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公開番号2024165485
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023081732
出願日2023-05-17
発明の名称ポンプ装置
出願人株式会社川本製作所
代理人弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類F04D 15/00 20060101AFI20241121BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】平滑化制御を効率的に実現すること。
【解決手段】本発明の一態様によれば、ポンプ装置は、複数台のポンプと、算出部と、平滑化部と、処理部とを含む。算出部は、前記複数台のポンプそれぞれについて、積算運転時間を算出する。平滑化部は、前記積算運転時間に基づいて、運転時間の平滑化制御を実行する。切替部は、前記平滑化制御の実行中において、前記複数台のポンプのうち運転中である第1ポンプの連続運転時間が閾値以上である場合、運転ポンプを前記第1ポンプから第2ポンプに切り替える。
【選択図】 図2

特許請求の範囲【請求項1】
複数台のポンプと、
前記複数台のポンプそれぞれについて、積算運転時間を算出する算出部と、
前記積算運転時間に基づいて、運転時間の平滑化制御を実行する平滑化部と、
前記平滑化制御の実行中において、前記複数台のポンプのうち運転中である第1ポンプの連続運転時間が閾値以上である場合、運転ポンプを前記第1ポンプから第2ポンプに切り替える切替部と、
を具備するポンプ装置。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記算出部は、前記複数台のポンプそれぞれについて、積算運転回数を算出し、
前記平滑化部は、前記積算運転回数に基づいて前記平滑化制御を実行する、請求項1に記載のポンプ装置。
【請求項3】
前記切替部は、所定の期間または所定の時間帯において前記第1ポンプの連続運転時間が閾値以上である場合、前記運転ポンプを前記第1ポンプから前記第2ポンプに運転を切り替える、請求項1に記載のポンプ装置。
【請求項4】
複数台のポンプと、
前記複数台のポンプそれぞれについて、積算運転時間を算出する算出部と、
前記積算運転時間に基づいて、運転時間の平滑化制御を実行する平滑化部と、
前記平滑化制御の実行中において、前記複数台のポンプのうち運転中である第1ポンプの連続運転時間が閾値以上であるか否かを判定する判定部と、
前記連続運転時間が閾値以上である場合、外部に信号を発報する発報部と、
を具備するポンプ装置。
【請求項5】
前記算出部は、運転中のポンプが1台である場合に、当該運転中のポンプの前記連続運転時間を算出する、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のポンプ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポンプ装置の平滑化制御の技術に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、複数台のポンプを交互に駆動する交互運転および複数台のポンプを同時に駆動する並列運転を行うポンプ装置が知られている。この種のポンプ装置では、複数台のポンプを切り替えて運転するため、始動および停止の頻度、ポンプの切り替えの状態によっては、各ポンプの積算運転時間にばらつきが生じてしまう。よって、各ポンプの切り替え順序を変更することで、特定のポンプに運転を集中させず、部品の消耗を分散させる運転時間平滑化の制御が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-045982号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、一般的な運転時間平滑化の制御は、ポンプ運転時に、運転時間または運転回数の少ない号機を優先的に始動させる機能であって、特定のポンプが長時間運転し続ける場合を想定していない。よって、ポンプが連続で長時間運転する場合には、運転時間平滑化の制御が効率的に実施できないという問題がある。
本発明は、運転時間平滑化を効率的に実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本実施形態に係るポンプ装置は、複数台のポンプと、算出部と、平滑化部と、処理部とを含む。算出部は、前記複数台のポンプそれぞれについて、積算運転時間を算出する。平滑化部は、前記積算運転時間に基づいて、運転時間の平滑化制御を実行する。切替部は、前記平滑化制御の実行中において、前記複数台のポンプのうち運転中である第1ポンプの連続運転時間が閾値以上である場合、運転ポンプを前記第1ポンプから第2ポンプに切り替える。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、平滑化制御を効率的に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本実施形態に係る管理システムの一例を示す図。
本実施形態に係るポンプ装置を示すブロック図。
本実施形態に係るポンプ装置の平滑化制御の動作例を示すフローチャート。
本実施形態に係る端各ポンプ号機の運転データの一例を示すテーブル。
本実施形態に係るポンプ装置の運転テーブルの一例を示すテーブル。
本実施形態に係る平滑化テーブルの一例を示すテーブル。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しながら実施形態に係るポンプ装置について説明する。なお、以降、説明済みの要素と同一または類似の要素には同一または類似の符号を付し、重複する説明については基本的に省略する。例えば、複数の同一または類似の要素が存在する場合に、各要素を区別せずに説明するために共通の符号を用いることがあるし、各要素を区別して説明するために当該共通の符号に加えて枝番号を用いることもある。
【0009】
図1は、本実施形態に係る管理システム100を例示するブロック図である。図1に示すように、管理システム100は、管理サーバ1、複数のポンプ装置5-nおよび複数の端末3-n(nはインデックス)を含む。図1では、nが2である場合の構成を示しているが、これに限定する必要はなく、nは1以上であれば幾つでもよい。以下、特に区別しないときは単にポンプ装置5および端末3と記載することとする。管理システム100では、ポンプ装置5に関して測定されるポンプ情報などを管理サーバ1で用いて管理するコンピュータシステムである。ポンプ情報は、ポンプ部の運転情報を含む。運転情報は、ポンプの運転に関する複数のパラメータを含む。運転情報に含まれるパラメータとしては、例えば、電源からポンプ装置5の制御盤に供給される電圧、電流、電力、圧力センサにより計測された圧力値(揚程)、流量センサにより計測された流量、積算運転時間、運転回数、液面(電極)情報が挙げられる。液面情報は、例えば、満水、減水、渇水、異常無しといった液面の水位の情報である。なお、運転情報として、加速時間、減速時間、PI制御設定値、運転周波数、最大運転周波数、最小運転周波数といった制御設定値を含んでもよい。また、運転情報として、例えば故障が発生した日時、故障個所、原因などの故障情報を含めてもよい。
【0010】
図1に示すように、管理サーバ1とポンプ装置5と端末3とは、ネットワークNWを介して、4G、5Gといった携帯通信網や、Wimaxなどの比較的遠距離の無線通信手段により接続される。また、ポンプ装置5と端末3とは、上述した無線通信回線に加え、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Filed Communication)、赤外線通信といった比較的近距離の無線通信手段により接続されることを想定する。なお、ポンプ装置5と端末3とは、USBやケーブルによるLAN接続といった有線通信回線を介して接続されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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