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公開番号
2024165951
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2023082571
出願日
2023-05-18
発明の名称
ハイブリッド車両の動力伝達機構
出願人
ダイハツ工業株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
B60K
6/383 20071001AFI20241121BHJP(車両一般)
要約
【課題】シリーズハイブリッド車両用のトランスアクスルにおいて、入力軸方向の長さを短くして、車両への実装を容易とする。
【解決手段】実施形態のトランスアクスルは、エンジンと、発電用の第1モータジェネレータと、駆動用の第2モータジェネレータと、前記エンジンの出力により駆動されるオイルポンプと、を備えたハイブリッド車両のトランスアクスルであって、直達軸と、前記直達軸に設けられ、前記エンジンの出力を駆動軸へ伝達・遮断する直達クラッチと、を備え、前記第1モータジェネレータ、前記第2モータジェネレータ及び前記直達軸は、同軸上に配置されており、前記オイルポンプの駆動軸は、前記直達軸とは、別軸に設けられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
内燃機関と、内燃機関の出力が伝達される発電用モータと、発電機が発電した電力を蓄電するバッテリと、バッテリから電力が供給され駆動する駆動用モータと、駆動用モータの出力が伝達される駆動軸と、を備えたハイブリッド車両の動力伝達機構であって、
前記内燃機関の出力を駆動軸に伝達、遮断できるセレクタブルワンウェイクラッチと、
前記セレクタブルワンウェイクラッチにおいて前記内燃機関の出力を駆動軸に伝達/遮断を切り替えるための油圧ピストンと、
を備えたハイブリッド車両の動力伝達機構。
続きを表示(約 380 文字)
【請求項2】
前記セレクタブルワンウェイクラッチは、前記内燃機関の出力を前記駆動軸に伝達するための伝達軸と、
前記伝達軸の軸方向に沿って前記油圧ピストンにより駆動され、前記内燃機関の出力の伝達/遮断を切り替えるための切替部材と、
を備えた請求項1に記載のハイブリッド車両の動力伝達機構。
【請求項3】
前記セレクタブルワンウェイクラッチは、ハイブリッド車両への設置時に発電用モータの下方であり、デファレンシャル軸の側方に配置される、
請求項1に記載のハイブリッド車両の動力伝達機構。
【請求項4】
前記ハイブリッド車両の水平静止時において、前記セレクタブルワンウェイクラッチの一部が、静油面ラインよりも下方に位置するように設置される、
請求項3に記載のハイブリッド車両の動力伝達機構。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、ハイブリッド車両の動力伝達機構に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、エンジンと、発電用の第1モータジェネレータと、駆動用の第2モータジェネレータとを備え、エンジンを第1モータジェネレータを駆動して発電用として用いるとともに、エンジンの駆動力を直接車軸に伝達する伝達機構を備えたSPHEV(series parallel hybrid electric vehicle)方式のハイブリッド車両が知られている。
【0003】
このようなハイブリッド車両において、直達用に湿式多板クラッチを用いてエンジンと駆動軸とを直達させる動力伝達機構が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2009/128288号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような動力伝達機構を用いた場合、湿式多板クラッチの制御のために油圧制御ユニットが必要となるが、クラッチ係合のためには、油圧制御ユニットにおける油圧を高圧にする必要があり、損失が大きくなっていた。
また、湿式多板クラッチは、非係合時においても引き摺りトルクが発生していた。
さらに、クラッチ係合時においては、入出力の回転数を正確に同期させる必要があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、構成を簡略化でき、油圧機構における損失を低減することができるハイブリッド車両の動力伝達機構を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、実施形態のハイブリッド車両の動力伝達機構は、内燃機関と、内燃機関の出力が伝達される発電用モータと、発電機が発電した電力を蓄電するバッテリと、バッテリから電力が供給され駆動する駆動用モータと、駆動用モータの出力が伝達される駆動軸と、を備えたハイブリッド車両の動力伝達機構であって、前記内燃機関の出力を駆動軸に伝達、遮断できるセレクタブルワンウェイクラッチと、前記セレクタブルワンウェイクラッチにおいて前記内燃機関の出力を駆動軸に伝達/遮断を切り替えるための油圧ピストンと、を備える。
【0008】
この構成によれば、動力伝達機構の構成を簡略化し、動力伝達経路の切替を行う油圧機構における損失を低減できる。
【0009】
また、実施形態の動力伝達機構において、前記セレクタブルワンウェイクラッチは、前記内燃機関の出力を前記駆動軸に伝達するための伝達軸と、前記伝達軸の軸方向に沿って前記油圧ピストンにより駆動され、前記内燃機関の出力の伝達/遮断を切り替えるための切替部材と、を備える。
【0010】
この構成によれば、切替部材の駆動方向は、駆動力の伝達方向とは、交差方向となるので、油圧機構によるセレクタブルワンウェイクラッチの切替時の油圧を多板式クラッチを用いる場合と比較して大幅に低下させることが可能となり、油圧機構における損失を低減することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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