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公開番号2024165274
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023081325
出願日2023-05-17
発明の名称ロータリ圧縮機
出願人株式会社富士通ゼネラル
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類F04C 29/12 20060101AFI20241121BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】製造を容易にしつつ、デッドボリュームを低減する。
【解決手段】実施形態にかかるロータリ圧縮機は、冷媒を圧縮する圧縮部と、圧縮部を駆動するモータと、圧縮部とモータとを内部に収容する圧縮機本体容器と、を備える。圧縮部は、内部にシリンダ室を形成するシリンダと、シリンダの内周側で公転するピストンと、シリンダの端部を閉塞する端板と、を有する。端板には、シリンダ室に連通し、冷媒を導通するインジェクション管が挿通可能なインジェクション孔が形成される。インジェクション孔には、インジェクション管の外周を保持する保持管を介してインジェクション管が固定される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
冷媒を圧縮する圧縮部と、前記圧縮部を駆動するモータと、前記圧縮部と前記モータとを内部に収容する圧縮機本体容器と、を備え、
前記圧縮部は、内部にシリンダ室を形成するシリンダと、前記シリンダの内周側で公転するピストンと、前記シリンダの端部を閉塞する端板と、を有するロータリ圧縮機であって、
前記端板には、前記シリンダ室に連通し、前記冷媒を導通するインジェクション管が挿通可能なインジェクション孔が形成され、
前記インジェクション孔には、前記インジェクション管の外周を保持する保持管を介して前記インジェクション管が固定される、
ことを特徴とするロータリ圧縮機。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記保持管は、当該保持管の内径が、前記インジェクション管の外径以上である、
ことを特徴とする請求項1に記載のロータリ圧縮機。
【請求項3】
前記端板には、前記インジェクション孔と前記シリンダ室とを連通するように、前記端板の厚み方向に沿って連通孔が形成される、
ことを特徴とする請求項1に記載のロータリ圧縮機。
【請求項4】
前記インジェクション孔は、前記保持管が挿通可能な大径部と、前記インジェクション管が挿通可能な第1の小径部とを備え、
前記第1の小径部は、前記大径部から連続して形成されるとともに、前記大径部よりも前記連通孔側に位置している、
ことを特徴とする請求項1に記載のロータリ圧縮機。
【請求項5】
前記インジェクション孔に前記インジェクション管が固定された際に、前記保持管の先端部が前記インジェクション孔の大径部に位置し、前記インジェクション管の先端部が前記インジェクション孔の第1の小径部に位置する、
ことを特徴とする請求項4に記載のロータリ圧縮機。
【請求項6】
前記インジェクション孔の前記第1の小径部の内周面と、前記インジェクション管の前記先端部の外周面と、の間に形成される隙間の寸法が、50μm以下である、
ことを特徴とする請求項5に記載のロータリ圧縮機。
【請求項7】
前記インジェクション孔は、前記第1の小径部に連続して前記連通孔側に形成された、前記インジェクション管の先端部の外径よりも細い第2の小径部を備え、
前記インジェクション孔に前記インジェクション管が固定された際に、前記第1の小径部と前記第2の小径部との境界に形成された段差によって、前記インジェクション管の外周面と前記第1の小径部の内周面との間の隙間が塞がれている、
ことを特徴とする請求項5に記載のロータリ圧縮機。
【請求項8】
前記インジェクション孔は、当該インジェクション孔に前記インジェクション管が固定された際に、前記インジェクション管の出口から連続するように形成された前記第2の小径部を有し、
前記インジェクション管の内径は前記第2の小径部の内径よりも小さい、
ことを特徴とする請求項7に記載のロータリ圧縮機。
【請求項9】
前記インジェクション孔には、前記保持管を位置決めするための孔側テーパ部が設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載のロータリ圧縮機。
【請求項10】
前記保持管には、前記孔側テーパ部に対応する管側テーパ部が設けられている、
ことを特徴とする請求項9に記載のロータリ圧縮機。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、ロータリ圧縮機に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
ロータリ圧縮機としては、圧縮機本体容器の内部に、冷媒を圧縮する圧縮部と、圧縮部を駆動するモータとが配置されたロータリ圧縮機が知られている。このロータリ圧縮機は、例えば、冷凍サイクル装置に搭載される。
【0003】
冷凍サイクル装置に搭載される圧縮機においては、凝縮された液冷媒の一部を分岐させ、この分岐させた液冷媒を圧縮機のシリンダ室に注入(インジェクション)する、液インジェクション方式の従来技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-36442号公報
特開2016-23582号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
液インジェクション方式の圧縮機では、凝縮器出口から分岐させたインジェクション用の通路の途中に開閉弁を設けることで、インジェクションを行う(インジェクション運転を行う)か否かを切り換えることが可能となる。しかしながら、この圧縮機では、インジェクション運転を行わないとき、インジョクション用の通路に設けられた開閉弁からシリンダ室までの空間が、デッドボリューム(死容積)となってしまう。このため、圧縮した冷媒が再度膨張してしまうことで圧縮効率を低下させるという問題がある。
【0006】
特許文献1に記載されるロータリ圧縮機では、仕切板の径方向に伸びるインジェクション通路にスライド弁を設け、シリンダ室に連通するインジェクションポートを開くときにはスライド弁がインジェクション通路内に位置しないようにする。一方でインジェクションポートを閉じるときには、スライド弁をインジェクションポートの位置に配置することでインジェクション通路に冷媒が逆流しないようにして、インジェクション運転を行わない場合におけるデッドボリュームを減少させている。このようなスライド構造は、バネやスライド弁の構造が複雑になり、製造が難しいという問題がある。また、スライド構造の故障等でインジェクションが正常に行われなくなることにより圧縮機の信頼性が低下するおそれもある。
【0007】
また、特許文献2に記載されるロータリ圧縮機において、インジェクション管自体を細く形成することが考えられる。しかしながら、単にインジェクション管を細くした場合、インジェクション管をインジェクション孔(横孔)に対して固定することが難しく、この場合も製造が難しいという問題がある。
【0008】
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、製造を容易にしつつ、デッドボリュームを減少させることができるインジェクション機構を備えたロータリ圧縮機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の実施形態にかかるロータリ圧縮機は、冷媒を圧縮する圧縮部と、圧縮部を駆動するモータと、圧縮部とモータとを内部に収容する圧縮機本体容器と、を備える。圧縮部は、内部にシリンダ室を形成するシリンダと、シリンダの内周側で公転するピストンと、シリンダの端部を閉塞する端板と、を有する。端板には、シリンダ室に連通し、冷媒を導通するインジェクション管が挿通可能なインジェクション孔が形成される。インジェクション孔には、インジェクション管の外周を保持する保持管を介してインジェクション管が固定される。
【発明の効果】
【0010】
開示の技術によれば、製造を容易にしつつ、デッドボリュームを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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