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公開番号
2024166219
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2024152102,2021551718
出願日
2024-09-04,2020-10-09
発明の名称
光照射装置
出願人
HOYA株式会社
代理人
個人
主分類
B41J
2/01 20060101AFI20241121BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】搬送方向にエアを排気することなく、複数のLEDを均一に冷却することが可能な構成を有する、小型の光照射装置を提供する。
【解決手段】光照射装置が、基板と、基板の表面に配置された複数の光源とを有する光源部と、複数の放熱フィンを有し基板の裏面側に熱的に結合された放熱部と、放熱部を収容する筐体と、筐体内に放熱部を冷却する冷却風を生成する冷却ファンと、を備え、筐体は、筐体内の空間を区画し、放熱部が配置される第1空間と、第2空間とを形成する仕切板と、複数の放熱フィンの基端部が第2空間に露出するように、第1空間と第2空間を連通する連通口と、第1空間と連通するように、筐体の上面に形成された吸気口と、第2空間と連通するように、筐体の側面に形成された排気口と、を有することを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
第1方向に搬送される印刷媒体上にインクを付与する記録ヘッドの前記第1方向下流側に配置され、前記印刷媒体上のインクを硬化させる光照射装置であって、
前記第1方向と直交する第2方向と前記第1方向で規定される基板と、前記基板の表面に前記第2方向に沿って並べて配置され、前記第1方向及び前記第2方向と直交する第3方向に光を出射する複数の光源と、を有し、前記印刷媒体上にライン状の光を照射する光源部と、
前記第2方向に沿って所定の間隔をおいて立設された複数の放熱フィンを有し、前記基板の裏面側に熱的に結合された放熱部と、
前記放熱部を収容する筐体と、
前記筐体内に、前記放熱部を冷却する冷却風を生成する冷却ファンと、
を備え、
前記筐体は、
前記筐体内の空間を前記第1方向に区画し、前記放熱部が配置される第1空間と、第2空間と、を形成する仕切板と、
前記複数の放熱フィンの基端部が前記第2空間に露出するように、前記第1空間と前記第2空間を連通し、かつ前記第2方向に延びる連通口と、
前記第1空間と連通するように、前記筐体の前記第3方向と相反する方向の端面に形成された吸気口と、
前記第2空間と連通するように、前記筐体の前記第2方向と相反する方向の端面に形成された排気口と、
を有することを特徴とする光照射装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、印刷媒体上にインクを付与する記録ヘッドの下流側に配置され、印刷媒体上のインクを硬化させる光照射装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、紫外光の照射によって硬化するUVインクを用いて印刷を行なう印刷装置が知られている。このような印刷装置では、ヘッドのノズルから媒体にインクを付与した後、媒体に形成されたドットに紫外光を照射する。紫外光の照射により、ドットが硬化して媒体に定着するので、液体を吸収しにくい媒体に対しても良好な印刷を行うことができる。
【0003】
このような印刷装置に用いられる紫外光照射装置においては、近年、消費電力の削減、長寿命化、装置サイズのコンパクト化の要請から、従来の放電ランプに替えて、LED(Light Emitting Diode)素子を光源として利用したものが実用に供されている。
【0004】
例えば、特許文献1には、印刷媒体を搬送する搬送ユニットと、搬送方向に並び、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラック、オレンジ、グリーンのカラーインクをそれぞれ付与する6つのヘッドと、各ヘッド間の搬送方向下流側に配置され、各ヘッドから印刷媒体上に付与されたドットインクを仮硬化(ピニング)させる6つの仮硬化用照射部(光照射装置)と、ドットインクを本硬化させて印刷媒体に定着させる本硬化用照射部とを備えた印刷装置が記載されている。そして、仮硬化用照射部には、印刷装置自体の軽量化、及びコンパクト化の要請から、光源としてLEDが用いられており、印刷媒体の幅方向に沿って複数のLEDが並んで配置されている。
【0005】
また、特許文献1に記載の光照射装置のように、光源としてLEDを用いる場合、投入した電力の大半が熱となることから、LED自身が発熱する熱によって発光効率と寿命が低下するといった問題が発生する。また、LEDの発熱によって、光照射装置自身(つまり、筐体)も熱くなるため、光照射装置の周辺の部品を近接して配置することができず、装置全体が大型化してしまうといった問題もある。このため、このような光照射装置においては、ヒートシンクや冷却ファン等を有する冷却装置を用いてLEDを効率よく冷却している。
【0006】
例えば、特許文献2には、印刷媒体の幅方向に沿って基板上に配置された複数のLED、基板の裏面に配置されてLEDの熱を放出する複数の放熱フィン、冷却ファン等を備えた光照射装置が記載されている。そして、冷却ファンによって生成される冷却風が複数のフィンの間を通るように構成することによってLEDを効率よく冷却している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2013-252720号公報
特開2019-057471号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このように、LEDの発熱を抑えるためには、ヒートシンク等の放熱部材を用いるのが効果的である。しかしながら、特許文献2の光照射装置のように、複数のLEDが並んで配置される構成において、LEDの並び方向に沿って冷却風を流すと、冷却風(つまり、エア)の移動に従ってエアの温度が上昇してしまうため、エアの吸気口側のヒートシンクと排気口側のヒートシンクとでは冷却効率が異なってしまい、各LEDを均一に冷却することができなくなる。そして、各LEDが均一に冷却されないと(つまり、温度を略均一にしないと)、各LED間の温度差によって光量にばらつきが生じ、印刷媒体上の紫外線硬化型インクの硬化にもばらつきが発生することとなる。
【0009】
また、特許文献1に記載の光照射装置のように、印刷装置に組み込まれる場合には、光照射装置が搬送方向に並ぶ各記録ヘッド間に配置されるため、光照射装置はできる限り小型であることが望ましく、また光照射装置から排気される高温のエアが隣接する記録ヘッドに当たると、記録ヘッド内のインクの粘度を変化させてしまうため、搬送方向にエアを排気しない光照射装置が求められている。
【0010】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、搬送方向にエアを排気することなく、複数のLEDを均一に冷却することが可能な構成を有する、小型の光照射装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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