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公開番号2024164837
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-27
出願番号2024079663
出願日2024-05-15
発明の名称製造装置、情報処理装置、および製造方法
出願人キヤノンメディカルシステムズ株式会社,キヤノン株式会社
代理人弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類C12M 1/36 20060101AFI20241120BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】細胞の増殖特性を考慮したセルストックを製作すること。
【解決手段】実施形態に係る製造装置は、取得部と、決定部と、充填部とを備える。取得部は、細胞懸濁液の使用時における細胞の増殖特性に関する情報を取得する。決定部は、増殖特性に関する情報に基づいて、収容容器の一つ分に対応する細胞懸濁液の充填量を決定する。充填部は、充填量の細胞懸濁液を収容するための収容容器に充填量の細胞懸濁液を充填する。
【選択図】 図1

特許請求の範囲【請求項1】
細胞懸濁液の使用時における細胞の増殖特性に関する情報を取得する取得部と、
前記増殖特性に関する情報に基づいて、収容容器の一つ分に対応する前記細胞懸濁液の充填量を決定する決定部と、
前記充填量の前記細胞懸濁液を収容するための前記収容容器に前記充填量の前記細胞懸濁液を充填する充填部と
を具備する、製造装置。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記増殖特性に関する情報は、前記細胞の増殖速度を含み、
前記決定部は、前記増殖速度に基づいて、前記充填量を決定する、
請求項1に記載の製造装置。
【請求項3】
前記増殖特性に関する情報は、前記細胞の倍加時間を含み、
前記決定部は、前記倍加時間に基づいて、前記充填量を決定する、
請求項1に記載の製造装置。
【請求項4】
前記増殖特性に関する情報は、前記細胞の増殖曲線を含み、
前記決定部は、前記増殖曲線に基づいて、前記充填量を決定する、
請求項1に記載の製造装置。
【請求項5】
前記増殖特性に関する情報は、前記細胞の初代培養時の第1の増殖特性情報および前記細胞を凍結および解凍した後の模擬培養時の第2の増殖特性情報を含み、
前記決定部は、前記第1の増殖特性情報および前記第2の増殖特性情報に基づいて、前記充填量を決定する、
請求項1に記載の製造装置。
【請求項6】
前記増殖特性に関する情報は、前記細胞の由来する検体の検体情報を含み、
前記決定部は、前記検体情報に基づいて、前記充填量を決定する、
請求項1に記載の製造装置。
【請求項7】
前記収容容器を供給する供給部
を更に具備する、
請求項1に記載の製造装置。
【請求項8】
前記供給部は、前記充填量に応じた前記収容容器を製作する、
請求項7に記載の製造装置。
【請求項9】
前記供給部は、ブロー成形によって前記収容容器を製作する、
請求項8に記載の製造装置。
【請求項10】
前記供給部は、前記充填量に基づいて、前記収容容器の容量を調整する、
請求項7に記載の製造装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書及び図面に開示の実施形態は、製造装置、情報処理装置、および製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、細胞を保管するためのセルストックの製作では、細胞の由来(例えば、ドナーの違いおよび組織の違い)や増殖特性(例えば、細胞の倍加時間)に関わらず、同種の細胞であれば容器当たりの保存細胞数が一律に定められている。このように製作されたセルストックを原材料として細胞加工物の製造を行う際、特に、細胞の増殖特性のばらつきによって、細胞を量産化するための大量培養(拡大培養)後の細胞数が異なることがある。
【0003】
例えば、細胞の増殖特性のばらつきとして、あるドナーに由来する細胞では増殖が遅く、他のドナーに由来する細胞では増殖が速いことがある。また、ドナーの違いに限らず、由来する組織の違いなどによっても、細胞の増殖特性が異なることがある。そのため、拡大培養後の細胞数が目標とする細胞数よりも少ない場合には、追加の拡大培養を行う必要があり、製造スケジュールにずれが生じ得る。他方、増殖が速い細胞では、拡大培養時において想定していない継代が必要となることがあり、余分な作業が生じ得る。また、想定よりも早いタイミングで継代が必要となれば、スケジュールを調整する必要がある。よって、何れの場合であっても、細胞の増殖特性が考慮されずに製作されたセルストックは、後工程の作業コストを増大させる可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-23141号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、細胞の増殖特性を考慮したセルストックを製作することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態に係る製造装置は、取得部と、決定部と、充填部とを備える。取得部は、細胞懸濁液の使用時における細胞の増殖特性に関する情報を取得する。決定部は、増殖特性に関する情報に基づいて、収容容器の一つ分に対応する細胞懸濁液の充填量を決定する。充填部は、充填量の細胞懸濁液を収容するための収容容器に充填量の細胞懸濁液を充填する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、第1の実施形態に係る製造装置の構成例を示す図である。
図2は、第1の実施形態におけるユーザの作業および製造装置の動作を例示するワークフローである。
図3は、第1の実施形態に係る製造装置の具体的な動作を例示するフローチャートである。
図4は、細胞毎の増殖特性を考慮した培養に関する説明図である。
図5は、第2の実施形態におけるユーザの作業を例示するワークフローである。
図6は、第3の実施形態に係る製造装置の保存容器の供給方法を例示するフローチャートである。
図7は、第4の実施形態に係る製造装置の保存容器の供給方法を例示するフローチャートである。
図8は、第5の実施形態に係る製造装置の保存容器の供給方法を例示するフローチャートである。
図9は、第6の実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図10は、従来の細胞毎の増殖特性を考慮していない培養に関する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しながら、製造装置の実施形態について詳細に説明する。実施形態に係る製造装置は、培養された細胞を含有する細胞懸濁液を保存容器に充填した細胞含有製品の製造に関するものである。以下の実施形態では、主に細胞含有製品を保存容器に充填させたセルストックを作製することについて説明する。尚、以降では、単に「培養」と記載されている場合、特別な説明がなければ、「拡大培養」の意味であるものとする。また、セルストックの作製後、細胞含有製品がすぐに利用される場合もあるため、「保存容器」は、細胞懸濁液を収容する収容容器として用いられてもよい。
【0009】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る製造装置1の構成例を示す図である。製造装置1は、充填機構2、駆動機構3、入力インタフェース4、出力インタフェース5、通信インタフェース6、記憶回路7、および制御回路8を備える。
【0010】
充填機構2は、製造装置1の外部から供給される細胞懸濁液を貯留し、貯留された細胞懸濁液を充填量に応じた保存容器に充填する。具体的には、充填機構2は、細胞液貯留部21(貯留部)、容器供給部22(供給部)、および細胞液充填部23(充填部)を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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