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公開番号2024166573
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-29
出願番号2023082758
出願日2023-05-19
発明の名称衝撃吸収部材の誤組付け防止構造
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人弁理士法人暁合同特許事務所
主分類B60R 13/02 20060101AFI20241122BHJP(車両一般)
要約【課題】互いに対向する左右の乗物用ドアにそれぞれ取り付けられる、互いに対称とされた鏡面構造を有する2つの衝撃吸収部材の誤組付け防止構造を提供する。
【解決手段】衝撃吸収部材30Rは、ドアトリム20と対向配置される対向壁部31と、対向壁部31から乗物室内側に向けて延びる複数の脚部33と、各脚部33の先端側に設けられた取付孔37を有する取付部35とを備え、ドアトリム20は、乗物室外面から立ち上がる立上部22と、立上部22の先端側に設けられ、取付孔37に係止する爪部23と、立上部22を支持する支持リブ24と、を有する被取付部21を備え、複数の取付壁部36の少なくとも1つに検知突部43が設けられ、複数の被取付部21の少なくとも1つに、衝撃吸収部材30Rが正しく取り付けられた場合には検知突部43と干渉せず、誤って取り付けられた場合に検知突部43と干渉するトリム側検知部25が設けられている。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
乗物の左右両側方に設けられて互いに対向する2つの乗物用ドアの乗物室内面を構成する各ドアトリムにおいて、それらの乗物室外面にそれぞれ取り付けられる2つの衝撃吸収部材の誤組付け防止構造であって、
2つの前記衝撃吸収部材は互いに対称な鏡面構造とされ、
各前記衝撃吸収部材は、
前記ドアトリムの乗物室外面と対向配置される対向壁部と、
前記対向壁部から乗物室内側に向けて延びる複数の脚部と、
各前記脚部の先端側に設けられて前記ドアトリムの乗物室外面に取り付けるための取付部と、を備え、
前記取付部は、前記ドアトリムの乗物室外面と対向配置される取付壁部と、前記取付壁部を貫通する取付孔とを備えて構成されており、
前記ドアトリムは、
その乗物室外面から立ち上がる立上部と、
前記立上部の先端側に設けられ、前記取付孔の縁部に係止する爪部と、
前記立上部の基端側において前記立上部の立ち上がり状態を支持する支持リブと、を有する複数の被取付部を備え、
複数の前記取付壁部の少なくとも1つに乗物室内側に向けて突出する検知突部が設けられ、
複数の前記被取付部の少なくとも1つに、前記衝撃吸収部材が正しく取り付けられた場合には前記検知突部と干渉せず、誤って取り付けられた場合に前記検知突部と干渉して前記爪部が前記取付孔の縁部と係止不可能とすることで誤組付けを検知可能とするトリム側検知部が設けられている衝撃吸収部材の誤組付け防止構造。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記検知突部は、前記衝撃吸収部材が前記ドアトリムに取り付けられた状態において、前記支持リブの側面と平行に延びるリブ状とされ、
前記トリム側検知部は、前記衝撃吸収部材が前記ドアトリムに誤って取り付けられた場合に前記検知突部と干渉する位置に形成された、前記支持リブと交差する方向に延びるリブ状とされている請求項1に記載の衝撃吸収部材の誤組付け防止構造。
【請求項3】
前記検知突部は、前記衝撃吸収部材が前記ドアトリムに取り付けられた状態において前記支持リブと乗物室内外方向に対向する位置に設けられており、
前記トリム側検知部は前記支持リブであって、前記支持リブのうち、前記衝撃吸収部材が正しく取り付けられた場合に前記検知突部に対応する位置に、前記検知突部を逃がすことが可能な切欠部が形成されている請求項1に記載の衝撃吸収部材の誤組付け防止構造。
【請求項4】
前記切欠部は、前記支持リブのうち前記立上部と反対側の端部に設けられ、
前記検知突部は、前記衝撃吸収部材が前記ドアトリムに正しく取り付けられた状態において前記切欠部と対向する位置に設けられ、前記支持リブの延び方向と交差する方向に延びる干渉部と、干渉部と連なって干渉部の延び方向と交差する方向に延びる補強部とを備える請求項3に記載の衝撃吸収部材の誤組付け防止構造。
【請求項5】
前記支持リブは、前記衝撃吸収部材が前記ドアトリムに取り付けられた状態において前記取付壁部を乗物室内側から支持可能とされている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の衝撃吸収部材の誤組付け防止構造。
【請求項6】
各前記取付壁部の外周縁部に、乗物室内側に向けて立ち上がって前記取付壁部と前記ドアトリムとの間の隙間を塞ぐ周壁が設けられており、前記検知突部の前記取付壁部からの突出寸法は、前記周壁の前記取付壁部からの立ち上がり寸法の同等以下とされている請求項1または請求項2に記載の衝撃吸収部材の誤組付け防止構造。
【請求項7】
前記取付孔は、前記取付壁部の板面を貫通する貫通孔と、前記貫通孔の孔縁部の一部から乗物室外側に立ち上がる弾性変形可能な係止片と、前記貫通孔の孔縁部のうち前記係止片が設けられていない部分から立ち上がる支持壁と、を備えて構成されており、
