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公開番号2024166595
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-29
出願番号2023082785
出願日2023-05-19
発明の名称ガス切断用火口
出願人岩谷産業株式会社,コータキ精機株式会社,株式会社千代田精機
代理人個人,個人
主分類F23D 14/54 20060101AFI20241122BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約【課題】水素ガスを燃料ガスとして用いる鋼材のガス切断において、効率良く切断を行うことが可能で、安全性にも優れる火口を提供すること。
【解決手段】内筒部材と、前記内筒部材を取り囲むように配置された外筒部材と、を備えるガス切断用火口である。前記内筒部材の先端面と前記外筒部材の先端面とは同一平面に位置する。前記内筒部材は、外周面が軸方向に並行に延在する部分である第1部分と、前記第1部分よりも先端側に位置し、外周面が軸方向に対して傾斜した部分である第2部分と、前記第2部分よりも先端側に位置し、外周面が軸方向に対して前記第2部分よりも大きく傾斜した部分である第3部分と、を含む。前記第3部分は、前記内筒部材の先端面と接続している。前記第2部分と前記第3部分とにわたって、前記内筒部材の外周面に形成された溝部が、前記第2流路の少なくとも一部を構成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内筒部材と、
前記内筒部材を取り囲むように配置された外筒部材と、を備え、
前記内筒部材の径方向中央部には、軸方向に延在する第1流路が形成されており、
前記外筒部材の内周面と前記内筒部材の外周面との間の領域は、第2流路となっており、
前記内筒部材の先端面と前記外筒部材の先端面とは同一平面に位置し、
前記内筒部材は、
外周面が軸方向に並行に延在する部分である第1部分と、
前記第1部分よりも先端側に位置し、外周面が軸方向に対して傾斜した部分である第2部分と、
前記第2部分よりも先端側に位置し、外周面が軸方向に対して前記第2部分よりも大きく傾斜した部分である第3部分と、を含み、
前記第3部分の外周面は、前記内筒部材の先端面と接続しており、
前記内筒部材の外周面に前記第2部分と前記第3部分とにわたって形成された溝部が、前記第2流路の少なくとも一部を構成する、
ガス切断用火口。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
前記溝部は、前記第1部分と、前記第2部分と、前記第3部分とにわたって形成されている、
請求項1に記載のガス切断用火口。
【請求項3】
前記外筒部材は、
内周面が前記内筒部材の前記第1部分の外周面に対向し、前記第1部分と並行に延在する第4部分を含み、
前記第1部分と前記第4部分との間隔は、前記溝部の深さよりも小さい、
請求項1または請求項2に記載のガス切断用火口。
【請求項4】
前記第1部分と前記第4部分との間隔は、0.5mm以上1.0mm以下である、
請求項3に記載のガス切断用火口。
【請求項5】
前記溝部は、前記内筒部材の周方向に等間隔に離隔して複数設けられ、
前記溝部の数は18~24である、
請求項1または請求項2に記載のガス切断用火口。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ガス切断用火口に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
鋼材を切断する方法として、ガス切断が周知である。ガス切断は、燃料ガスの燃焼により形成される火炎を被切断鋼材に向けて噴射して切断箇所の予熱を行い、次いで予熱した部分に向けて切断酸素を噴射して鋼材を燃焼させ、その燃焼熱によって周囲の鋼材をさらに溶融させる工程を含む。このため、ガス切断のために用いる火口は、燃料ガスの流路と、切断用酸素ガスの流路とをそれぞれ備えるものが用いられる。
【0003】
特許文献1は、ガス切断用の火口を開示している。特許文献1のガス切断用火口は、内筒と外筒とから構成される。内筒の軸方向の中心には、中心軸に沿って切断酸素の通路である切断酸素通路が形成されている。内筒の外周形状は、小外径部とテーパ部とを含む。小外径部の先端側に、先端部に向かって先すぼまり状であるテーパ部が形成されている。また、テーパ部の基端側は小外径部よりも大きな径とされており、小外径部とテーパ部との境界には段部が形成されている。
【0004】
特許文献2は、内筒と外筒とを備えるガス切断用の火口を開示している。火口の先端において、軸方向の中心に酸素ガスを吐出する酸素吐出口が形成されている。また、酸素吐出口を取り囲むように複数の燃料ガス吐出口が配置されている。酸素吐出口と複数の燃料ガス吐出口とは、同一平面上に位置している。特許文献2のガス切断用火口は、酸素吐出口の内部壁面の表面粗さRaが1.4μm以下とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実用新案登録第3119550号公報
実用新案登録第3189711号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ガス切断用火口は、使用する燃料ガスの種類や用途に応じて適切な形状が異なる。本開示の目的の一つは、水素ガスを燃料ガスとして用いる鋼材のガス切断において、効率良く切断を行うことが可能で、安全性にも優れる火口を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に従ったガス切断用火口は、内筒部材と、前記内筒部材を取り囲むように配置された外筒部材と、を備える。前記内筒部材の径方向中央部には、軸方向に延在する第1流路が形成されている。前記外筒部材の内周面と前記内筒部材の外周面との間の領域は、第2流路となっている。前記内筒部材の先端面と前記外筒部材の先端面とは同一平面に位置する。前記内筒部材は、外周面が軸方向に並行に延在する部分である第1部分と、前記第1部分よりも先端側に位置し、外周面が軸方向に対して傾斜した部分である第2部分と、前記第2部分よりも先端側に位置し、外周面が軸方向に対して前記第2部分よりも大きく傾斜した部分である第3部分と、を含む。前記第3部分は、前記内筒部材の先端面と接続している。前記内筒部材の外周面に前記第2部分と前記第3部分とにわたって形成された溝部が、前記第2流路の少なくとも一部を構成する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、水素を燃料として用いる鋼材のガス切断において、効率良く切断を行うことが可能で、安全性にも優れる火口を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施の形態にかかるガス切断用火口の断面図である。
図2は、実施の形態にかかるガス切断用火口の平面図である。
図3は、図1の一部拡大図である。
図4は、実施の形態にかかるガス切断用火口の内筒部材の斜視図である。
図5は、実施の形態にかかるガス切断用火口の断面図である。
図6は、実施の形態にかかるガス切断用火口の断面図である。
図7は、実施の形態にかかるガス切断用火口の断面図である。
図8は、実施の形態にかかるガス切断用火口の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[実施の形態の概要]
初めに、本開示にかかるガス切断用火口の実施の形態を列挙して説明する。
本開示に従ったガス切断用火口は、内筒部材と、前記内筒部材を取り囲むように配置された外筒部材と、を備える。前記内筒部材の径方向中央部には、軸方向に延在する第1流路が形成されている。前記外筒部材の内周面と前記内筒部材の外周面との間の領域は、第2流路となっている。前記内筒部材の先端面と前記外筒部材の先端面とは同一平面に位置する。前記内筒部材は、外周面が軸方向に並行に延在する部分である第1部分と、前記第1部分よりも先端側に位置し、外周面が軸方向に対して傾斜した部分である第2部分と、前記第2部分よりも先端側に位置し、外周面が軸方向に対して前記第2部分よりも大きく傾斜した部分である第3部分と、を含む。前記第3部分は、前記内筒部材の先端面と接続している。前記内筒部材の外周面に前記第2部分と前記第3部分とにわたって形成された溝部が、前記第2流路の少なくとも一部を構成する。
(【0011】以降は省略されています)

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