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公開番号
2024165539
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2023081817
出願日
2023-05-17
発明の名称
画像処理装置および画像処理方法
出願人
シャープ株式会社
代理人
弁理士法人あーく事務所
主分類
H04N
1/407 20060101AFI20241121BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】裏写りの有無を精度良く判定することができる画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置は、原稿を読み取って得られた画像データに裏写りが存在するかどうかを判定する裏写り判定部61と、裏写り判定部61の判定結果に基づいて、画像データに処理を施す処理部62とを備える。裏写り判定部61は、画像データにおける赤色、緑色、および青色でのそれぞれの階調に基づいて、裏写りであると判定する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
原稿を読み取って得られた画像データに裏写りが存在するかどうかを判定する裏写り判定部と、
前記裏写り判定部の判定結果に基づいて、前記画像データに処理を施す処理部とを備える画像処理装置であって、
前記裏写り判定部は、前記画像データにおける赤色、緑色、および青色でのそれぞれの階調に基づいて、裏写りであると判定すること
を特徴とする画像処理装置。
続きを表示(約 990 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の画像処理装置であって、
前記裏写り判定部は、前記画像データにおける赤色と青色とでの階調の差分が差分閾値を超えている場合、裏写りであると判定すること
を特徴とする画像処理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の画像処理装置であって、
前記裏写り判定部は、前記階調から算出した彩度が彩度閾値より低い場合、裏写りであると判定すること
を特徴とする画像処理装置。
【請求項4】
請求項1に記載の画像処理装置であって、
前記裏写り判定部は、前記階調から算出した濃度が濃度閾値より低い場合、裏写りであると判定すること
を特徴とする画像処理装置。
【請求項5】
請求項1に記載の画像処理装置であって、
前記裏写り判定部は、前記画像データにおける下地を特定し、前記下地での階調に基づいて、前記画像データ全体での階調を正規化すること
を特徴とする画像処理装置。
【請求項6】
請求項5に記載の画像処理装置であって、
前記裏写り判定部は、下地であると特定した部分に対し、赤色、緑色、および青色での階調を揃えるように正規化し、前記画像データにおける赤色での階調が青色での階調よりも小さい部分を裏写りであると判定すること
を特徴とする画像処理装置。
【請求項7】
請求項1に記載の画像処理装置であって、
前記処理部は、前記画像データの裏写りに対し、濃度を薄くすること
を特徴とする画像処理装置。
【請求項8】
請求項1に記載の画像処理装置であって、
前記処理部は、前記画像データの裏写りに対し、周囲の色に合わせる処理をすること
を特徴とする画像処理装置。
【請求項9】
原稿を読み取って得られた画像データに裏写りが存在するかどうかを判定する裏写り判定工程と、
前記裏写り判定工程の判定結果に基づいて、前記画像データに処理を施す処理工程とを含む画像処理方法であって、
前記裏写り判定工程では、前記画像データにおける赤色、緑色、および青色でのそれぞれの階調に基づいて、裏写りであると判定すること
を特徴とする画像処理方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像に処理を施す画像処理装置および画像処理方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、画像形成装置には、画像読取装置が設けられており、原稿の画像を読み取って画像データを取得している。一般的に、画像読取装置では、載置された原稿を読み取るモードと、原稿を通過させて読み取るモードとの両方を備えたものが広く知られている。原稿については、様々な用紙が用いられるようになってきており、薄い用紙が用いられた場合では、用紙を通して裏面が透け、裏面に印刷された画像が読み取られる「裏写り」が生じ、画質を劣化させることがあった。そこで、裏写り画像を判別し、裏写り画像を除去・修復する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-197445号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の画像処理装置は、読み取った原稿画像の濃度、エッジ強度、および濃度ムラそれぞれのデータを裏写り画像の度合いを示す基準値と比較する画質検出手段と、画質検出手段によって得られた画質検出結果に基づいて、総合的に裏写り画像を判定する裏写り判定手段と、裏写り判定手段の判定結果に従って裏写り画像を抑制する手段とを有する。画質検出手段は、裏写りの画質を有するか否かの2値で検出している。
【0005】
ところで、裏写りについては、用紙を透過して裏面の画像を読み取ることで生じている。そこで、光の透過率といった裏写りに関する固有の事項に着目し、従来の画像処理装置とは異なるアプローチによって、裏写りを判定する方法が求められている。
【0006】
本開示は、上記の課題を解決するためになされたものであり、裏写りの有無を精度良く判定することができる画像処理装置および画像処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る画像処理装置は、原稿を読み取って得られた画像データに裏写りが存在するかどうかを判定する裏写り判定部と、前記裏写り判定部の判定結果に基づいて、前記画像データに処理を施す処理部とを備える画像処理装置であって、前記裏写り判定部は、前記画像データにおける赤色、緑色、および青色でのそれぞれの階調に基づいて、裏写りであると判定することを特徴とする。
【0008】
本開示に係る画像処理装置では、前記裏写り判定部は、前記画像データにおける赤色と青色とでの階調の差分が差分閾値を超えている場合、裏写りであると判定する構成としてもよい。
【0009】
本開示に係る画像処理装置では、前記裏写り判定部は、前記階調から算出した彩度が彩度閾値より低い場合、裏写りであると判定する構成としてもよい。
【0010】
本開示に係る画像処理装置では、前記裏写り判定部は、前記階調から算出した濃度が濃度閾値より低い場合、裏写りであると判定する構成としてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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