種類の時間重み付け値を付加処理した特徴量のうち少なくとも2種類の特徴量の相関関係を示す指標を算出する指標算出工程と、
算出した前記指標に基づいて時間の経過に伴い変化する前記物体の触感または当該触感を生み出す物性を評価する評価工程と、をさらに含む請求項1または2いずれかに記載の触感評価方法。
【請求項4】
前記指標算出工程は、前記指標と前記複数種類のうち何れかの特徴量との、ずれ度合いを算出し、
前記評価工程は、前記ずれ度合いに基づいて時間の経過に伴い変化する前記物体の触感または当該触感を生み出す物性を評価する請求項3に記載の触感評価方法。
【請求項5】
前記評価工程は、前記複数種類の時間重み付け値を付加処理した特徴量のうち何れかの特徴量と前記指標と、に基づいて時間の経過に伴い変化する前記物体の触感または当該触感を生み出す物性を評価する請求項3に記載の触感評価方法。
【請求項6】
前記複数種類の特徴量は、前記力学的物理量、前記力学的物理量の統計量、前記力学的物理量または前記力学的物理量の統計量の所定閾値以上の値であるスパイク信号量、ならびに前記力学的物理量の統計量である平均値またはばらつきから算出した特徴量の少なくとも1つを含み、
前記評価工程は、前記力学的物理量の大きさと前記スパイク信号量の大きさとの相関関係に基づき、前記物体の触感または当該触感を生み出す物性を評価する請求項3から5いずれか一項に記載の触感評価方法。
【請求項7】
前記触感値特定工程は、前記所定期間ごとの前記特徴量に対し、人が物体を触り知覚する際の知覚強度係数を付加処理し、知覚強度係数を付加処理した特徴量を用いて前記物体の触感値を特定する請求項1から6いずれか一項に記載の触感評価方法。
【請求項8】
前記知覚強度係数は、前記人が物体を触り知覚する際の環境に基づき決定する請求項7に記載の触感評価方法。
【請求項9】
前記物体に評価対象の剤を含む複数種類の剤をそれぞれ適用し、
前記取得工程は、前記複数種類の剤毎に前記力学的物理量の時系列データを取得し、
前記特徴量算出工程は、前記複数種類の剤毎に前記複数種類の特徴量を算出し、
前記指標算出工程は、
前記複数種類の剤の前記複数種類の特徴量のうち少なくとも2種類の特徴量の相関関係を示す標準指標と、
前記標準指標と前記評価対象の剤の前記複数種類のうち何れかの特徴量との、ずれ度合いと、をさらに算出し、
前記評価工程は、前記ずれ度合いに基づいて前記評価対象の剤を適用したときの前記物体の触感または当該触感を生み出す物性を評価する請求項3に記載の触感評価方法。
【請求項10】
複数種類の剤がそれぞれ適用された物体に接触させた被験者の肌を繰り返し動作させて前記物体と前記動作体との間に生じる力学的物理量の時系列データを取得し、
前記取得した前記複数種類の剤毎の力学的物理量の時系列データから所定期間ごとに特徴量を算出し、
前記被験者が前記肌を繰り返し動作させた際の官能評価結果を取得し、
前記特徴量と前記官能評価結果に基づき前記所定の時間重み付け値を算出し、
前記触感値特定工程では、算出された前記時間重み付け値を用いて前記付加処理を行うことを特徴とする請求項1から9いずれか一項に記載の触感評価方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、触感評価方法、および触感評価装置に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
肌等に塗布された化粧料に動作体を接触させながら動作体を動かすことにより生じる振動を検出し、検出した振動の周波数スペクトルの経時的変化に基づき化粧料の使用触感を評価する評価方法がある(特許文献1)。
また、例えば、所定の剤を塗布した直後、および、所定時間経過後のように、複数のタイミングそれぞれにおいて、所定の剤の触感を評価する方法がある(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2019/039466号
特開2016-204343号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1は、振動の強度の時間変化を数値化しているにすぎず、触感の特徴やその変化について適切な評価を行うことができていなかった。
特許文献2は、複数のタイミングそれぞれにおいては所定の剤の触感を評価しているが、それぞれのタイミングで生じる物理量から、実際に人が感じる触感に近い評価を行うことについてはいまだ研究の余地があった。
【0005】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、物体と動作体を動作させたことにより物体との間に生じる力学的物理量の時系列データから算出した特徴量に対し、取得した力学的物理量の時系列データのいずれの所定期間であるかに応じて所定の時間重み付け値を付加処理し、物体の触感値を特定する触感評価方法および触感評価装置に関するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、物体に接触させた動作体を繰り返し動作させて前記物体と前記動作体との間に生じる力学的物理量の時系列データを取得する取得工程と、前記取得した力学的物理量の時系列データから所定期間ごとに特徴量を算出する特徴量算出工程と、前記特徴量に対し、当該特徴量が、取得した前記力学的物理量の前記時系列データにおけるいずれの時間帯に対応するものであるかに応じて所定の時間重み付け値を付加処理し、前記時間重み付け値を付加処理した特徴量を用いて前記物体の触感値を特定する触感値特定工程と、を含む触感評価方法に関する。
