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公開番号
2024166760
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-29
出願番号
2023083083
出願日
2023-05-19
発明の名称
パネル成形方法
出願人
トヨタ車体株式会社
代理人
弁理士法人あいち国際特許事務所
主分類
B21D
39/02 20060101AFI20241122BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約
【課題】アウタパネルのフランジを折り返してインナパネルと一体化するときに生じるアウタパネルの撓み変形を抑制できるパネル成形方法を提供する。
【解決手段】パネル成形方法は、アウタパネル10のフランジ12が本体部11に対して起立状態で且つ厚み方向に凹凸形状をなすようにフランジ12を成形する第1ステップS101と、アウタパネル10をフランジ12が上向きに延びるように配置した状態で本体部11の上面にインナパネル20を重ねる第2ステップS102と、アウタパネル10のフランジ12をヘミングローラ40でインナパネル20側に曲げ成形してインナパネル20と一体化する第3ステップS103と、を有し、第3ステップS103では、ヘミングローラ40がアウタパネル10のフランジ12の凹凸を平坦状に変形させて押し潰しながらフランジ端縁に沿って転動するようにヘミングローラ40を動かす。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
アウタパネルのフランジが本体部に対して起立状態で且つ厚み方向に凹凸形状をなすように上記フランジを成形するフランジ立て工程と、
上記フランジ立て工程で得られた上記アウタパネルを上記フランジが上向きに延びるように配置した状態で上記本体部の上面にインナパネルを重ねるパネル重ね工程と、
上記パネル重ね工程の後で上記アウタパネルの上記フランジをヘミングローラで上記インナパネル側に曲げ成形して上記インナパネルと一体化するヘミング成形工程と、
を有し、
上記ヘミング成形工程では、上記ヘミングローラが上記アウタパネルの上記フランジの凹凸を平坦状に変形させて押し潰しながらフランジ端縁に沿って転動するように上記ヘミングローラを動かす、パネル成形方法。
続きを表示(約 430 文字)
【請求項2】
上記フランジ立て工程では、凹凸形状の刃面を有する曲げ刃を使用し、上記フランジを上記曲げ刃で初期展開位置から起立位置まで押し曲げて上記起立状態とするとともに、上記フランジの押し曲げ時に上記刃面の凹凸形状にしたがって上記フランジを凹凸形状とする、請求項1に記載のパネル成形方法。
【請求項3】
上記フランジ立て工程では、上記ヘミング成形工程において上記ヘミングローラが転動する転動方向に対して、上記アウタパネルの上記フランジにおける凹凸の境界線が上記転動方向を横切って延びるように上記フランジを成形する、請求項1または2に記載のパネル成形方法。
【請求項4】
上記アウタパネル及び上記インナパネルはそれぞれ、車両ドアのドアアウタパネル及びドアインナパネルであり、上記ドアアウタパネルは、上記ドアインナパネルを重ねる面を凹面とする湾曲形状をなしている、請求項1~3のいずれか一項に記載のパネル成形方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、パネル成形方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、自動車の車両ドアのアウタパネルのフランジを折り返してインナパネルと一体化するための従来のローラヘミング加工方法が開示されている。このローラヘミング加工方法は、概して、インナパネルが重ねられたアウタパネルのフランジを先ず起立状態に曲げるフランジ立て工程と、フランジ立て工程で起立状態となったフランジをヘミングローラによってインナパネル側に曲げ成形するヘミング成形工程と、を有する。ヘミング成形工程では、ティーチングプレイバック式のロボットに保持されたヘミングローラが使用する工法が一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平6-91330号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記ヘミング成形工程では、ヘミングローラをアウタパネルのフランジに押し付けてフランジ幅方向に転動させながらインナパネルに近づくように動かす。このとき、アウタパネルのフランジは、ヘミングローラによってインナパネル側に押し潰されて変形するが、このときに生じる変形応力に伴ってアウタパネルの本体部が撓み変形する。そして、アウタパネルの本体部の撓み変形量が大きくなると、アウタパネルの外観品質が低下するという問題が生じ得る。
【0005】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、アウタパネルのフランジを折り返してインナパネルと一体化するときに生じるアウタパネルの撓み変形を抑制できるパネル成形方法を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、
アウタパネルのフランジが本体部に対して起立状態で且つ厚み方向に凹凸形状をなすように上記フランジを成形するフランジ立て工程と、
上記フランジ立て工程で得られた上記アウタパネルを上記フランジが上向きに延びるように配置した状態で上記本体部の上面にインナパネルを重ねるパネル重ね工程と、
上記パネル重ね工程の後で上記アウタパネルの上記フランジをヘミングローラで上記インナパネル側に曲げ成形して上記インナパネルと一体化するヘミング成形工程と、
を有し、
上記ヘミング成形工程では、上記ヘミングローラが上記アウタパネルの上記フランジの凹凸を平坦状に変形させて押し潰しながらフランジ端縁に沿って転動するように上記ヘミングローラを動かす、パネル成形方法、
にある。
【発明の効果】
【0007】
上述の態様のパネル成形方法では、先ず、フランジ立て工程において、アウタパネルのフランジが本体部に対して起立状態で且つ厚み方向に凹凸形状をなすようにフランジを成形する。次に、パネル重ね工程において、フランジ立て工程で得られたアウタパネルをフランジが上向きに延びるように配置した状態で本体部の上面にインナパネルを重ねる。
アウタパネルにインナパネルを重ねる。最後に、ヘミング成形工程において、アウタパネルのフランジをヘミングローラでインナパネル側に曲げ成形してインナパネルと一体化する。このヘミング成形工程では、ヘミングローラがアウタパネルのフランジの凹凸を平坦状に押し潰しながらフランジ端縁に沿って転動するようにヘミングローラを動かす。
【0008】
本態様のパネル成形方法では、フランジ立て工程でアウタパネルのフランジを予め凹凸形状に成形している。フランジの凹凸部分は、ヘミング成形工程でヘミングローラから成形荷重を受けた場合、その凹凸が解消されて直線的に延びるような変形が許容される。つまり、ヘミングローラからの成形荷重に対しては、フランジの凹凸部分が先ずは変形代となり、凹凸が解消されるまではフランジの伸び成形が生じるのを防ぐことができる。そして、凹凸が解消された後にフランジの実質的な押し潰しに移行する。これに対して、従来の凹凸の無い平坦なフランジの場合、ヘミングローラからの成形荷重によって最初からフランジの伸び成形が生じることが想定される。
【0009】
このため、凹凸形状をなすフランジが最終的な本曲げ位置まで押し潰されるときに生じる変形応力は、従来の凹凸の無い平坦なフランジが本曲げ位置まで押し潰されるときに生じる変形応力よりも小さくなる。したがって、アウタパネルのフランジがヘミング成形工程の前段階である起立状態で予め凹凸形状をなすようにすれば、その後のヘミング成形時に生じる変形応力を低く抑えることができ、このときの変形応力に伴ってアウタパネルの本体部が大きく撓み変形するのを抑制できる。その結果、アウタパネルの外観品質が低下するのを防ぐことができる。
【0010】
以上のごとく、上述の態様によれば、アウタパネルのフランジを折り返してインナパネルと一体化するときに生じるアウタパネルの撓み変形を抑制できるパネル成形方法を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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