前記爪部は、前記係止片の先端部に係止されている請求項1または請求項2に記載の衝撃吸収部材の誤組付け防止構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示される技術は、衝撃吸収部材の誤組付け防止構造に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば車両等の乗物用ドアに設けられる衝撃吸収部材として、下記特許文献1に記載のものが知られている。このものは、車両用パネルに対して対向配置される対向壁部を備えており、対向壁部から車両用内装材であるドアトリムに向けて複数の脚部が延びるとともに、脚部の先端に設けられた取付部がドアトリムに設けられた取付ボス(樹脂ボス)等に取り付けられることにより、ドアトリムに対して固定されている。車両の側突時には、対向壁部が車室内側に押圧されることで脚部が座屈変形し、衝撃を吸収することが可能となっている。また、取付部の位置ずれを抑制するために、ドアトリムのうち取付部が配置される部分の外周に、板面から突出するストッパが設けられる場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-191655号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような衝撃吸収部材は車両の左右両側のドアにそれぞれ設けられ、互いに対称とされた鏡面構造を有している。一方、衝撃吸収部材をドアトリムに対して固定するための製造ラインは、その製造コストの事情により、左右を分けずに共用する場合がある。この場合、誤って左右を取り違えて衝撃吸収部材を反対側のドアトリムに取り付ける虞があり、このように衝撃吸収部材の誤組付けが生じると、車両の側突時に十分な衝撃吸収力が得られない場合がある。
【0005】
本明細書に開示される技術は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、互いに対向する左右の乗物用ドアにそれぞれ取り付けられる、互いに対称とされた鏡面構造を有する2つの衝撃吸収部材の誤組付け防止構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書に開示される技術は、乗物の左右両側方に設けられて互いに対向する2つの乗物用ドアの乗物室内面を構成する各ドアトリムにおいて、それらの乗物室外面にそれぞれ取り付けられる2つの衝撃吸収部材の誤組付け防止構造であって、2つの前記衝撃吸収部材は互いに対称な鏡面構造とされ、各前記衝撃吸収部材は、前記ドアトリムの乗物室外面と対向配置される対向壁部と、前記対向壁部から乗物室内側に向けて延びる複数の脚部と、各前記脚部の先端側に設けられて前記ドアトリムの乗物室外面に取り付けるための取付部と、を備え、前記取付部は、前記ドアトリムの乗物室外面と対向配置される取付壁部と、前記取付壁部を貫通する取付孔とを備えて構成されており、前記ドアトリムは、その乗物室外面から立ち上がる立上部と、前記立上部の先端側に設けられ、前記取付孔の縁部に係止する爪部と、前記立上部の基端側において前記立上部の立ち上がり状態を支持する支持リブと、を有する複数の被取付部を備え、複数の前記取付壁部の少なくとも1つに乗物室内側に向けて突出する検知突部が設けられ、複数の前記被取付部の少なくとも1つに、前記衝撃吸収部材が正しく取り付けられた場合には前記検知突部と干渉せず、誤って取り付けられた場合に前記検知突部と干渉して前記爪部が前記取付孔の縁部と係止不可能とすることで誤組付けが検知可能なトリム側検知部が設けられている。
【0007】
上記構成によれば、ドアトリムに対して鏡面構造を有する左右の衝撃吸収部材を誤って取り付けようとした場合には、検知突部とトリム側検知部とが干渉し、ドアトリム側の爪部が取付孔の縁部に係止できないから、作業者は誤組付けを認識することができる。つまり、左右の衝撃吸収部材が誤って反対側のドアトリムに対して取り付けられることが回避される。また、検知突部を取付壁部の乗物室内面に設ける構成とすることにより、取付壁部の板面に沿った方向に突出する検知用の突部を設ける構成と比較して、見映えや取り付け時の設計上の自由度が向上するとともに、部品搬送時に検知突部が折れ難い。
【0008】
前記検知突部は、前記衝撃吸収部材が前記ドアトリムに取り付けられた状態において、前記支持リブの側面と平行に延びるリブ状とされ、前記トリム側検知部は、前記支持リブと交差する方向に延びるリブ状とされ、前記衝撃吸収部材が前記ドアトリムに誤って取り付けられた場合に前記検知突部と干渉する位置に形成されていてもよい。
【0009】
あるいは、前記検知突部は、前記衝撃吸収部材が前記ドアトリムに取り付けられた状態において前記支持リブと乗物室内外方向に対向する位置に設けられており、前記トリム側検知部は前記支持リブであって、前記支持リブのうち、前記衝撃吸収部材が正しく取り付けられた場合に前記検知突部に対応する位置に、前記検知突部を逃がすことが可能な切欠部が形成されていてもよい。
【0010】
また、前記切欠部は、前記支持リブのうち前記立上部と反対側の端部に設けられ、前記検知突部は、前記衝撃吸収部材が前記ドアトリムに正しく取り付けられた状態において前記切欠部と対向する位置に設けられ、前記支持リブの延び方向と交差する方向に延びる干渉部と、干渉部と連なって干渉部の延び方向と交差する方向に延びる補強部とを備えていてもよい。上記構成によれば、検知突部の強度を向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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