【0007】
また、本発明は、物体に接触させた動作体を繰り返し動作させて前記物体と前記動作体との間に生じる力学的物理量の時系列データを取得する取得手段と、前記取得した力学的物理量の時系列データから所定期間ごとに特徴量を算出する特徴量算出手段と、前記特徴量に対し、当該特徴量が、取得した前記力学的物理量の前記時系列データにおけるいずれの時間帯に対応するものであるかに応じて所定の時間重み付け値を付加処理し、前記時間重み付け値を付加処理した特徴量を用いて前記物体の触感値を特定する触感値特定手段と、を含む触感評価装置に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明により提供される方法によれば、取得した力学的物理量の時系列データのいずれの時間帯に対応するものかに応じて所定の時間重み付け値を付加処理し、時間重み付け付加処理した特徴量を用いて物体の触感値を特定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
(1)は洗浄時の評価者の肌表面にセンサを装着した指を接触させるイメージ図であり、(2)はすすぎ時の評価者の肌表面にセンサを装着した指を接触させるイメージ図である。
(1)はSample1の時系列波形信号を示す図であり、(2)はSample3の時系列波形信号を示す図である。
時系列波形信号から複数種類の特徴量を算出する概念図である。
(1)はSample1のスパイク信号量を説明する図であり、(2)はSample2のスパイク信号量を説明する図であり、(3)はSample3のスパイク信号量を説明する図である。
(1)はSample1の平均値とばらつきとの相関性を示す図であり、(2)はSample2の平均値とばらつきとの相関性を示す図であり、(3)はSample3の平均値とばらつきとの相関性を示す図であり、(4)はSample4の平均値とばらつきとの相関性を示す図である。
各プロットの原点からの距離を示す図である。
横軸をx´値、縦軸をy´´値とした座標系を示す図である。
(1)は図7の座標系を用いたグラフ(すすぎ始め(第1期間))であり、(2)は図7の座標系を用いたグラフ(すすぎ前半(第4期間))である。
(1)は図7の座標系を用いたグラフ(すすぎ中盤(第5期間))であり、(2)は図7の座標系を用いたグラフ(すすぎ後半(第7期間))である。
図7の座標系を用いたグラフ(すすぎ終わり(第9期間))である。
(1)はSample1の図8から図10をまとめた図であり、(2)はSample2の図8から図10をまとめた図であり、(3)はSample3の図8から図10をまとめた図であり、(4)はSample4の図8から図10をまとめた図である。
(1)はx´値を代表にした時間変動グラフの概念図であり、(2)はx´値を代表にした時間変動グラフである。
(1)はx´値を代表にした時間変動グラフ(各洗浄剤の時間変化(洗浄時))であり、(2)はx´値を代表にした時間変動グラフ(各洗浄剤の時間変化(すすぎ時))である。
(1)は触感値の特定方法を説明するグラフであり、(2)は触感値の特定方法を説明するグラフ(図)である。
(1)は触感値の特定方法を説明するグラフであり、(2)は触感値の特定方法を説明するグラフ(図)である。
(1)は触感値の特定方法を説明するグラフ(図)であり、(2)は触感値の特定方法を説明する図である。
第一触感値および第二触感値を用いたグラフである。
回帰線に対するばらつきの乖離量について説明する図である。
(1)は横軸をx´値、縦軸をy値とした座標系を用いたグラフ(すすぎ始め(第1期間))、(2)は横軸をx´値、縦軸をy値とした座標系を用いたグラフ(すすぎ前半(第4期間))である。
(1)は横軸をx´値、縦軸をy値とした座標系を用いたグラフ(すすぎ中盤(第5期間))、(2)は横軸をx´値、縦軸をy値とした座標系を用いたグラフ(すすぎ後半(第7期間))である。
横軸をx´値、縦軸をy値とした座標系を用いたグラフ(すすぎ終わり(第9期間))である。
触感評価方法のフローチャートである。
触感評価装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の好ましい実施形態の例について、図面を参照して説明する。なお、本実施形態の図面は、いずれも本発明の技術思想、構成及び動作を説明するためのものであり、その構成を具体的に限定するものではない。また、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
(【0011】以降は省略されています)
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