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公開番号2024166516
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-29
出願番号2023082664
出願日2023-05-19
発明の名称非塗工紙タイプの印刷用紙の製造方法及び非塗工紙タイプの印刷用紙
出願人三菱製紙株式会社
代理人
主分類D21H 19/24 20060101AFI20241122BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約【課題】白色顔料を含む塗工層を有しない非塗工紙でありながら75度光沢が10%以上23%以下及びインクジェット印刷機に対する印刷適性を有することができる、非塗工紙タイプの印刷用紙の製造方法を提供することである。
【解決手段】 セルロースパルプと炭酸カルシウムを主成分として含有する紙料を調成する工程、前記紙料を抄造する工程、前記抄造する工程で得られた抄造紙に表面サイズ剤とカチオン性樹脂及び水溶性多価陽イオン塩から成る群から選ばれる一種又は二種以上の化合物とを含むサイズプレス液を用いてサイズプレス処理する工程、並びに前記サイズプレス処理する工程後の抄造紙をスーパーカレンダー処理する工程を有し、前記スーパーカレンダー処理前後の密度差が0.13g/cm3以上0.25g/cm3以下かつ前記スーパーカレンダー処理後の密度が0.93g/cm3以上である、非塗工紙タイプの印刷用紙の製造方法によって達成される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
セルロースパルプと炭酸カルシウムを主成分として含有する紙料を調成する工程、前記紙料を抄造する工程、前記抄造する工程で得られた抄造紙に表面サイズ剤とカチオン性樹脂及び水溶性多価陽イオン塩から成る群から選ばれる一種又は二種以上の化合物とを含むサイズプレス液を用いてサイズプレス処理する工程、並びに前記サイズプレス処理する工程後の抄造紙をスーパーカレンダー処理する工程を有し、前記スーパーカレンダー処理前後の密度差が0.13g/cm

以上0.25g/cm

以下でありかつ前記スーパーカレンダー処理後の密度が0.93g/cm

以上である、非塗工紙タイプの印刷用紙の製造方法。
続きを表示(約 130 文字)【請求項2】
請求項1に記載の製造方法によって製造され、角度を75度に設定したISO2813:1994/Cor 1:1997に準じて求められる75度光沢が10%以上23%以下、及び密度が0.93g/cm

以上である非塗工タイプの印刷用紙。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、白色顔料を含む塗工層を有しない非塗工紙タイプの印刷用紙の製造方法に関し、特に、デジタル印刷機の一種であるインクジェット印刷機に好適な非塗工紙タイプの印刷用紙の製造方法に関する。また、前記製造方法によって製造される非塗工紙タイプの印刷用紙に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
商業印刷物を製造するための印刷機には、可変情報を取り扱うことができるデジタル印刷機又はオンデマンド印刷機(以下、合わせて「デジタル印刷機」と記す)が存在する。その代表格としては、インクジェット記録方式を使用するインクジェット印刷機が公知である。インクジェット印刷機は、例えば、SCREENグラフィックソリューションズ社のTruepressJet(登録商標)、ミヤコシ社のMJP(登録商標)シリーズ、コダック社のProsper(登録商標)及びVERSAMARK(登録商標)及び富士フイルム社のJet Press(登録商標)などの名称で既に存在する。
【0003】
インクジェット印刷機は、印刷諸条件に依存するものの一般家庭向け及びSOHO向けインクジェットプリンター、並びに大判インクジェットプリンターに比べてカラー印刷速度が数十倍と速く、印刷速度が60m/分以上、より高速では100m/分を超える。このため、インクジェット印刷機は、一般家庭向け及びSOHO向けインクジェットプリンター及び大判インクジェットプリンターと区別される。
【0004】
商業印刷物を生産するために市場に存在する印刷機は、依然、デジタル印刷機の登場以前のオフセット印刷機が多い。すなわち、商業印刷物を生産するために市場に存在する印刷機は、インクジェット印刷機に代表されるデジタル印刷機とオフセット印刷機とが混在する。従って、印刷用紙には、両印刷機に対する印刷適性が必要である。
【0005】
非塗工紙でありながら軽量の塗工紙[LWC紙(LightWeight Coated Paper)]のような光沢を有する非塗工紙タイプの印刷用紙の製造方法が公知である(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された製造方法によって得る印刷用紙は、「スーパーカレンダー紙」と呼ばれる。昨今、欧米では、雑誌、宣伝用のチラシ及びカタログ類の商業印刷物用途にスーパーカレンダー紙をオフセット印刷機又はグラビア印刷機の印刷用紙として使用する。スーパーカレンダー紙は、従来の非塗工紙とLWC紙との中間的な品質を有する。しかしながら、特許文献1に記載のスーパーカレンダー紙は、白紙光沢が30%以上であって、光沢が幾分高めである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2008-274517号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
白色顔料を含む塗工層を有しない非塗工紙でありながら、角度75度に設定したISO2813:1994/Cor 1:1997「Paints and varnishes-Determination of specular gloss of non-metallic paint films at 20 degrees, 60 degrees, and 85 degrees,-Technical corrigendum 1」に準じて求められる75度光沢が10%以上23%以下であり、オフセット印刷機だけでなくデジタル印刷機に対する印刷適性、特に、インクジェット印刷機に対する印刷適性を有する、及びLWC紙のような弱い光沢を有する非塗工紙タイプの印刷用紙の製造方法を提供することである。
さらに、本発明の製造方法によって、オフセット印刷機だけでなく、デジタル印刷機に対する印刷適性、特に、インクジェット印刷機に対する印刷適性を有する、LWC紙のような弱い光沢を有する非塗工紙タイプの印刷用紙を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題は、下記の本発明によって解決できる。
【0009】
[1]セルロースパルプと炭酸カルシウムを主成分として含有する紙料を調成する工程、前記紙料を抄造する工程、前記抄造する工程で得られた抄造紙に表面サイズ剤とカチオン性樹脂及び水溶性多価陽イオン塩から成る群から選ばれる一種又は二種以上の化合物とを含むサイズプレス液を用いてサイズプレス処理する工程、並びに前記サイズプレス処理する工程後の抄造紙をスーパーカレンダー処理する工程を有し、前記スーパーカレンダー処理前後の密度差が0.13g/cm

以上0.25g/cm

以下でありかつ前記スーパーカレンダー処理後の密度が0.93g/cm

以上である、非塗工紙タイプの印刷用紙の製造方法。
【0010】
[2]上記[1]に記載の製造方法によって製造され、角度を75度に設定したISO2813:1994/Cor 1:1997に準じて求められる75度光沢が10%以上23%以下、及び密度が0.93g/cm

以上である非塗工タイプの印刷用紙。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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